ある日の自分観察日記⑤ 劣等感をぶつけてくる人とは長続きしない
「きっと劣等感の強い男は、あなたのような多趣味で知的好奇心の強い女性とは、手をつなぐことができないと思うよ」
こんなことを言ってきたのは、かつてわずかな期間、私と恋人関係にあった男性。
その方とは手を繋いだことはあるが、それ以上の関係には至らなかった。
なぜなら、その人自身が私に対して、劣等感情をぶつけてくるようになったから。
「私はあなたと比べて○○も下手だし、△△もできない。こんな僕を好きでいても楽しくないと思うよ」
こんなことを何度か言われ、「なんて卑屈なことを言う人なんだ」と、内心冷めた目で見るようになってしまった。
しかし、彼に向ってその正直な気持ちを吐露することはできなかった。
それを言ってしまったら、もっと深く彼のプライドを破壊することになると思った。
だから自粛した。
その彼は常々、口癖のようにこんなことも言っていた。
「他者との比較競争をしてはいけない。幸せは他人と比べるものじゃないんだ」
それなのに彼は、私の個性や取得スキルと、自分自身のそれとを比べて劣等感を強めていた。
無意識に、私との比較競争をしていたようだ。
結局、自然消滅のような形でお別れした。
ただ、恋愛に限らず、仕事関係で知り合う人や友人であっても、やはり他者と比較して劣等感を拗らせたり、ネガティブ感情の海の底にどんどん沈んでいく人とは、長期的なお付き合いには至らない。
それはきっと、聴かされる愚痴が多すぎて私自身が疲弊するからだと思う。
けれど、そうした人々を見下したり、軽蔑するようなことだけはしない。
自分も気づかぬうちに、どこかで同じ轍を踏んでいるかもしれないから。
だから、劣等感に満ちた言葉をこちらに投げてくる人たちのことは、反面教師と捉えて感謝する。
さらに、自分自身がこのような事柄で他者の反面教師役になってしまわぬよう、他者に面と向かって発する言葉には細心の注意を払っていきたいもの。
「自分がされて不快に思うことは他者にもしない」
これは良好な人間関係を築き、保つ上では「基本中の基本」ではあるが、自分は守れている、と思い込むのだけはやめよう。
これからも、そう自分に言い聞かせる。
最後に、劣等感をぶつけてくる相手に悩んでいた時期、私がよく聴いていた歌をご紹介しておきます。
「折鶴」 千葉紘子
作詞:安井かずみ
作曲:浜圭介
本日の記事は以上です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございましたm(__)m
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