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成年後見人利用進まず

 認知症等で判断能力が低下した人がいる時、その預貯金について家族が代わって手続きをしようとすると、成年後見人をつけてください。と言われる場合がある。実際にそういう場になった方はご存知の通り、実は成年後見人をつけるのは容易なことではない。

 選任には家庭裁判所に申立をするのだが、先ずその書類作成に手間がかかる。財産目録・収支・医師の診断書・戸籍謄本など多くの書類が必要で手間も費用もかかる。手間を省こうとしたら士業に払う費用が発生する。

 後見人を選んだ後も後見人及び後見監督人へと毎月の管理費用を払わないといけないので、資産が少ない方は導入を躊躇するのではと思う。

 金融機関等が、認知機能が怪しい老人の取引に後見人を付けて貰うのリスク管理上やむを得ないことだが、家族は大変だ。

 高齢化が進む社会。後見人を付けることへ公共の相談機関拡充や介護保険適用も考えた方がいいと思うが、その分の保険料増が悩ましい。



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