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■築地大橋周辺の街歩きと、橋の設計者と周る舟遊び(その1:築地市場を歩く)

先日、私の友人で、橋の設計のプロフェッショナルである、松井幹雄さんがガイドをする、「舟遊びみづは」さんの舟遊び企画に参加してきました。(その企画の詳細はこちら)

いつものことですが(笑)、そういう場所に行くと、つい予習がてら、少し前後に街歩きしたくなりがちです。今回もそんな感じで舟遊びの始まる前に少し歩いたことと、舟遊びで見たことを少し書きたいと思います。まずは、築地大橋の西側、築地を歩きます。

■街歩き、開始!

街歩きの開始地点は、都営大江戸線 築地市場駅。

築地市場駅です。
駅の地上へ。駅から銀座方面に歩き始めます。
千代橋、を渡ります。今は川ではなく、首都高都心環状線が下を通っています。
そして、都心の学校を発見。
中央区立銀座中学校。銀座という町にある、生活感。
こちらの仮囲いは、建築界では有名だった、「中銀カプセルタワー」の跡地。
黒川紀章さんの名建築。2022年に解体されました。
そして、銀座郵便局には・・、
検査業務開始の地、の石碑が。
電子用碍子の電気試験を始めた場所、というマニアックな場所です。

■銀座に残る、踏切跡

実はこの場所に来たかったのは、これを見に行きたかったから、なのです。

銀座の町に残る、踏切の残骸です。
何でこんな場所に残っているのだろうか?と思うような遺構ですが・・
「浜離宮前踏切」という踏切だったそうです。
実はこの小径は、汐留貨物駅から東京市場(築地市場)に抜ける貨物線跡でした。
こちらのプレートには、「離宮前踏切」との標示が
今でも判読できます。
今昔マップで見た、この廃線跡。汐留駅から
中央卸売市場に伸びる線路がわかります。
線路跡っぽいカーブを描く小さな道。
新尾張橋という橋の下は、首都高速道路です。
由来が書かれています。鉄道橋を架け替えて、昔下流側にあった
「尾張橋」にちなんだ橋の名前をここにつけたそうです。
汐留方面を見たところ。確かに廃線っぽさを残す界隈。
境界杭が残っているのでしょうか?

■築地市場跡のいま

廃線跡は、新大橋通りと環状2号線の交差点に飲まれていきます。
こちらは環状2号線の地下トンネルの換気塔です。

ここから、築地大橋に向けて歩いていきます。築地市場の跡地が少し見えます。

更地になった築地市場跡です。
築地大橋のアプローチ部に被さる形の築地市場跡。

こちらの写真の築地市場跡は、築地大橋から離れていくように左に緩くカーブしているように見えますが、これこそが場内を貨物列車がカーブして進入していった線形の名残といえます。

もう見られなくなるかもしれない、鉄道が走っていた頃の残照。
隅田川方向を見たところ
そして、見えてきました、築地大橋。
築地大橋から見た、築地市場跡地。
かつては隅田川に船が着き、そこからも魚の出し入れがあったようです。
戦後の築地市場の姿。隅田川に船が着いているのがわかります。

今回はここまで。次回は、舟遊びで訪れる築地大橋と、その対岸の勝どき駅付近を訪れます。

■終わりに

銀座に残る、築地市場への廃線跡の踏切や、築地市場の跡地がある、ちょっと面白いスポットです。昭和の時代と比べると、随分風景も変わったようですが、昔のことを想像して歩くのには、とても面白い場所です。


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