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25 THE ALFEE

母は、THE ALFEEの所謂ガチファンだった。
しっかりファンクラブ会員。

デビュー当時からのファンで
私も子供ころから車などで聴いているせいで
大体の曲は聞き覚えがある。

そして家族みんな一度は一緒にライブに行っている。


救急車で運ばれた日。
アルフィーグッズの発売日だった。
運ばれてもなお、

「14時から発売だからこれとこれよろしく!!!」
「アルフィーグッズ頼めた!?」

やれやれ、高見沢命である。


朦朧しているときだって、

「アルフィーラジオ録音した!?」

急に何をいうかと思えばアルフィーのこと。


アルフィーのこととなると、反応が良すぎるのだ。これが推しへの愛というわけである。


アルフィーの曲を真面目に聞いたことはなかった(母、ごめんね。)が
部屋で流していたCDからふと流れてきた歌。


形あるものすべて
やがて消えてゆくものだから
触れ合って生きよう
今をその日そのときを

桜井の声だ。

今の私に響いてしまった。

アルフィー、泣かせるじゃねぇか。


涙が落ちるのを許しながら
母の脚の保湿をしたのだった。


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