見出し画像

語られる元夫の生い立ち

彼の生い立ちからパチンコ通いをするようになるまで

彼の生い立ち

両親、兄、父方の祖母と同居の5人家族。
両親ともに、パチンコ通いが当たり前の家庭で育った。
お腹が空いてもオヤツが家に無いため
パチンコ屋に行って親におやつ用のお金をもらう。
小学生の頃、父親の車の中から消費者金融のカードを大量に発見する。
その時はそのカードが何なのか分からなかった。 そ
れからしばらくし父親はパチンコで借金400万円抱え、債務整理。
母親は、父親から月給は6万円だと嘘をつかれ
何年も暮らしていたと、その時に発覚する。
いまだに、父親は車のローンすら組めない状態。
もちろん持ち家も持てない。

そんな彼は高校生の頃、父親に連れられパチンコを経験する。
そこでビギナーズラックで数万円の勝ちを体験する。

彼自身は18歳から就職し一人暮らしを開始。
速攻パチンコ・スロットに手を出すようになる。
給料のほとんどをパチンコに使って、
生活が出来なくなり
友達に嘘をついてお金を借りることも多かった。
後輩に、親が病気で病院代がかかると嘘をついて
お金を借りたこともあった。



彼はギャンブル依存症2世でした。

そんな、生い立ちを語られても
同情の感情は一切沸きませんでした。

逆に怒りが増します。

同情できない、私の背景

なぜなら
私の父親がアルコール依存症者だったからです。

物心つく頃には
父親の飲酒がらみのトラブルは日常でした。

ここでは細かく語るのは割愛しますが
父親の症状は悪化の一途をたどり
私が高校生の頃には月に1週間きちんとトイレが出来ればマシか・・・
位に、人格までも崩壊していました。

そんな幼少期の私が、いつも考えていたのは
生まれる家は選べない。
どうして人はこんなにも不平等なんだろう。

私、何にも悪いことしていないのに。
早く家を出て自立したい。

ってことばかり。

そして
いつも、私の心の中には
自分が大人になった時
父親のようには絶対にならない!!

ましてや、自分の子供には
私のような思いを絶対にさせたくない!

そう、確固たる信念がありました。

なので
父親がギャンブル依存症だと訴える彼に
なぜ、父親を反面教師として考えられなかったのか?
なぜ、同じようなことを自分がやるのか?

子供時代、同じように
親の依存症で苦しんだ経験があるからこそ
彼がギャンブル依存症に至ったことが理解できず
怒りさえ感じました。

そして、なぜ気付かなかったんだろう、、、と
自分を責めたくもなりました。

ご両親へ挨拶に行った時も
お兄さんに挨拶へ行った時も
誰一人、パチンコの「パ」の字も出さなかった。

趣味程度で彼がパチンコに行っているのは知っていたけど
病的だなんて。

私は子供の頃から、安らげる家に憧れていました。
学校で嫌なことがあっても
疲れていても
友達が良く言う「早く家に帰りたーい」
なんて思ったことは無かったから。

外で辛い思いしても
帰るとホッできる家庭。
ただ、それが欲しかった。

そして、やっと手に入ったんだって!
思っていた矢先
描いていた幸せな家庭像が崩され
どうしていいか分からなくなっていました。

怒り・悲しみ・混乱
ぐるぐる一気に負の感情が溢れて
言葉が出なくなり、

その場にいたくなくて
隣の部屋にこもり
とりあえずギャンブル依存症について調べました。


そもそも、ギャンブル依存症とは

日本には約70万人いると言われているが
隠れている依存症者も多くはっきりは分からない。
ギャンブル依存症は、アルコール依存症や薬物依存症などと
同様に脳の異常が原因。
本人の意思の弱さではなく、脳の病気である。
ギャンブルの為ならどんな嘘でもついてしまう病気。
ただ、アルコール依存や薬物依存とは違い
体に影響が出にくく 、本人も自覚するまでに時間がかかる。
本人が自覚していない場合は、
自覚させることから始めなければならず
治療するのが難しい。
完治させるのは難しく、うまく付き合って抑え込むしかない。
方法はグループミーティングに参加すること。
どうしてもの時は入院してカウンセリングなど。

調べても心は落ち着かない。
だけど、依存症の恐ろしさを知っている私は
これが我が家のコレカラにとって 大変な事態になる・・・
と認識するのだけは早かったと思う。

現実逃避したい・・・

私の人生返してくれ。

それが本音でした。

でも同時に、
生まれてくる子供のことが頭によぎりました。
この子には絶対に
私と同じように親が依存症で苦しい思いをさせたくない!!!
私自身、あんな家庭に戻りたくない!

ここで、依存症の連鎖は食い止めなければ!
そんな強い気持ちが一気に込み上げてくるのです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?