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真夏の大阪:橋を巡るクルーズに参戦

真夏の大阪への遠征、今回は短い滞在でしたが、日中に甲子園球場で高校野球を観戦し、その後JR天満駅から天神橋筋商店街を歩いて、夕方にクルーズに参加しました。(この日のこれまでの動きを記事にしたのは、こちらです)

夕方からは、土木学会の取組を一緒に取り組んでいるワッキーさんこと、特殊高所技術という会社で、人が容易に近づくことができない橋の上などにぶら下がりながら土木構造物の点検等をするプロフェッショナルである、山脇裕さんが、何と舟でガイドをすると聞いたので、これは行かなきゃ!と思って参加しました。

■今回の舟遊び

今回の舟遊びは、「御舟かもめ」さんの、小さくておしゃれな舟に乗っての舟遊び。ガイドの橋梁技術者のワッキーさんと一緒に橋談義をしながら楽しく中之島付近を一周するというコースです。(その時のコースの内容はこんな感じです。)

■今回のコース

今回のコースは、起終点は、京阪天満橋駅のすぐ前にある、「八軒家浜船着き場」を起点とし、旧淀川である、大川が大阪の市街地で堂島川と土佐堀川に分かれ、その中洲である、中之島をぐるりと周回するコースです。

大阪城の近く、天満橋の前の、八軒家浜船着場を発着し、
堂島川と土佐堀川に囲まれた「中之島」を一周するコース。

せっかくなので、明治末期の中之島付近の地図をご覧いただきたいと思います。当時は、中之島は難波橋付近までしか無かったのですね。

中之島が少し狭かった時代の大阪市街地です。
八軒家浜付近は、かつてはもっと川幅が広かったのですね。

■八軒家浜船着き場からスタート

八軒家浜船着き場は、常夜灯のモニュメントが残る、ある意味このクルーズのシンボルと言っても良い場所です。

八軒家浜船着き場にある、常夜灯

この場所は、今では京阪電車の天満橋駅前です。実は、この今の天満橋駅があるビルの場所は、昭和の河川改修の際に淀川が少し埋め立てられた場所にあります。本来の八軒家浜は、もう少し陸側にあったそうです。

そして、船着き場の到着した、「御舟かもめ」の舟です。
乗船開始。御舟かもめのオーナーさんのご説明でスタート。
そして、1970年大阪万博の際に2層構造になった、天満橋からスタート。
橋の下には、風鈴がぶら下げられています。橋の管理者が
舟運を盛り上げるために設置しているそうです。
天満橋のすぐ東側で、大川(左)と寝屋川(右)に分かれます。
おお、京阪電車が通過中です。
中之島線と京阪本線の両方の電車が通過中。
さて、ビールでも飲みながら舟遊びを楽しみますか。
御舟のロゴ入りお茶をいただきました。
今日のガイドをしてくださる、ワッキーさん。

ワッキーさんのお仕事ぶりは、こちらをご覧ください。ぶら下がりながら橋梁点検をされつつ、安全管理のプロでもある、すごい方です!

■ワッキーさんと行く、中之島

さて、まずは左側の土佐堀川から船旅を進めましょう。

右手に見える木が、中之島の先端付近になります。
左:土佐堀川と、右:堂島川に分かれます。
天神橋の下をくぐります。
暑い1日でしたが、日が傾き、舟が動く時の風を受けて
心地よいクルーズです。
こちらは、難波橋。大阪市の市章のエンブレムが見えます。
中之島の中央公会堂と、大阪市役所。
中之島の中心とも言えるでしょう。
こちらは、錦橋。歩道橋にしてはかなり重厚な作りだと思ったら・・。
かつては可動堰としての機能を有していました。
勉強になります。
こちらは、リバーサイドビル。登録有形文化財です。

高度経済成長期にできたビル。当時としてはとても斬新な設計で作られた建物だそうです。

こちらの湊橋は、2つの車線の間に、阪神高速の橋脚が。
なかなか絶妙な配置の基礎です。
現在架け替え工事中の、端建蔵橋。

ここは、中之島の西の端から、九条方面を結ぶ橋ですが、現在架け替え工事中で、一時的に撤去された状況です。

さて、ここまで来たら折り返し。今度は北側の堂島川を通ります。

フェスティバルホールが見えます。
大江橋と、大阪市役所。
大江橋は、この舟でも本当にギリギリの高さをくぐります。
けた下のライトアップが始まりました。
天満橋に戻ってきました。明かりが灯った雰囲気も良いものです。
OMMビルが、地上駅時代の天満橋駅があった場所です。
少し寝屋川方面へ行ってみます。京阪電車の橋をくぐります。
大阪城が見えます。大阪のシンボルといえるでしょう。
今一度、合流点に戻ります。サンセットのひととき。
ライトアップが映える、桜宮橋へ。
国道1号に架かる橋。通称「銀橋」ともよばれます。
アーチ頂部に、ヒンジがあるのがポイントです。

何だかこのライトアップ、頂部のヒンジがうまく目立つようになっていて、構造をよく表していてすごいなあ、と思いました。

あっという間のクルージングを終え、天満橋に戻ってきました。
すっかり暗くなった天満橋駅周辺。

こんな感じの、中之島クルーズを楽しみました。本当に楽しかったです。実はお客さんも土木関係者(技術者もいれば、土木を愛する人もいて・・)ばかりという面々。ワイワイ楽しみながら船に乗り、下船後もアフタートークに花が咲きました。

■終わりに

大阪・中之島の舟遊び。御舟かもめさんの心地よい舟に揺られながら、中之島付近の橋などを愛でつつ、土木談義等を色々するのは、とても面白い経験でした。私自身は、東京で舟遊びのガイドをしていて、「目に見えない鉄道」という着眼点で切り込んでいっていますが、(こちらは昨年のガイドの内容。今年も実施予定です!!)

大阪の舟遊びにも、こんな要素がありそうだな、と思いながら、また是非行ってみたいと思ったのでした。

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