【詩69】わらしべ

電車で一駅
長い長い連絡橋の先は
見たこともない未来の街
フォークで食べる未来のヌードルより
ソビエト館の傍のざる蕎麦の方が
何倍も美味しかった日本の子ども

もう少しでアメリカの冷たい水あります
マイクで何度も叫ぶおじさん
うんざりしてる大行列の顔顔顔
ウォータークーラーから出て来たのは
大阪のぬるさ
アメリカは家の水道と同じ味だった

遠巻きに見えたような気がしたのは
ロマンも感じられない月の石
これを観る為の修行のような時間
親が選んだお土産のペナント
記念の半券とホログラムの迷子札
欲しかったのはこんな物じゃない

全プレのドラえもんバッジが唯一の元手
カードに化けたりバッジに化けたり
こんな物にまで価値があるの
次々と欲しい人が現れるなんて驚き
ストップをかけるまで化け続けて行く
え‼︎遂に？本当？取り消しは無しよ

辿り着いたのは
カナダ館のピンバッジ
世界一幸せ者になった瞬間
一体どうして欲しかったんだろう
一体何処に行ってしまったんだろう
嘉門さんならきっと未だ持っている筈

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【後記】
無人の母宅を片付けていてEXPO70のソノシートを見つけました
メロディ🎶を覚えている自分に驚き‼️
甦る万博の思い出
幸い一駅の近さだったので何回も行けました（あ〜お年がぁ…）
最終日は大混雑かと思いきや拍子抜けする程度の人数
もう飽きたのかどうせ混んでいると思って行くのを諦めた人が多かったのか…

【謝辞】
クロノツカヤ様🍀
フォトを使わせていただきました💕
有難うございました🙇‍♀️