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スティーブ・ジョブる日記④「執拗なまでに顧客にフォーカスしよう」とベゾスは言った

People will visit Mars, they will settle mars, and we should because it’s cool.
人々は火星に行き、火星に定住するでしょう。イケてるからそうすべきなんだ。
Jeff Bezos  ジェフ・ベゾス

ジョブるベゾるの巻

みなさんこんにちは。週末で会社が休みでも黒ニットにジーンズ着用で365日ジョブってる(スティーブ・ジョブルぶるの進行形のこと)和樂web編集長のセバスチャン高木です。

ひょんなことから30年にわたる飲酒生活に別れを告げ、突如坐禅をはじめようと決意しました。その心境をamazon.comの共同創設者ジェフ・ベゾスの名言を借りるとこんな感じになるでしょう。

People will meet Zazen, they will start Zazen, and we should because it's cool.                              人々は坐禅に出会い、坐禅を始めるでしょう。イケてるからそうすべきなんだ。                             Sebastian Takagi セバスチャン高木
ちょっとだけ私が坐禅をやろうと思った経緯を知りたい方は前回のnoteをご覧ください。(noteの引用設定を使うとこんな文章でもベゾスの名言風に見えるんだぞ!これは覚えておこう!)

便利だよね現代は

「なんでジョブってるお前がベゾってるんだよ!」という厳しいツッコミは無視する、いや甘んじて受けるとして、いやぁー便利になりましたよねー、現代は。だってね、さっき「よし、坐禅するべ!」と思い立ったら、もうすぐにね、できるんですよ、DIY坐禅が。

ちなみに情報の民主化を果たし、われわれメディアの既得権益を根こそぎとっぱらったGoogleさんで「坐禅 仕方」と検索すると

スクリーンショット 2020-03-29 11.39.00

いやあ、あるわ、あるわ。その数約180,000件(ごめんなさい、上の画像の左上に書いてある数字を載せただけです。こんなもんです、はい、私のwebリテラシーなぞ)。

検索のトップに出てくるのは、もちろんジョブズが傾倒し、一時はすべてを捨てて入山を考えたという曹洞宗の公式ページさすがに公式だけあって、入堂の仕方から、手や足の組み方、警策(きょうさく)の受け方まで至れり尽くせりです。

しかしながら、私がDIY坐禅に取り組みにあたって一から十まで参考にしたのが、「禅の視点- life -」というブログでした。

このブログがとにかくわかりやすい!ここでいう「わかりやすい!」とは、「これから自宅で坐禅をしてみよう!」という、私のようなにわかの目線に立って坐禅の仕方が懇切丁寧に書かれているということです。

執拗なまでに顧客にフォーカスする

ああ!いるんですね、坐禅の世界にもこんなユーザー目線というかオーディエンス目線を持った真の意味でのマーケッターが。このブログを読んであらためて読み手の目線に立つことの重要性を学びました。

The most important single thing is to focus obsessively on the customer. Our goal is to be earth’s most customer-centric company.
もっとも重要なことは、執拗なまでに顧客にフォーカスすること。アマゾンにおける我々の目標は、地球上でもっとも顧客中心主義の会社になることだ。                                Jeff Bezos ジェフ・ベゾス

「おいおい!また、ベゾってるじゃん!!」という声も聞こえてきそうですが、かつてベゾスはこんなことを言いました。

「執拗なまでに顧客にフォーカス」。

その意味では「禅の視点-life-」は坐禅界のamazon.com!です。坐禅を始めようと思って検索した14日前は、坐禅の仕方の記事だけを読んで「ふむふむ」などと思っていたのですが、この記事を書くにあたって他の記事も読んでみると、これが面白すぎます!!!「なんじゃこりゃぁ!!!」という感じです。たとえば「永平寺での修行中にやらかした最大の失敗 ~これがケチラシだ~」

永平寺では、ミス(失敗)のことを「ケチラシ」と呼ぶ。
なんとなく「蹴散らし」の意味なのだろうと思っていたら、ある人が「気散らし」の意であると教えてくれた。
ちなみに、「ケチラシ」と言ったときは名詞で、動詞になると「ケチラす」(ミスする)となる。
さらにこれを略して「チラす」と言い、実際の現場では「今チラしたな」(あの僧侶、今ミスしたな)というように使う。

雑巾を出すべき所に出していなかったとか、どんな些細なことでも間違えたらすべてケチラシ。
ケチラシてばかりいると「チラし和尚」などという意味不明な呼称でからかわれることもある。

ね、こんな風に秘密のベールに包まれた曹洞宗の大本山永平寺の生活をおもしろおかしく、でも、よーく読むとそこには永平寺の教えがそこかしこに散りばめられていて、「禅の教えの入口マガジン」になっているのです。

こ、こ、これは!「日本文化の入口マガジン」を標榜する和樂webも見習わなければなりません。

ほかにもこんな記事があったりして、どれも必読です。私はこんなご時世で自宅にこもって仕事をしているので、その合間に全ブログを読破してやろうと思っています。

しかし、こんなおもろいブログどんな人が書いてるんだろう?と気になって調べてみると、こんな人でした。じゃん!

佐藤隆定(さとう・りゅうじょう)禅・曹洞宗僧侶、エッセイスト
略歴
1984年、愛知県名古屋市に生まれ、岐阜県で育つ。
多治見工業を卒業後、愛知美容専門学校へ進み美容師免許を取得。
仏門との出会いにより、愛知学院大学文学部宗教科へ進学し、在籍中に出家得度。「隆定」の戒名を授かる。
大学卒業後、大本山永平寺にて1年間の修行を経て、岐阜県美濃市霊泉寺副住職として現在に到る。
永平寺での修行を終えて自坊(霊泉寺)へ帰ってきた後、しばらく福祉美容師として働くが、仏教を伝えるために執筆をはじめる。
「なぜ人は苦悩するのか」という、仏教の命題をわかりやすく伝えるため、平易な言葉で仏教を説くことに注力。
講演や執筆等を通じて仏教を伝える活動をしている。

なんだー!岐阜育ち、私と一緒じゃないですか。草野満代、ミスターマリック、熊田曜子に続く新たなローカルスターが誕生しましたよ!

坐蒲(ZAFU)をZABUだと思ってた!

と、相変わらず横道にそれまくったところで、坐禅に話を戻しますと、兎にも角にも思い立ったらすぐやらないと気が済まない私は何はともあれ坐禅を組んでみました。

本当だったら坐禅用のクッション(クッションというと怒る人がいるようなのでご注意ください)=坐蒲(ざふ)があるといいのですが、そんなものはあるわけがありません。(ちなみに私は老眼が進んだせいで坐蒲(ZAFU)のことをつい先日までざぶ(ZABU)と呼んでました。ひぃー!ハズカチい)

いろんなページを調べてみると、どのサイトにも「坐蒲がなければ座布団を二つに折って尻の下に敷きます」とあるので、書かれている通りにそうします。

足は両足ともが互いの腿にのっかっている結跏趺坐(けっかふざ)。あ、よく仏像が組んでいる脚の形ですね。

難しければ片足だけ乗せた半跏趺坐(はんかふざ)でも正座でも椅子でもよし、と。重要なのは「坐禅に集中できる環境を整えること」なのだとか。

「ええええーーーーー!」わかる、わかる、わかる、でも「仏像みたいな結跏趺坐のほうがかっこいいじゃん!」

はい、何事につけ見栄っ張りでかっこつけで原理主義者、かつどうしても形から入りたい私は、普段正座すら3分もできないのに、結跏趺坐で坐禅にチャレンジすることにしました。

でも、なんで結跏趺坐なんだろう?これも気になっていろいろ調べてみると(なんどもしつこくて恐縮ですが、webすごいよ、なんでも自分で調べられるんだもん、もちろん検索リテラシーを高めて情報の真偽は自分で判断し責任を持たなくてはなりませんが)、どうやら人間の身体の特性を考えると長時間坐るのに一番適した形が結跏趺坐なんだとか。

つまり、結跏趺坐を組んで坐るメリットはおしりと両膝の3点で体重を支えられるからなんですね。お尻の下に坐蒲や折りたたんだ座布団を敷くのも、おしりの高さを上げるとともに骨盤を立てて、両膝を地につけやすくするためです。なるほどーーー!これは勉強になりました。

次は、左右に体を振って前後にも振って自分の身体がまっすぐになる位置を見つけて、息を整えて、手は法界定印(ほっかいじょういん)を結びます。このあたりはまた次回以降書き散らしますね。

目は半眼(半分閉じればいいのかな?)にして、一メートル先の地面を見て、呼吸は腹式呼吸。結構覚えることがあるけど一度には覚えきれないからえーい!とにかくスタートだ!!!

で、どうなったかというと、結果3分も持ちませんでした。股関節の外側が痛くて坐っているどころではないんです。

その一番の原因は、あくまでも私の個人的感想ですが、半分に折った座布団が柔らかすぎて、かつ、腿にあたるので、膝が地面につくのを邪魔するんです。で、体重のほとんどがおしりにかかってしまい、結跏趺坐だけにけつ(失礼!)は痺れるは股関節は痛いわで散々でした。

「やっぱり坐蒲が必要なんじゃね?」でも、明日も坐禅したいよね?はい、ここで今回の「なんでジョブってるお前がベゾってるんだよ!」と非難を受けたamazon.comの登場です

長くなっちゃったので続きは次回にね。



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