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どうしても席に座るんだ!

 私の乗車駅は、朝の出勤時間だとギリギリ座れるぐらいの微妙な場所にある。

 ある朝、いつもの乗車位置の1番前に並ぼうとすると、既に1人の中年男性が並んでいる。そこには黄色い印が2つあり、その印に従って各扉毎2列になる様になっているのだが、その男性は2つの印の真ん中に並んでいる。

 何か嫌な予感がしたのだが、私は彼の右側の印の位置に並んだ。

 電車が来て扉が開く。降車客を待って乗車しようとする。左側の列は向かって左の席の方へ、右側は右の席の方へ進むものと思っていた。ところが、先ほどの方は降車客が途切れるとほぼ同時に私の目の前をさっと横切り右手の空席へ一直線に向かい、その席に腰を降ろした。

 もちろん規則がある訳ではないので、2列の位置に並らばなくても構わないし、そこから左右どちらへ行こうと何の違反でもないのだが、何か釈然としない思いは残った。

 しかし、こんな些細なこと書く私は人間が小さいかな?

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