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ビニール傘は捨てられるけど

 風雨が強かった一夜が明け、出勤途中の道端にビニール傘の残骸が放置されていることがある。場合によってそれは、何日も放置されたままの場合もある。壊れたからといってその場に置き去りにするのは無責任じゃないかと、放置者に対して少し憤りを感じるが、次の瞬間電車の時間が気になりそのことは忘れる。

 だが日経によるとビニール傘の廃棄は結構大変らしい。骨・ビニール・柄と素材が違い、自治体によって処理方法が異なるため、分解が必須。その後焼却処分等するが、処分残滓は一般の処分場へ行くしかないという。リサイクルについてもメーカーにより微妙に素材が異なるので統一した処理は難しいとのこと。強度の問題もあり、素材の統一も無理であるらしい。

 傘メーカーの試算では年間6500万本のビニール傘が消費されるということだが、使い捨てのイメージがあるこの傘の廃棄やリサイクルの方法は統一されていないという。一部の業者がリサイクルを手がけているようだが、全体からすれば数少ない。

 自分は常に傘を持ち歩いているのでビニール傘を買うことはないのだが、想定外の雨で買う方は多いと思う。業界での素材統一、レンタルサービスの普及、リサイクルの浸透等検討することは多いと思う。

 立前ではビニール傘は使い捨てにせず、買ったら最後まできちんと処分することが必要と思う。だがビニール傘を買った側からみれば、雨よけを出来る限り低コストに抑えたのだから、それ以上の手間をかけたくないというのもあるだろう。モラルの問題と言ってしまえばそれまでだが、何か捨てさせない工夫はないだろうか?




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