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「ゴスペル日記 19」~R&Bバックコーラス~

「ゴスペル日記 19」~R&Bバックコーラス~

毎週教会のクワイヤでリハ
そして日曜に歌い
週に2回大学でのゴスペルクラス
その他にR&BやSoul,Blues,Jazz等を自主トレ
生活のほとんどが音楽になりつつあったが、
空き時間を日系ラーメン屋の皿洗い&便所掃除のバイトや留学生の空港送迎のバイトに明け暮れた(当時は規制もユルかった)

そんなある日
教会でリハをしているとボブ(アメリカ生活での私の父親的存在)から彼の息子が君の声を必要としてると言われた。

その時はよく事情がわかっていなかったが、後に本人のJJ(ジョナサン・ジョンソン。ボブの息子でありR&Bシンガー)から電話があった。

彼は私がはじめて大学のクワイヤーに交ざったときにいつも隣で教えてくれたナイスガイだ。
今はLAのR&BシンガーJ(ジェイ)として活動している。

今度コンサートツアーをするというのでそのバックボーカルをしてほしいと言われリハ日程を聞いた。

本来R&Bをやりたいと思っていたわけだし。
そのバックというのもなにより楽しそうなので、もちろんOKした。
教会のマザーのバックはよくやっていたし迷いはなかった。

リハはビバリーヒルズにあるJのプロデューサーの自宅兼スタジオ(スゲー機材が揃いまくり)で行なわれた。
そのツアーはJのデビューアルバムの宣伝を兼ねたものであり、
オリジナルに加えステージでは ダニー・ハサウェイやスティービー・ワンダーのヒット曲も織り交ぜたカタチとなった。
そこに男女4声でガッツリとハモる。
サイコーである。
もうリハの段階からゲロ吐きそうなくらいヤバ過ぎた。

Jの実力は当然として、そのバックを固めるメンツがまたヤバい!!
本来は一緒にハモってる最中はビブラートは基本的には控えるのだが・・・かけまくりw
かけまくるといっても一定の幅の中での話なのでドヨドヨ感が一番気持ちよく出るところを彼らは感覚で知っている。
微妙にフェイクやハーモニーにブルーノート(黒鍵と白鍵の間の音。鍵盤に無い音ね)も入れてくる。
演奏もとんでもないグルーブ感(えっとね、もはや説明不能。。察してくれ!笑)

はぁ。。ヤベーー
カッケ~~~
心臓のあたりがモゾモゾするこの興奮はなんなんだ。

はじめてゴスペルを体験したとき以来の感覚だ。
いや、それ以上だ。。

コーラスのセオリー的にはタブーなことだらけ、しかしそれら全てが心地よかった。

そりゃそうだよね、みんなそれぞれの教会でソロでバリバリに歌ってきたシンガーさんだもん。
Jの人徳だな~って歌いながら想った。

初めて教会や学校以外での音楽だった。
そしていろんな技を片っ端から盗ませて頂きました。

また、LAで知り合った日本人の友人Toshi・Maezawa(ピアニスト・コンポーザー・アレンジャー)もピアノで一緒に参加した。
*彼とは現在もvoicefreaksでセッションクラスを毎月1回開催している。(興味のある人はメッセージちょーだいね)

そして本番当日はとてもリラックスして楽しめた。
お客さんも300人ほど集まった。
もちろん教会のみんなも応援に駆け付けてくれた。
R&Bって本当に心からカッコイイなと感じたライブだった。
参加して本当にためになったステージだった。

画像はバックをやってるメンバー(ステージ左から4番目がチャーリー)

・・・・・・・・・・・つづく

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