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【第3回】教育実習の3週間で9キロも体重が減った話【全4回】

前回のあらすじ

  • 教頭にブチギレられた

  • 授業準備余裕っしょ

  • めっちゃ授業不評だった・・・

  • 授業準備やり直しで土日返上

まだお読みで無い方は1回からどうぞ

第2回

さて2週目の始まりデス
体重計には測ってませんがおそらく1週間で3キロ痩せましたね

当時、徹夜で授業準備した朝だったかなスマブラの全員参戦ムービーで空っぽの心に少しだけ火がついた記憶があります。

他の5クラスの授業は問題なかった

あれ、初回授業とんでもなく不評だったのだが
他のクラスはすごく好意的だった・・・

やはりクラス担任のカラーが出ているのだ。
各クラスの特徴をば。

2組:担任クラス。スネ夫タイプの反抗期が多く頭を抱えている。ポテンシャルは高い。
3組:イケイケクラス。性格の良い陽キャやミーハーな生徒が多く授業しやすかった。
4組:授業中立ち歩いたりトイレに行ってサボる生徒が多数。
5組:大人気な体育の先生のクラス。学級員中心に統率が取れており体育会系な空気。アクティブなオタクタイプの生徒も多い。ぽっちゃり系のおっとり天然な男の子が人気者だった。
6組:真面目でおとなしいクラス。リーダーシップを発揮する生徒がほぼおらず受け身だが、言われたことはちゃんとする。
7組:いろんなタイプの生徒がいるクラス。その分、小さい揉め事が多かった。

学年主任は数学のメガネの先生でした。
いかにも数学!って感じの直毛でペチャンコ髪型のポロシャツお父さんでした
いつもニコニコしていて生徒ウケも良い感じ。
1組は担当外でしたが、生活指導を兼任している体育科の先生が担任・学年主任が副担任を兼任していた気がする。ここの体育の先生は見た目はかなり若い先生だったが、教員にも生徒にも厳しすぎて恐れられていました。

部活見学で戦慄|未経験でも顧問になる

実習生は中学時代の部活指導の見学に行くことになりました。
意気揚々と部室を聞いたら
「え?その部活廃部になったで」

オーマイガッ

てことでいろんな部活にお邪魔することに。
今は生徒の部活時間を制限しており、みんな早めに帰ってました。

テニスコートにて
先生たちがラリーの練習をしていました。中2の学年主任と4組の英語の「チャラ男先生」が青春の汗をかいていた

学年主任「いやぁ、チャラ男先生、上手くなってきましたね^^」
チャラ男先生「俺なんてまだまだっすよ。HAHAHA」

2人の先生に部活指導について聞いたら戦慄
学年主任「ああ、僕テニス経験者なのに今年から副顧問になったんですよねー」
チャラ男先生「俺、万年サッカー部なのに未経験でテニス部やで^^」

そう人事配置で未経験の部活を担当させられるのだ。

私の指導教官は吹奏楽部の文化系なのに今年から『バスケ部』の顧問だそうだ。
だから必死にルールだったりトレーニング方法を勉強しているらしい。

たしかに、筆者の高校時代の軽音楽部の顧問の一年目でやらされ、1年間でPAと一通りの楽器の知識を習得したと言ってた。

やっぱ学校の先生ってスペック高いんだな。

となると自分がもし先生になったら、専門外の部活をやらされることになるのか・・・。

とはいえ、会社員として学習塾に勤務をしていましたが、結局会社だと自分の「やりたいこと」ってなかなかできなんですよね。これはバイトだろうが社員だろうが関係ない。
自分のやりたいこと、好きなこと、得意なことが一致して仕事をしたいならself‐employed=個人事業主になる他ない。

スペックの高い教師たち

困ったのが、情報共有が口頭のみということ。

朝、学年の先生が集まって主任から今日やることを教えてもらう。
大体の先生はメモをとっておらずフンフンと聞いてインプットしている。

は?なんで覚えてられんの??

筆者は聴覚による情報の取得がすこぶる苦手である。
↓他己紹介なるこの世から消えれば良いアイスブレイクを憎んでいる記事はこちらから

頑張ってメモを取るのだが、話す内容が早いのだ。

聞き逃したので主任に聞いたら
学年主任「うーん、一回で聞ききらないとね~^^」
とちょっと苦言を呈された

せめて紙ベースで共有してほしいとお願いしたけど
学年主任「えー毎日?僕も暇やないから、口頭の方が早いねん。君が毎日サポートしに来てくれるんならええけどなぁ」
と嫌味で返された。

この主任、基本穏やかで優しいのだが、なかなかのキレ者である。

朝は時間がないので少しでもクラスに顔を出さないといけないようでこういう形式に落ち着いたらしいのだが、本当に毎日苦痛だった。

そう、先生と呼ばれる人たちは基本スペックが高いのだ。
どの先生も抜け漏れないのが不思議で仕方なかった。
みんな必死だったのかな。

毎日持ち帰り仕事をして土日返上で部活指導、その時間で副業や資格取得したら絶対ハイスペック人材の爆誕になると思います。

あと、一回聞き逃しをスルーして大事な生徒アンケートをやっておらずめちゃんこ怒られた。

ちなみに、民間企業の学習塾で勤めた時も最初の上司がこのタイプで聞き逃しや情報の取得漏れがあったらめっちゃ怒られた。

自分はそういうのが苦手なので「掲示物」「チャットでログ残し」「口頭連絡」の3本柱で主任をやっていた。そんな時間がかかるものじゃないので楽であるし、やっぱ高評価だった。

なお、羽生先生はそこら辺はほったらかしであくまで「あなたが担任」という正規教員扱いをしていた。

個人的に研修担当・マネージャーとしては失格だとは思っている。
ただの学生に公務員の仕事を全投するのってどうなんでしょうね。
こっちはあくまで金を支払って大学の授業として来ているんです。
責任ある仕事をしているんだから対価は支払ってほしかった。
こういう考えの人って学校現場にいらないのかなってあの時は思えてきました。

少しずつ自己肯定感が削られていく感覚。

読者の方にも知ってもらいたいのが
教えるのが専門の教師や塾講師であっても、部下育成が上手いわけではありません。
マネジメントは別のスキルが必要ってのはこれまたどこかで話します。

読書してくれない担任クラス

朝の15分は読書時間といって、漫画でも小説でもいいので活字に触れる時間を取ってました。

ここでも衝撃、自分のクラスの生徒のほとんどが読書をしないのだ。

私「本嫌いやったら宿題やっててもええよ!」
と言っても宿題すらしない。
みんな15分時計を見つめているのだ。
生徒「うーん、めんどくさいから嫌や」
生徒「本とか勉強だるいわー」
と男子は誰とも喋らず全員ボーッとしてるか机に突っ伏して寝ている。

みんな禅僧なのかな???

困った。マジで困った。

隣のクラスはみんな本を読んでいるのに自クラスはマジで何もしないのだ。

逆に苦行じゃないのかな・・・。
一応、何人か塾に行っている生徒はその日の宿題を必死に解いていたので声掛けはしていた。
とはいっても学年が変わってからずっとこんな調子らしく羽生先生も困っていたそうです。

対策として、毎日最初の五分でおすすめの漫画や本を紹介はしていた。
よく最近の若者は本を読まなくなって読解力がなくなったと言われますが
まさにその通りと現場で痛感しました。
教師だけのせいにして良い問題ではないと思います。
が、本当に若者だけなのかは疑問。

しかしながら文句を言う保護者世代やおっさんおばはん、老人だって
今!まさに!現在!ナウ!でどれだけ本を読んでいるのかと言いたい。
昔たくさん勉強したとかめっちゃ本読んだとかはどうでもいいんですよ。今どんなインプットをして、誰にどんな媒体でアウトプットしてるのか聞きたい。

そんな勉強も読書もしていない大人が子供に本を読んでいないと講釈垂れるのはお門違いだと思う。
と脱線がすぎました。

授業見学、自分の担当科目の先生きてくれない・・・

非常に困ったのが、授業見学に国語の先生が見に来てくれないのだ。
国語科はメイン科目なので先生たちが授業に出ずっぱりらしく、なかなか見に来れなかったそうです。
その代わり、音楽・美術・体育の副教科の先生がたくさん来てくれました。

ボケを拾わないと怒られるのは大阪ならでは

東京の学習塾で勤めていたので忘れていましたが、ここは大阪の学校。

生徒がとにかくボケるのである。

しかもギャグセンスが高い。
しかも自然とツッコミ担当も仕上がっている。さすが。

吉本新喜劇や漫才、ローカル番組はお笑い芸人主流のものが多いのもそのせいかもしれないです。

大ボケから小ボケまで授業中に多種多様にボケまくるからツッコミまくってはいました。

そんな中、イケイケ3組クラスでクラスの中心的な女子がボケてくれたのだが、拾いきれなかったことがあった。

授業終わりのフィードバックで羽生先生に
「あの子、先生にボケ拾ってもらえなくてめっちゃ凹んでたで。明日フォローしたってな」と。
自分は小中高といじられキャラでツッコミスキルはなかなかと自負していたので自惚れだったことに打ちひしがれました。
授業がおもんないのは認めますが、ツッコミきれなかったのには非常に悔しかったのは覚えてます。

なぜか自分のクラスだけ上手くいかない

上記の反省点はあるけど、別クラスではVIP待遇なのかってくらいスムーズに授業が進行するのに自分のクラスだけ上手くいかないのです。

他のクラスの子が気を遣っているのか?と思って先生たちからフィードバックを聞いても「いや、君の授業は大丈夫やで」と言われた。

圧倒的に心を開いてくれてないのだ。

若干指導を諦めていることを羽生先生に吐露したら
羽生先生「うわ、諦めてんの?ショックやわ。」
羽生先生「ウチも結構キツイねんなぁ。でもウチらが諦めたらあの子たちの一生が変わるかもしれへんねんで。先生も一緒にどうなったらよくなるか考えてや」

羽生先生もなんやかんや新人の先生らしく、悩んでいた模様。
クール系で生徒指導も口が悪いんですけど子供想いなんですよね。
一緒になんとかどうすれば良い授業・良いクラス運営になるか話し合いました。

結論、2組は難しいことは考えず、賢い勉強とかはいいからとにかく楽しい授業をしてほしいと言われました。

自分の得意分野は、教材の予備知識としての雑談や雑学を取り入れた授業です。

塾では「入試と関係ないし授業時間がもったいないから雑談を減らせ」と指導されたのですがどうしても広く浅い知識を披露したくて生徒と話込んでしまう悪癖がありました。

中間テストのことも考慮していたのですが、そこは羽生先生ともう1人の国語の先生が尻拭いをしてくれるらしく思いっきり楽しい授業にすることにしました。
また、生徒の好評な百人一首の時間も多めに取るように軌道修正しました。
もちろん羽生先生の負担にならないように絶対18時には帰るようにしていました。
なんか今考えたら、生徒のために時間を使えるのって充実してるなぁとは思います。

泣かされる実習生

放課後の2組の教室で羽生先生と打ち合わせをしていたときです

「お前はっ!!教育者失格じゃ!!!ボケ!!!」

と怒鳴り声が1組から聞こえてきた。

おそらく、同じ学年を担当していた「美術実習生」も打ち合わせをしていたんでしょうが
指導教官からお説教を喰らったようです。

悲しいかな、「美術実習生」の指導教官はなぜか人手不足で体育科の先生が担当。しかも教師にも生徒にも厳しい生活指導。ここでは便宜上「若スパルタ先生」と呼びます。

羽生先生「あー、『若スパルタ先生』まーたやってるわー」
羽生先生「あの先生、自分の教育論から外れた人のこと見下すねんなぁ。困るわぁ。」
羽生先生「ウチもここ赴任してきて、いきなり怒鳴られたわ。ウザない?」
といつものことのように呆れていました。

多分、「あなたにとって指導者とは何か?」的な採用試験で聞かれそうな質問をして、思ってたのと違って怒鳴ったんでしょうね。

羽生先生「ウチのクラス大変で悪いけど、まぁ、こっちはメリハリつけてがんばろな。」

羽生先生は無茶振りが多く緩いのか厳しいのかよくわからなかったですが、
しっかり授業のフィードバックをしてくれてメキメキ成長を感じたのでありがたいっちゃありがたかったです。

講師室の戻ったら、さすがに「美術実習生」は泣いてました。
ただ、「美術実習生」はこっちの学習塾のアルバイト講師を4年やってきたようでへこたれてませんでした。

美術実習生「絶対先生になる・・・!」

朝ドラ並みの美談ですが、あれから元気に先生してるかな。
こういうタイプほど病むんですよ。
塾でも同じようにこういう事例見てきました。
まだ教育実習に行ってない若人よ、肩肘張らずに気楽に行ってきなさい。

他の地域でもあるんですよね。
昨今、ホンマ胸糞なニュースが明るみに出て良かったと思います。
社会人経験7年が経って思うのは、やっぱ部下育成やOJTの研修下手くそなんすわ。
教員不足だって言われてんのに、なんで未来の職員を潰してるんだか。

他の実習生

理科の女性実習生2人は中1でかなり苦戦していました。
この2人は教壇に立ったことがなく、大学も関西では有名なところ。
模擬授業でも優秀な成績だったらしいですが、結局机上の空論。
自分も2人の授業を見学しましたが、たしかにつまらなかった。
空回り感がすごかった。

あまりにひどいため、理科担当のベテラン先生たちが毎日夜21時くらいまで稽古をつけてくれてるそうです。
先生も熱血なので未来の先生のために頑張っていました。

美談に聞こえるけど、なんか資本主義社会の性質と違うんだよなぁ。

同じ国語科の中1担当先生は学年の雰囲気が静かすぎて自分の授業に自信を持ててなかったです。
静かなクラスって運営しやすいと思いきや、宿題出さない・成績が上がらない・陰湿ないじめ・面談で反応がないと「静かな反抗」をするので大変。

中2クラスの見学に来てくれて「君んとこのクラス元気いっぱいでええなぁ」と言われました。

こっちはこっちでコマ数多くて体力持ってかれるんですけどね。

ただ、塾講師を6年やって思ったのは元気いっぱいクラスの方が、自分は授業の軌道修正しやすいので良いです。

英語科は2人
1人は「爽やか実習生」と呼びにふさわしい一番陽気な人。
なんとこの人、小中高の実習に全部行くというのだ。
当時のバスケ部のエースだったらしく、そのバイタリティが継続されているのがすごい。
しかもイケメン、授業が上手い、18時の部活指導が終わったら一瞬で帰る
と人生2周目みたいな仕事のできる青年だった。
小学校の先生になりたいようで、あんまり中学校の実習には力を入れてないと言ってたけど、実習生の中で一番優秀だった。

音楽科の実習生は、中1をメインに全学年を担当だったのか結構疲れ切っていました。
音楽の先生が学校に2人いて、1人は非正規雇用の先生で採用試験前でずっとイライラしていたのを覚えています。

他の実習生は静かな方が多くあんまり会話しても反応がなかったので記憶にありません。
なんで先生になろうと思ったのか聞きたかった。

教師の残業代

打ち合わせで羽生先生と給料の話になった
残業代は時給換算で300円だったと言われた。
法律で月給の数%が支給される決まりらしい。
ほんとに労働者が働く環境ではないと思いました。

もう心が離れかけていました。
大学で全く聞かされなかった事実。
自分の通ってた大学だけかもしれませんが綺麗事しか教えないんだよな。

戦慄の残業時間

職員室の朝の会議にて
校長「えー、先月の残業時間が90時間を超えているA先生、B先生、C先生。今月は気をつけるようにしてください。他の先生も協力してあげてくださいね」
ABC「はーい(ヘラヘラ)」
もう情報が追いつかない・・・
もうみんな頭バグってるのかな
現場で憧れの教師の実態を聞いて戦慄するしかなかった

教頭の説教

2週目の金曜日、実習生全員教頭から緊急招集がかかった
いわゆるお説教である

「君ら、先生たちへの挨拶の声小さいなぁ」
たしかに「爽やか実習生くん」以外はおとなしめな人が多かったので一理ある。自分も生徒の前では声を張り上げるが、バックヤードでは謙虚人見知りモードでした。

「授業見学に来てくれた先生たちにお礼してないなぁ、僕も見に行ったのに誰にもお礼言われへんかったんやけど。」

知らんがな。
勝手にフラッと見に来た教師の名前と顔いちいち覚えてられるか。
自分が挨拶されなかったの根に持ってるだけとちゃうか。
と心の中で思ってた。

「荷物運びも全然せぇへん(しない)って他の先生から聞いてますよ」
いや、知らんがな。

「朝の挨拶運動やねんけど、みんな、もうちょい早めに来るとか無いんかなぁ?」
「生徒会のみんなの方が早く来るってどうなってんねん?」

8時15分が就業時間で、
7時30分前到着でもまだ遅いと????

生徒会の子達もそんなに早く来なくて良いよ。
ここは社畜養成学校かな。

時間外労働で強くなるのは呪術廻戦のナナミンだけでええんよ。

しかし、確かに他の先生たちは自分たちよりももっと早く来ているのだ。
部活指導、採点、宿題チェック、その他行事の準備、校務分掌・・・
現職の先生には申し訳ないが、正直ここへの価値観がマジで理解できなかった。
今となってはこの教頭の頭がおかしいのか、この学校の風土がおかしいのかわからないですが。

なお、学習塾に勤めてもこの文化は業界を超えてありました。
ほとんどの社員は出社1時間前に来てましたね。
5分前出勤してた後輩はめっちゃ叱られてて、文句言ってました。

あと、女性実習生は服装のことでなんかとやかく言われていました。
今ならセクハラですよね。

閑話休題 そして戻る説教
「僕たち学校側はね、君たち大学側から要請を受けて善意で受け入れたんやで」
「社会人になったら困るよ」
「そんなにやる気がないなら、教師にならんといてください」
でましたよ。
定番。クリシェ。天丼。聞き飽きた。

正直この説教も演出だったのかもしれません。
通過儀礼的な?

もしくはマジで大人から見てだらしなかったのかもしれませんが、今となってはわかりません。
ちょっと前の世代なら、こういう発破をかけられたら

一同「先生!それでも私たちは教師になりたいんです!!!!」
教頭「よう言った!!!頑張れ!!!!」

となるんでしょうが、世代が違うんですよね。

じゃあ言われた通り教師にはなりません!!!

今のZ世代はどうなんでしょうね。スポ根好きでしょうかね。

その他、小さいミスの小言を五十分ほど言われたのは覚えてるが、
私は座りっぱなしだと眠くなる体質なので半分寝ていました。グー。

真面目風クズなのですいません・・・。
主体的な仕事は本気出すんですよボク。

周りの女性実習生は結構泣いていました。
もうボロ泣き。

それだけ本気だったんだろう。

私は冷めちゃったのかもしれない。

なお、教頭の隣には私の元担任の教務主任が「そーだそーだ」って顔で棒立ちだった。
元教え子のピンチやぞ、助けてくれよと思ったけど残念ながら元担任はまじで突っ立てただけだった。
この担任、ここぞというときのいじめ解決能力はすごいんですけど、
ちょっと日和見主義な先生だったので基本頼りなかったのを思い出しました。
尊敬していた大人が自分が大人になったら実は大したことないという経験はこの先もしていきます。

ともかくこちとら本気で教師になろうとしたり、本気で悩んでたのに自己肯定感が下がります。

教師がうつ病になったり自分の命を絶ったりのニュースを見ていると、こういうことを毎日言われてるんだろうなぁと思うと気が重くなりました。

講師室に戻って反省会をしている人たちもいれば、「爽やか実習生くん」はケロっとして切り替えていた。

自分も冷めていたとは言えあんなにボロカスに言われたらストレスは溜まっていた。

授業だけでも必死なのに、職員が味方になってくれないのは辛い。
結局、教育実習というシステム自体がクソなのかもしれない

本気で教師になろうとする学生も、実習に行ったからといって正規教員になれるわけではない。
これが一般企業の研修やOJTなら手厚く指導できると思う。だって同じ給料をもらっている社員だし。まあブラック企業はさておき横置き。

だが、教育実習は教師になるわけでもない、教師に合格できるわけでもない、可能性が謎な学生の指導をしないといけないのだ。
現場教員からしたらそんなジョーカーの指導ってどうなんでしょうね。
最近はそもそも教師になる学生も減っているし。

これは先生たちのとったら大きな負担になるのかもしれません。

学生を送り出したところで、私みたいに教師にならなかった人もいますし。
先生も学生も学校も悪くないのもしれません。

本当に一番きつかったのが2週目でした。
ここでは色々当時の不満をぶちまけてますが
そもそもこの制度自体がおかしいと思います。

来週が最終回です。
一体どうなるやら。
ではまた来週~

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