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WORK a day

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プチWORK。日記だったり頭の中だったり短歌があったりなかったりする。無料記事です。
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#現代短歌

2.10 fri

2.10 fri

半径5メートルのことしか語れないと仕事を始めてから嘆いていた。今じゃもっと狭く、本当に自分のことしか見えないかもしれない。かつてはもっと視野が広かったのにと言うとなんだか嫌味臭いが、漠然と「社会」に目が向いていたように思う。
その視野の狭さは嘆くことではないのだ。自然で受け入れていいこと。磨けばいい。鏡を見ながら重箱の隅をつつくようなこと。醜く見えるが、ほじっていれば何か出てくる。恐れては

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2.8 mon ちゃんと自分で豊かになりやがれ

2.8 mon ちゃんと自分で豊かになりやがれ

 雪。職場はそれなりに暇である。出勤時間が遅くなったので、モーニングに出かけた。上司が誘ってくれたのだ。豊かって…豊かって何だよ!みたいなことを私がしょっちゅう言ってたからかな。一人では何もする気にならないけど、人となら何でもする気になる。ありがたい。
 「この出勤ラッシュをさ、一人あたたかいところから眺めるのがたまんないよねえ」「平日休みもいいもんですよね」吹雪の大通りを大きな窓越しに眺める。早

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1.19 tue ちょっと手ぇ洗ってきます

1.19 tue ちょっと手ぇ洗ってきます

 しばらく前、友達とごはんを食べているときだった。話がひと段落して、その中の一人が席を立とうとする。

「ちょっととい」と言いかけて動きごと止まる。
「どうしたの」
「や、お手洗い行ってくるわ」
 お手洗い。言い直した、と思っていると、誰も何も言わないうちに彼は「最近トイレのことお手洗いって言うように心がけとるんよね〜」と照れくさそうに去っていった。
 あまりに素直で感動した。応援したい気持ちでい

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12.7 mon 鴨そばとねむらない樹

12.7 mon 鴨そばとねむらない樹

 繁忙期だった11月は去り、12月の第一週が過ぎようとしているのに尚、繁忙期です。仕事の話。例年は暇なはずの1月も予約が埋まってきているらしく、嬉しい悲鳴をあげている。比喩でなく最近ガチで叫んでしまいます。歌うよりも爽快で困る。
 師匠も相当参っているようで、常に甘い物を食べている。ホワイトロリータが散乱するデスクは見ていてかなり怖い。
「休みたい」「だろうなと思います」「やーなんか、みんなでお金

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