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2.8 mon ちゃんと自分で豊かになりやがれ
雪。職場はそれなりに暇である。出勤時間が遅くなったので、モーニングに出かけた。上司が誘ってくれたのだ。豊かって…豊かって何だよ!みたいなことを私がしょっちゅう言ってたからかな。一人では何もする気にならないけど、人となら何でもする気になる。ありがたい。
「この出勤ラッシュをさ、一人あたたかいところから眺めるのがたまんないよねえ」「平日休みもいいもんですよね」吹雪の大通りを大きな窓越しに眺める。早起きしてよかった。起き抜けにコーヒーを飲んだからか、すぐにおなかを壊した。
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一人でゆっくり過ごす時間が好き、という人はまわりに少なくない。ただどちらかというと家庭のある人からよく聞く。父や母たちが子守をしないでいい時間をどれだけありがたがっているか、この一年でよく分かった。
私は一人より人といる方がゆっくり過ごせるから、その気持ち自体に共感はできない。その人たちが一人の時間をどんなふうに過ごすんだろうと想像しても、全く読めない。何を考えるんだろう。頭の中が静かになるんだろうか。日頃忙しすぎて、今私が「いや一人でも全然ゆっくりした気持ちになんねー」と思っているこの感じが、その人たちにとってのゆっくりなのかもしれない。とか。そんな気もする。
仕事の間も休みの日も、常に何か為さなくてはと思ってしまう。昔からの性分だけど、頭のリセットができない。
むしろ仕事をしている方が楽だと感じるようになって、それは逃げだなあと思う。自身の幸福を作ったり楽しく生きることからの逃げ。朝からドリアを食べて喜ぶ上司は、自分をちゃんと幸せにしようとしていて大人だなと思った。
あたしまだ般若波羅蜜ゆけないしストロベリーパフェしか信じない
(2019.10)
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