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ゴスペル日記

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ある歌好きの日本の少年がブラックミュージックに魅せられ、本番アメリカに渡り、黒人系教会のゴスペルシンガーを目指す物語。
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2020年6月の記事一覧

「ゴスペル日記 19」~R&Bバックコーラス~

「ゴスペル日記 19」~R&Bバックコーラス~

「ゴスペル日記 19」~R&Bバックコーラス~

毎週教会のクワイヤでリハ
そして日曜に歌い
週に2回大学でのゴスペルクラス
その他にR&BやSoul,Blues,Jazz等を自主トレ
生活のほとんどが音楽になりつつあったが、
空き時間を日系ラーメン屋の皿洗い&便所掃除のバイトや留学生の空港送迎のバイトに明け暮れた(当時は規制もユルかった)

そんなある日
教会でリハをしているとボブ(アメリカ生活

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「ゴスペル日記18」 ~マザーのバックコーラス~

ゴスペル日記 18 ~マザーのバックコーラス~

教会のマザー(私の師匠)の思い付きというのは、
どちらかというと彼女の歌よりもスゴかった気がする。

なんというのか、とにかく突然の行動にはいつも

「え?」

というものが多かった。

マザー 「明日の金曜空いてる?」

私 「空いています」(空いてなくても空いてると言うことにしてる)

マザー 「では12時に出発です」

私 「え!?」

いつ

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「ゴスペル日記 17」~ソウルフード~

「ゴスペル日記 17」~ソウルフード~

ゴスペル日記 17 ~ソウルフード~

毎週日曜日はゴスペルシンガー(教会ではミュージックミニスターと呼ぶ)
として、教会で歌う。
週毎にクワイヤ(ゴスペル聖歌隊)の種類が違い、歌う曲はスタンダード曲~全米のゴスペルヒット曲、そしてトラディショナル過ぎて謎な曲まで、年間約200曲と多数。

第一&第三日曜日はメインクワイヤ(キッズと年配者は含まない)

第二はヤングアダルトクワイヤ(キッズ&ティー

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「ゴスペル日記 16」~リトル東京~

「ゴスペル日記 16」~リトル東京~

ゴスペル日記 16 ~リトル東京~

あまりの貧乏生活に
ヤセ細ってブザマになった自分を鏡で見て
ヒジョーに悲しくなった。
毎日モヤシ炒めじゃな。。
自分がモヤシになっちまう
たまにはいいもん食わなきゃな

そこで行くことにしたのはダウンタウンにある

「リトル東京」

そこはまさに小さな日本である。
住んでた家の近所にも日系スーパーはあったが、
リトル東京はその比にならない。
そこには日

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