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【南大沢土木構造物めぐり】No.101 京王線沿いに橋本を目指す

地元の街歩きを記録している際に思うこととして、「次はまだ探索していない場所を歩きたい」と思うことがよくあります。そういう場所は、記録に残す地図上でも空白になっているので、できれば空白はどんどん埋めていきたいと思い、そういう場所を歩こうと思い立つことがあります。

今回探索する場所もその一つです。京王線沿いに橋本駅を目指したいと思います。多摩境駅付近は、実は何度か訪れたことがある場所です。

今回は、多摩境駅の先、境川を越えた西側、相模原市に入った京王線沿いを歩きたいと思います。

今回探索範囲を、京王線建設前の地図と比較。
京王線は、高圧電線が通る空地の多い地帯を狙って建設された感じです。
境川の西側(相模原市側)から多摩境駅方向を見たところ。
正面に見えるのが境川です。
少し外れたところにある、天縛皇神社。
戦没者慰霊碑がありました。どこの地域の神社にもあります。
やはり戦争の犠牲者を供養する思いは、どの地域も強そうです。
弘化年間に建てられた常夜燈。
さりげなく江戸時代から残っているもののようです。
立派な社殿を持つ神社です。
険しい階段が立ちはだかります。橋本はこの丘陵の上に立地しています。
階段の上には、高圧鉄塔が建ち並びます。
階段の上から谷底を見渡したところ。
境川が浸食させた谷底が見えます。京王線は谷の上の高さを高架橋で越えているのです。


階段を登ると、鉄塔が平行に並ぶのが目に入ります。
そして、やたらに低い高架橋も(笑)。
【19883月 京王電鉄株式会社 740 プレテンション桁、支間7.938m
製作 ピー・エス・コンクリート】

京王線の橋は、通し番号で管理しているようですね。低い高架橋なので、珍しく銘板がよく見えました。

少し歩くと、建設中の道路と交差。
マンホールは新しい道路の高さに設置されたためか、
派手な舗装の突起部の注意喚起が施されています。
都市計画道路 宮上横山線 という道路です。
道路は、境川方面に延びつつありますが、
工事区間はここで終了です。
相模原市のHPより。この道路、多摩ニュータウン通りの延伸部だそうです。
境川を渡り、多摩ニュータウン通りに到達するのは、まだ先なのでしょうか?
高架下に何やら施設が出現。
京王電鉄株式会社 京王橋本変電所 という施設だそう。
バス通りと斜めに交差します。交通量の多い交差点です。
橋本駅付近でもう一つ大きな道路と交差します。
交差した道路付近に仮囲いで囲まれた一角が。
ここも、中央新幹線の工事現場の一部のようです。
横浜線と京王線の交差部へ。中央新幹線の仮囲いもあります。
京王線の橋脚の銘板。
【京王帝都電鉄株式会社 南大沢第24架道橋 1988 軸重16T
設計 日本鉄道建設公団 製作 トピー工業鹿沼製作所】

橋本駅付近のJRと交差する部分の高架橋は、日本鉄道建設公団(いまのJRTT)が整備した区間のようです。


JR線を越える橋。結構複雑な構造です。
そして、京王線・JRと交差する部分に「やすらぎの道立体」があります。
なかなかややこしい構造です。
アンダーパス道路。橋本駅の七夕祭りが書かれた立体交差。
【やすらぎの道立体 1996年3月 相模原市 道示(1990)一等橋
形式:1層3径間コンクリート構造 施工 鉄建建設株式会社】
立体交差の線路反対側から交差部分を見ます。
そしてその真上を多数の送電線が通過。
送電線が通る場所の脇は、元:相原高校で、今は、リニアの駅の現場です。
中央新幹線の駅の工事看板。

■終わりに

多摩境駅から、さらに線路沿いに橋本駅まで歩いてみました。境川を渡り、急な坂道を登ると、相模原市内の台地上に着きます。線路沿いには、送電線などの施設も多く立地し、結構たくさんのインフラ施設が集中的に立地している場所であることに気づかされます。そこにさらに多摩ニュータウン通りの延伸部となるべき都市計画道路の工事現場や、JR交差部に出現するリニア中央新幹線の仮囲い、やすらぎの道立体交差など、この街の交通インフラがたくさん集まる要衝であることに改めて気づかされます。ここは、リニア中央新幹線の駅が完成すれば、さらに大きな変貌をとげそうな地区であり、今後の街並みの変化がとても気になるところです。

今後とも、この街は進化しつづけると思われますので、その変化の度合いを観察していきたいと思います。

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