拝啓 恋人へ
恋人へ
会わなくなってしばらく経ちますが、元気で過ごせてますか？ちゃんとごはん食べてる？夜はちゃんと寝られてる？ひとりで泣いたりしてませんか？
風邪とか引いてませんか？
結構弱っちいから心配してます。
飲み会多いと思うけど、あんまり飲み過ぎないでね。野球遠征したり、楽しく過ごせてるみたいで少し安心しています。
これは、もしわたしが死んでしまったら、どうか見つけてください。そう思って書いています。
俺の方が辛いのに、なんでお前が鬱なんだとか死んだって怒ってますか？記憶のあなたは、そんなことばかり言っています。
たくさん傷つけてしまいました。
わたしもたくさん傷つきました。
出会ってしまって、ごめんなさい。
出会わなければよかったと本気で思います。
そうすれば、悲しませなかったと思います。
あなたの
真面目すぎるところ、
笑ったときに目がなくなるところ、
赤ちゃんみたいなところ、
ものごとすぐに習慣づけられるところ、
わくわくしたときの子供っぽいところ、
ごはんを美味しいって言ってくれるところ
いっしょにいてすごく落ち着けるところ
大好きでした。
歩く歩幅が合わせられなくなるところ、
食べるスピードが早いところ、
相手の気持ちが考えられないところ、
自分の気持ちを押し付けるところ、
大嫌いでした。
一緒に行ったミスチルのライブ、すごく楽しかったな。ミスチルすごいですねーなんて言ったけど、ミスチルのライブがうんぬんというより、好きなひとの好きなものが知れるのが嬉しかったです。帰り道、なかなか人が流れなくて、ぎゃーぎゃー言いながら帰ったのも楽しかったな。あと、あの日の服装が抜群にカッコよかったです。
おやすみの日、一緒にお昼寝してる時間が、横でくっついて寝てるときがとっても幸せでした。毎回腕まくらしてくれるのが嬉しかった。最初は恥ずかしかったけど、そのうち自分からすごく密着するようになっていきました。笑
本当は寝るまでずっとくっついていたかったけど、腕が痛くなると可哀想だなって思って寝る前に腕まくらから降りてました。それには気付いてたかな？
初詣に行ったときから、このひとは私のことが好きなんだろうなって思って、それから意識するようになりました。
告白されたときには、正直びっくりが強かったです。嬉しい〜って気持ちよりも、まさか今日そんな話になるとは思わなかった、困ったなっていうのが率直な感想でした。
だから、付き合うのはなしにして待ってくれるって言ってくれたときは、申し訳ないけど、すごく安心しました。
たぶん私たちは、その後の事件がなければ付き合わなかったと思います。断ってしまった気まずさで、わたしはあなたと会わなくなっていくんじゃないかな。
酔っぱらいながら、おれはいま辛いんだよって泣きながら話してて、目を合わせようとすると照れて顔を背けて、なんてあなたの姿が愛おしいな〜って思いました。
いつもは飄々として、頼りになるお兄さんって感じだったのに、そのときにすごく人間味？を感じたのを、覚えています。
私も酔っ払ってたから、怪我したときのことはあんまり覚えてなくて、翌朝になっておでこ見て、予想以上に血まみれでびっくりしました。笑
家に帰って、夜寝て、次の朝も、次の休みにあなたに会える日が楽しみだった。やっぱりまた会いたいな〜って思って、それで、次会ったときには、私から好きって言おうって決めました。
最初しばらくは歳の差と、いきなり心の距離をすごく詰めてこようとするあなたに、わたしは戸惑っていました。
わたしはだんだんお互いを知って、だんだん親密になっていきたかったです。あなたがなんでそんなに焦って距離を詰めようとしているのかが分からなかった。
それが怖かったです。一緒にいて違和感でした。
被害っていうのは勝手だけどとか思うかもしれないけど、わたしがきちんと同意してしたことじゃないのは間違えがないので、被害と言います。
被害のあとは、起こったことが現実のことだとは思えませんでした。加害者が頭のなかで一致しなかったし、まだ信用しようとしていたんだと思います。だから2回にもわたって、性欲の対象として消費されてしまったんだと思います。
浮気だと説明してしまったり、それでもなお合宿に参加しようとしたり、目の前の問題から逃げようとしてあなたと別れようとしたり、なんで自分でもそんな行動をしてしまったんだと思います。ただ、その時のわたしは混乱していて、そうするしかありませんでした。それをちゃんと説明してくれって言われてても、わたしには話せることが見つかりませんでした。
ひどい対応をしてしまいました。混乱とショックのなかで、わたしには精一杯でした。それで貴方をたくさん傷つけてしまった。ごめんなさい。
あなたは理解できないって言うと思います。それは、実際に性被害に遭ったわけじゃないから当然だと思う。もし、少しでも理解してくれようと思うのであれば、性被害やトラウマについてたくさん調べてみてください。それか、心理カウンセラーのひとと話をしてみてください。
…っていままでは思っていました。
あなたに理解して、そばにいて欲しかった。
だから、あなたがきちんと性被害について理解してくれることを望んでいました。
けど、もう死んじゃうので。
忘れてください。
性被害について理解してくれれば、私の行動も仕方なかったことだと思ってもらえるかもしれません。ただ、そうしたらあなたがわたしに寄り添えなかったこともまた考えてしまうかもしれないです。
だから、考えようとしないで、まぁそんなこともあったよなってほっておけば、きっと気にならなくなるでしょう。
被害が被害だと認識できるようになってから、ただ毎日生きているだけでした。自分が自分でなくなって私は人間じゃないと思った。だけど、あなたがいるから、精一杯元気なふりをしてました。
いつ、また信じられない、許せないって言われるのかびくびくしてました。夜中悪夢で飛び起きたあと、携帯にあなたからの着信がないと安心してました。
ぷっつりと切れてしまったのは、あなたからの電話でした。もうセックスする気にもなれないって言われて、やっぱり私が汚いからだと思いました。
頑張って生きていこうとしていたのに、それがあの日の電話で崩れ去りました。もう、どうしていいか分からなくなった。
それでも、会えるようになるためにと思ってなんとか生き繋いできました。うつと診断されて、投薬とカウンセリングを続けてきました。
そばにいてほしいひとにそばにいてももらえず
嫌な記憶と対峙していかなければならない
地獄のような日々でした。
それでも毎日、あなたのことを想わない日はなかったです。毎日毎日、あなたのことが好きでした。
最近は、どうやったらわたしは幸せになれるのかってことまで考えられるくらいにはなりました。
あたりまえのことだけど、すごい進歩なんです。
信頼していたひとから裏切られて、恋人からは見放されて、そんな状態の自分が自分を幸せにしようって思えるくらいには回復してきたんです。すごい進歩なんです。
あなたとまた付き合えたところで、またいつ気持ちが変わって、信じられない許せないってなるのか分からず、顔色を伺いながらびくびくして過ごすんだろうかなって思うと、そんなの幸せじゃないなって思うんです。
そう思うのに、やっぱり会いたい気持ちがあるんです。あなたの笑った顔がみたいと思うんです。
料理をするときには、あなたに食べさせてあげたいなと思ってしまいます。かわいい洋服を見ると、これを着て一緒にでかけたいなと思ってしまいます。
マスカット味のグミ
ドライマンゴー
ヤクルト1000
ペットボトルのブラックコーヒー
出かけ先であなたの好きなものを見つけると、買って帰りたいなって思ってしまいます。
あなたに幸せでいてほしいと願ってしまいます。
この先の人生にあなたがいることを想像してましいます。
わたしが元気になれば、2人の関係も好転するかもしれない。毎日、あなたのことを思い出してました。
この気持ちがただの依存心なのかとも思いました。いや、たぶん依存もあるんだと思うけど、それだけじゃないです。
やっぱりわたしはあなたのことが好きです。
日々、死にたいという感情はものすごい強さで襲いかかってきます。頭を抱えながら涙を流しながら時間が過ぎるのをひたすらに耐えてました。
どうやら耐え切れなかったようです。
あなたがこれを見つけるころに、わたしがこの記事を消していないということは、きっとそういうことになるでしょう。
不倫だと説明したときも別れないでそばにいてくれてありがとう。性被害だと気づけたときも、きっとあなたなりに理解してくれようとしていたと思います。ありがとう。
一緒に過ごした日々は、嫌なこともたくさんあったけど、楽しかったこともたくさんでした。
幸せな記憶をくれて、ありがとう。
どうか、私を忘れて幸せになってください。
あなたがどんな決断をしたって、あなたがあなたで居てくれるだけで大好きだよ。
大事大事だよ。
できれば、ずっと隣に居たかったな。
愛してるよ。
今までありがとう。
さようなら。
読んでくださってる皆様へ
念のため、万が一のための保険の記事です。
恋人のとのことについて、気持ちを整理したかったもので、自死を決意したわけじゃないです。
もしご心配を掛けてしまっていたら、申し訳ないです。心配してくださって、ありがとうごさいます。
そして、いつも読んでくださる方々、自分のことを気にかけてくれてるひとがいると思えて、頑張る気力になっています。ありがとうございます。
まだ頑張りますので、今後もよろしくお願いします。
ちゃんちゃん
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