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<東京の水辺をめぐる>③運河をめぐる舟遊び(中編:品川周辺を進む)

11月13日に参加した、東京湾の運河をめぐる舟遊び、前回は越中島から朝潮運河を進み、日の出桟橋から芝浦を運河で進み、鉄道と道路と運河を並立させるとても珍しい橋を訪ねました。(前回の記事はこちら)

今回は、高浜運河から京浜運河を進み、大井競馬場付近を目指します。首都高やモノレールなどと並走することが多い区間です。

今回の散策エリア。埋立地と運河が作られた場所。
品川駅付近の高浜運河を通り、さらに京浜運河を南下します。
天王洲アイルに向かうモノレール。
海の上を走っているような軌道が見えます。
東海道貨物線と新幹線回送線が高浜運河を渡る箇所。
浜路橋。おしゃれな装飾の付いた橋です。
品川駅港南口付近。大きなビルが多い水辺です。
天王洲アイル付近。正面に見えるのは、天王洲ふれあい橋。
こちらは、寺田倉庫が作った、船で泊まれるホテルだとか。
水辺空間の利用方法も様々ですね。


運河のところどころには、水門があります。これは目黒川水門。
増水、高潮、津波等から街を守る大切なインフラ施設です。
目黒川の河口部に当たる部分。正面に見えるのは、アイル橋です。
首都高羽田線の下をくぐります。
そして、モノレールの橋もくぐります。出た先が、京浜運河です。
京浜運河沿いを走る、東京モノレールと首都高速羽田線。
羽田線は大規模更新工事実施中です。
よく見ると、既存の橋から新しく架けた橋に道路が切り替わっており、
古い橋を施工ヤードに、新しい上部の橋の施工が進んでいます。

首都高羽田線の大規模更新現場。東京オリンピックの時にできた高速道路とモノレールは、老朽化が進んでいます。運河に近い場所にある高架橋は、劣化が進行する場所だったのですね。今は南行き車線が新しい上部の新設橋に切り替わり、もう1車線の新設をしているところです。こちらのサイト、学ぶところが多いです。


首都高、モノレール、水管橋が交差する場所。
首都高の更新工事も、この状況からも、大変な工事なんだろうと予測します。
元々は2連のアーチ橋の1連を解体し、トラス橋を架けたそうです。
もう一つの大きな橋、大井ジャンクションの羽田線につながる橋。
右のビル群は、品川シーサイド駅前になります。
このきわどい斜め交差がやっぱりすごいです。
この橋も架け替えの難所のようです。
八潮付近の団地群。ある意味都区内のニュータウンです。
団地のリノベーションなども進んでいるみたいです。
運河沿いには、主要なインフラ施設も多いです。
ここは、東京都下水道局勝島ポンプ場。モノレールの裏側に見える白い建物。
後ろに見えるのは、かもめ橋という歩道橋。斜張橋です。

https://radiate.jp/20101016/gesui_katsushima-pomp/

「ラジエイト」さんの2010年の工事見学レポート
京浜運河はまだまだ続きます。右手に大井競馬場前駅が見えてきました。
船はここでUターン。

このあたりは、昔は左の八潮地区の埋め立て地は無く、戦後以降激変した場所と言えるでしょう。

昭和41年の地形図を今昔マップから。埋立地はまだ、荒地の地図記号ですね。

当時のことを知ることができるイベントがたまたま新宿で開催されていました。土木学会が開催している、「土木コレクション2022」。ここで、東京モノレールと首都高の開業当時のパネルを見ることができました。(11月22日~25日まで開催)

首都高が整備された当時の東京の様子や、
沈埋トンネルで施工された工事の写真などが展示されています。
東京モノレール開業当時のパネル。
昭和島あたりは、海中鉄道みたいだったのですね。

今回はここまで。次回は、大井競馬場から折り返し、海側を越中島に戻る船旅の模様をお伝えします。

■終わりに
京浜運河を進む、船旅を楽しみました。海とは違い、運河は波も穏やかで、船にとってはオアシスのような場所です。海沿いに東京オリンピックに向けて急造された東京モノレールと首都高。首都高が更新され、街もどんどん新しくなっていく姿を見てきました。とても楽しい船旅でした。
(続きは、こちら)


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