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■八王子・小仏を歩く:②駒木野から蛇滝口へ

高尾駅から小仏バス停に向け、旧甲州街道を散策しています。前回は、高尾駅周辺から、駒木野バス停あたりを歩きましたが、とても楽しいエリアだと実感しました。(前回の記事はこちら)
今回は、駒木野から蛇滝口バス停に向かい歩きます。変化に富んだ風景が楽しめる散策になりました。

まずは、前回の記事のおしまいの、駒木野バス停付近から。

何の変哲もない水路のカルバートですが・・。
駒木野区画整理事業により、駒木野橋を撤去したことを記念する石碑。
駒木野橋の銘板が保存されています。
小仏関跡。日本遺産の構成要素だそうです。
駒木野宿の説明看板。今は公園になっています。
関所跡の公園です。
ちょっとぼやけていますが、小仏関所を讃える石碑です。
尾崎行雄さんの揮毫です。
裏側には小仏関所の歴史が刻まれています。
こちらは、甲州街道駒木野宿の石碑。
昭和47年 日本紀行文学会の建立です。
とても風情のある夕方の旧街道筋。
昔からの街道なので、沢山の石碑があります。
手前にあるのは、甲州街道念珠坂を記念する石碑。
立派な旧家屋の後ろに、中央自動車道。これが小仏の風景です。
そして、街道と寄り添う浅川の流れ。これも小仏の主役です。
こちらは、荒井バス停。
これは、南浅川(通称:小仏川)を渡る梅郷橋。
渡った先は美しい梅林があるようです。
浅川沿いに流れる水路。これは用水路でしょうか。水は豊富なようです。
浅川に降りる階段状の通路が数多く設置されているのが特徴的。
旧街道の前に、何だか巨大な構造物が。
八王子ジャンクションです。
蛇滝口バス停に到着。ジャンクション見学をする前に、
気になる石碑が。行ってみることに。
「いのはなトンネル 列車銃撃慰霊碑」があるようです。
線路近くに建つ、慰霊碑。

いのはな(湯の花・猪ノ鼻とも書く)トンネルの列車銃撃事件とは、太平洋戦争末期の昭和20年8月5日に、新宿発長野行きの中央本線の下り各駅停車が、いのはなトンネルという短いトンネルに差し掛かる直前に米軍の機銃掃射を受け、40人を超える死者が出たという惨劇です。この地区の方が被災された乗客を救助したり、亡くなられた方を弔ったりされたそうです。その記憶の残す取り組みがされています。

慰霊碑のそばを通過する下り列車。
平和な日々が続くことを祈りたいものです。
少し歩くと、「新井踏切」に差し掛かります。ちょうど上り列車が来ます。
特急列車が通過。
踏切上から猪鼻トンネルの上り線を見たところ。
八王子ジャンクションの真下にある、短いトンネルです。
踏切の先は、八王子ジャンクションのランプ橋がそびえ立ちます。
行き止まりになっているカルバートを発見。
その脇に、石碑がありました。「知徳観音」という石碑。
1991年に、この地で遠足に来ていた小学生が事故で無くなったのを弔う石碑です。
草むら・踏切・ジャンクション。この場が鎮魂の場にもなっています。
裏高尾橋。波形鋼板ウェブ橋で、橋脚に高強度コンクリートが使われた橋です。
アコーディオンのような形をした鋼板の形が合理的で、
鋼材の量を減らし、合理化できるという橋です。静かな街に最先端技術、です。
こちらは、「蛇滝水行道場入口」。高尾山に登る一つのルートです。
近くには、「是より蛇滝まで八丁 下谷 上行講」という石碑が。
この街道も高尾講の皆さんが通っていたのですね。
裏高尾橋の圏央道が高尾山トンネルに吸い込まれていきます。
こちらは、こどもの村という、社会福祉法人の入口。
橋は、「するさし橋」。この法人が寄進したそうです。
1970年にできた橋。
のどかな集落にそびえ立つ、ジャンクションの立体交差橋。
本線の上に2つの橋が架かっているので、とても高い橋です。

■終わりに

今回は、駒木野バス停付近から、蛇滝駅バス停付近までを歩きましたが、この間には、小仏関所があり、さらには八王子ジャンクションが近くに見えるスポットに加え、猪鼻トンネルの銃撃の惨事のことを後世に伝える碑など、とても見ておくべきところが多い場所でした。

次回はいよいよ小仏バス停を目指しますのでお楽しみに!!
(続きはこちら)


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