カフェをオープンするのが夢!という方へ。10日間カフェを営業してみて良かった点・悪かった点。
こんばんは。皆川です。
現在は、福岡市にあるつながるカフェ【One stories】にて、店長(ASELさん)のもと、バイトとしてこき使われております。。。^^
いきなりですが、たぶん誰しも「自分のカフェをオープンしたい!」「自分の店を持ちたい!」と思ったことがあるのではないでしょうか。
ですが、実際に物件を借りたり、設備を整えたりすると、居ぬき物件を使用しても100~200万円は当然かかってしまいます。
そこで、最近はやっているのが、スペースシェア(間借り)を使った週末起業です。
スペースシェアの例として、
「夜にバーを営業している店舗は、昼間は使っていません。なので、昼は別のオーナーがカレー屋さんとして間借り営業している」という形態があります。
また、週末起業とは、基本的に正社員や非正規雇用として働いており、週末のお休みの日に自分のビジネスを立ち上げて営業する、いわゆる「副業」の一種です。
という事で、自分でビジネスを始めたい!という人は、【スペースシェア×週末起業】が一番手軽に、コストをかける必要がないので、個人的にかなりオススメです。
今回は、そんなスペースシェア×週末起業で、福岡市でカフェを始めて10日間営業してみて良かった点・悪かった点をご紹介し、「いつかカフェを始めたい!自分で店を始めたい!」という方の参考になればと思います。
カフェ営業:現状
つながるカフェ【One stories】は、毎週木曜日・土曜日の週2日(10:00~17:00)しか開けていません。その他の日は、夫婦共々せっせとアルバイトをしています。
場所は、福岡市中央区の輝国という所で、お隣の「たけとみクリニック」という病院の方が管理しているカフェです。
この場所は、固定の業者が毎日営業するのではなく、色んな方が自由に使用できるシェアスペースとして運営することが目的で、私たちは週の2日間を使わせて頂いております。
その他の日は、また別の方がイベントなりカフェ、レストランとして使用する方針でスタートしました。
という事で、現在は一日店長ならぬ、二日店長として営業させて頂いております。
カフェを10日間営業して良かった点
それでは、さっそく福岡市でつながるカフェ【One stories】を、10日間営業してみて良かった点についてシェアさせて頂きます。
1. カフェを営業すること自体がめちゃめちゃ楽しい、喜びである。
2. リピーターの方が来て下さる。
3. インプットしたことを即アウトプットできる。試行錯誤が楽しい。
一つ目から見ていきましょう。
1.カフェを営業すること自体がめちゃめちゃ楽しい、喜びである。
さて、私たち夫婦は半年のキルギス移住から福岡市に帰ってきて、すでに半年が経ちます。その間バイトをしたり、職探しをしていたわけですが、まあ【人間ではなかった】んです。。。(笑)
例えば、仕事の一つとしてウーバーイーツをしていたのですが、まあ人間ではない。。
詳しくは以前の記事にも書きましたが、正直、出前なんて誰が運ぼうが関係ないですし、ドローンで運ぼうがきちんと運んでくれればなんだってかまいません。
また、アマゾンの宅配の場合でも、荷物が手渡しだろうが宅配ボックスに入っていようが何の違いもありませんよね?
そして、弁当を運んだところで大して感謝もされませんし、終始無言というお客さんもざらにいます。(というか、誰にも会いたくない・外に出たくないからこそ出前を頼む、という方もいらっしゃいますが...)
ということで、いわゆる【労働】をしているとそんな事ばっかりです。アルバイトだろうが正社員だろうが、正直AIやロボットがやっても大差ない労働の方が多いです。
そんな中、カフェを営業するということは、「どうやって店に来たお客さんに幸せになってもらうか?また、店に来ていないお客さんに幸せになってもらうか?」を24時間考えており、それがまず楽しい。
なおかつ、お店に来ていただいたお客さんに「今日は来てよかったです。美味しかったです」と言ってもらえた時の喜びは大きいのです。
また、カフェというコミュニティを通じて、お客さんとも【人間としてのつながり】をもつことができたのは「私たちがカフェをする目的そのもの」ですので、非常に嬉しいですね。
2.リピーターの方が来て下さる。
つながるカフェ【One stories】を営業してわずか10日間だけですが、すでにリピーターのお客さんがいるのは本当に感謝です。
リピーターの方がいるという事は、「こんな店二度と来るか!」とか「まあ、一回来たらもう行かなくていいや」という店ではない、ということになります。
そこで、なぜリピーターの方に来ていただいているのだろうか?と考えてみましたが、シンプルではなくて、複数の理由が合わさったものである可能性もあるので、以下に列挙します。
・店長(アセルさん)の人柄がいいので、会いたい。
・ボルシチ、ヘルシーフードなど好きな食べ物がある。
・英会話やロシア語会話などのイベントが目的である。
・すでに友達である、友達になった。
・とにかく喋りたい。
・つながりを持ちたい。
私たちのビジネスのカテゴリは、「カフェ」です。
ここで、私がカフェに行くとしたら、まずスタバかドトールに行きます。なぜなら、ブランドがあるからです。初めていくスタバでも、店内の雰囲気が簡単にイメージできますし、商品のクオリティも保証されています。
また、店内がコワーキングスペースのようになっているので、長時間パソコンでカチャカチャやっていても特に文句も言われません。
となると、つながるカフェ【One stories】は、カフェ・コワーキングスペースというカテゴリにしてしまうと、絶対にお客さんが来ることはありません。
そこで、私たちがやるべきことは、カフェというカテゴリではなくて別のカテゴリで戦うことです。
例えば、「イベントスペース」ということでしたら、特にどこが強い!というのはパッと頭にイメージできないので、今後イベントスペースとして戦っていく必要があるかもしれません。
また、店に来ない、来ることができないお客さんの存在も忘れてはいけないので、YouTube Liveやツイキャスなどの【ライブ配信者】というカテゴリでやっていく方が良いのではないか?と考えております。
3.インプットしたことを即アウトプットできる。試行錯誤が楽しい。
私は、本を読んでインプットするのが好きなのですが、【NOTEやブログでアウトプットするだけ】というのは何か物足りません。
そこで、何かしらの自分のお仕事があると、その知識を即、転用・応用したりできるので凄く楽しいのです。
また、それをもっと掘り下げてみると、毎日何か変化している、成長しているという実感を得たいというのもあるかもしれません。
もちろん、試してみたことが裏目にでてお客さんの反応が悪くなった、ということも多々あります。
ですが、一歩進んで二歩戻る、二歩進んで一歩戻る、ということを繰り返しながら(結局は0)人間として成長していくことが、カフェをする大きな目的の一つです。
10日間カフェを営業して悪かった点
さて、ここまでカフェを営業してみて良かった点についてご紹介しましたが、ここからがお待ちかねの【反省タイム】です。
1.売上げが上がらない。→売上が上がるシステムにそもそもなっていない。
もう、これは致命的です。
【売上があがるシステムになっていない】
いや、これはいかんでしょ。
本当に。
一般的に、飲食店の原価率は30%以下が適正と言われています。
そして、この計算に従って商品に価格をつけて、その他コストを考慮、売上予測を立ててみると、なんと【一日30~40人も来店】していただかなければビジネスとして成り立ちません。
座席は20ほどありますが、満席を2回転するなんて正直イメージができないですよ。
いやあ、これはほぼ不可能と言っても過言ではありません。
なぜなら、営業時間(7時間)のうちに30~40人が来られてしまうと、私たちのカフェのコンセプト「人間としてつながりを持つ」ことは、かなり難しいからです。
結局、客数で勝負となるとスターバックスに勝てるわけがありません。
ということで、つながるカフェ【One stories】はこれから、カテゴリを変えるなり、時間帯を変えるなり(バーにする)、カフェとは別のマネタイズ方法を確立しなければならないのです。
う~ん、営業10日目にして【このビジネスモデルでは先がない、、】と気付けたのはラッキーですね。
いかんせん、飲食業というのはほぼ初めてなので、シェアスペース×週末起業のスタイルで、大ダメージは皆無なのは強いメリットです。
「とにかくやってみる」が大事だと思うので、あとは軌道修正しつつ、できるところまでやってみます。
2.「つながる場所」は福岡市に結構あって、珍しくもない。
店名にもあるように、お店のコンセプトとして、「人間としてつながり」をもつことができる場所にしたいという想いがあります。
ただ、お客さんによくよく聞いてみると「100人くらい集まるコミュニティは、福岡市内に結構あるよ」という事でした。
むう。。。
さすが「コミュ障・出不精・情報弱者」の三点が売りの皆川です。
福岡でも完全に孤立しております...
ということで、【何かしらの特徴がない限り、ウチのコミュニティに来る理由はない】ということになります。
もちろん、英語・ロシア語会話もやっていますが、何か足らない気がしませんか?
それは、共通言語や共通目的、共通文化というものかもしれないません。
ちなみに、共通言語と言ってもみんな日本人だから日本語が共通言語だろう、という事ではないと考えています。
例えば、「海外に行った時に日本人同士が固まってコミュニティをつくる」というのをよく目にすることがあります。
海外に行った場合、言葉うんぬんよりも、日本人というだけでなぜか安心感を覚えますし、同じような苦労をしているので、より打ち解けやすくなります。
他には、大家さんや投資家のセミナーの打ち上げなんかに行けば、「何に投資しているのか?どんなビジネスモデルなのか?」という共通目的があるので、つながりを築きやすい傾向にあります。
この共通言語や共通目的といった概念のものを、つながるカフェ【One stories】において早急に見出す必要があります。
ですが、現在行っている英語・ロシア語会話というのは、共通言語としては少しハードルが高く、会話ができない人が疎外感を感じてしまうのでベストではありませんよね。
なので、外国語よりはハードルは低いですが、ぼやっとしすぎないものが良いかなのではないかと考えています。
それは、店名でもある「ストーリー」が共通言語になるかもしれない、と感じており、つながるカフェでどのように落とし込んでいくかが今後の課題です。
まとめ
「自分でカフェをオープンしたい!自分のお店を持ちたい!」という方に向けて、【シェアスペース×週末起業】という観点から、10日間カフェを営業してみて、良かった点・悪かった点をまとめてみました。
正直、飲食業で「調理師免許を持っている・ホテルで修業した」という程度では、うまくいかない事は確実なようです。
ということで、そもそも売上があがるようなビジネスモデルになっているか?もしそうでないのなら、ビジネスのカテゴリや時間帯などをズラす必要があります。
また、コミュニティの観点から、「来店する人がつながることができるような共通言語、共通目的・共通文化」をデザインして、それをうまく稼働させなければなりません。
つながるカフェ【One stories】もまだ始まったばかりで、風が吹けば倒れるような状態です。
ですが、日々変化し続けることで、このような厳しい状況で生き残ることができればと思います。
それでは、お互いに頑張っていきましょう。
コメントなどもいただければ嬉しいです。
ではまた!
つながるカフェ【One stories】
営業時間:10:30~17:00(木曜・土曜)
場所:福岡市中央区輝国2-11-13
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