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【良書紹介】学びを結果に変える「アウトプット大全」

このnoteを開いてくださった方、どうもありがとうございます。
あまりにも有名な本ですが、
私がビジネスで行っていた"アウトプットの壁打ちが十分にできたこと"
本当に素晴らしい書籍だと感じましたのでnoteを書きました。
濃密な内容になっていますが、読んでいただけると嬉しいです。

本書のご紹介

結論=本書で受け取った私なりのメッセージ

「現実世界はアウトプットでしか変えられない」

今まで私は、読書したものを
社内のGoogleドキュメントにまとめていました。
それだけでは自己満足であり、更に発信することですこしでも世界が変えられるのではないか?そんな思いでいます。

本書を[読む前の自分]と[読んだ後の自分]

本書を読了し、読む前と比較して以下のような変化が私にありました。
具体的にこれからチャレンジしたい!という強い思いに溢れています。

Befor:アウトプットは趣味であり個人のものである

After:自分や周りの人へちょっとでもよい影響を与えたい

Action:アウトプットで(少しでも)変革をもたらす!
AsIs:内向きのアウトプットをしていた。
Tobe:外向きのアウトプットで変革をもたらす。
 1:noteを書いてみる
 2:アウトプットの機会を仲間と創出する
 3:仲間への愛情を前提に、ホメる/叱るにチャレンジする

前提

後から紹介される内容に違和感のないように、前提情報を補足します。

■私がどんな人物か?
note書いた人:しのざき(Twitter
・株式会社ブイキューブ
・インサイドセールスグループマネージャー
・SalesEnablementを2018年から挑戦中

「アウトプットする」ということのメリット

アウトプットすることのメリットを私は本書を通して
以下のように捉えています。

1:未来やビジョンをアウトプットし、仲間を率いる。
「優れたリーダーはアウトプットをしている」と思っています。
共感できる未来を描き、ソレに向かってイニシアティブを取る時「アウトプット」は必ず必要だと思っています。

2:圧倒的に自己の成長につなげることができる。
→講演会やプレゼンテーションという
緊張を強いられるアウトプットの機会は今までを振り返ってみても
自己を成長させてくれることに繋がりました。
アウトプットすることが、その機会を獲得することにもつながると思っています。

3:アウトプット=楽しいことである
Twitterなどで自分の思っていることを世界に伝える時そして、その共感が得られた時は最高に楽しいと感じます。
アウトプットの楽しさと共感の輪を繋げられたら!そんな思いでいます。

本書の概要と学んだこと

本書はアウトプットの手法を大きく以下3つに分けて、
その意義や方法を解説しています。

1:話す
2:書く
3:行動する

このnoteでは、「話す」「書く」において共感したことや
私目線で広く伝えたいと思った20のことをピックアップしてお伝えします。
各項目、ご自身の興味に即してご覧いただけますと幸いです。

アウトプットその1:話す

おすすめ記事:
【良書紹介】「1分で話せ」ー世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術ー

①講演を聞いたり、本を読んだ時「自分の感想」を加えて伝える

ご自身の感想を伝えることで「自分らしさ」というものを相手に伝えることができるそうです。

②「ポジティビティ」の重要性。やっぱり前向きに伝えるのが一番

衝撃の結果だったのは以下です。
やはり前向きさというのは大切なのだなと学びました。

夫婦関係研究の大家、心理学者ジョン・ゴッドマン博士の研究によると、
ポジティビティ比が5対1を下回ると、
夫婦は高い確率で離婚にいたり、ポジティビティ比をもとにした
離婚予測の94%が的中しました。

③最も柔らかく相手を動かす方法は「Yes & How」話法

よく言われる、「YES & Bad」(相手を認め、主張を伝える)話法ではなく
「相手を認め、更に良くするにはどうしたらいいか?を相手に促す」というやり方は柔らかく伝えることができる(Yes & How)そうです。

④「ザイオンス効果」を使って信頼関係を築こう

雑談は「内容」よりも「回数」が重要であるという
心理実験の結果が出ているそうです。

アメリカの心理学者ザイオンスが行った実験。
10人の人物の写真を被験者に見せます。

写真毎に、見せる回数が1回、2回、5回、10回、25回と異なります。
写真の提示後に、写真ごとに好感度を評価してもらいました。

その結果、多く見せた写真の人物ほど、被験者の好感度が高くなることが分かったのです。

⑤講演や授業を聞く時、本を読む時「何を学びたいか?」を念頭に聞き・読み始めることで記憶される

主体的に聞いたり、読んだりするということが
とても大切であると学びました。

アフリカの首都を記憶させる研究では、
「事前に5択問題を受けたグループ」と、
「従来の暗記型式で勉強したグループ」にわけます。

翌日にどれだけ記憶しているかを再テストしたところ、
「事前テスト」のグループは10~20%も高い得点をとったのです。

テストや問題を解くことが、勉強や記憶に役立つことは知られていますが、まだ勉強していない事柄を質問してから勉強するだけで、記憶効率が大幅にアップするのです。

⑥「仮報性の法則」「Give & Take」ではなく「Give & Give」の精神

私は「与えてほしいなら、まず自分あら与えなさい」という言葉を大切に、日々行動しています。それに近い考えが本書でも語られていて、とても嬉しいと感じました。

仮報性の法則」とは人は親切にされた場合、
その親切をお返ししないといけないという気持ちが湧き上がる心理です。

⑦シッカリと「断る」ことで得られる意外な効果

まず勉強になったのは「断りの方式」です。
断り下手のわたしとしては、是非参考にしたいと思いました。

「謝罪(感謝) + 理由 + 断り +代替案」

これを私生活や普段のコミュニケーションでも取り入れていこうと
思っています。また、断ることの意外な効果として
以下のようなことも解説されていました。

個人でビジネスをしている人は、
「仕事を断ると仕事が減る、次の仕事がこなくなる」と思っている人が
多い
ですが、「仕事を断るほど、仕事を増える」という法則があります。

「引き受けられないほど仕事が殺到している」ということは、「人気がある」ことの証明だからです。

私は、BtoBのビジネスをしているのですが、
「マネジメント」という立場上、成果達成のための業務優先度を明確に判断する時「断る」というカードも切らないといけないタイミングがあります。
その後に影響として、二度と依頼がこないのでは?と
恐れていなかったというと嘘になってしまいます

少し、勇気が持てた一節でした。

⑧「謝る」という行為は負けではない

私はプライドをドブに捨ててしまっているタイプなので
自分が悪かった場合、相手が誰であれ比較的すぐに謝ることができます。
ただ、「謝る」ということが苦手な方が、もしいらっしゃったらそれは「負けではない」ということを伝えてあげたいと思いました。
いろいろ書いてありますが、「謝れる人=評価が高い」という
心理実験の結果です。

ある心理実験では、被験者に実験助手をつけて、
ある課題に取り組んで
もらいました。

 助手はわざと失敗し、被験者は実験者から低い評価を受けています。
そして、助手を4つの行動をとりました。

失敗を被験者に謝る/謝らない実験者の前で謝る/被験者にだけ謝る。「実験者の前で謝る」と、失敗は助手の責任とわかりますから、被験者の評価は下がりませんが、
「被験者にだけ謝る」と失敗は被験者の責任となり評価が下がります。

最後に、被験者に助手の技能について評価してもらいます

結果:謝ったほうが評価が上がる!

謝ったほうが評価が上がるの図

⑨自分の主張を通したい時は「いちばんに意見を言う」ただ、それだけ。

議論をする際に、勿論「客観的に正しいことをする」のが一番だと
思いますが本書を通して、以下のようなことを学びました。

議論の練習をするのは、上達までにかなりの時間を要します。
もっと簡単に議論が上達する、即効性のある方法はないのでしょうか?
ものすごく簡単で、絶大な効果がある方法があります。

それは、いちばんに意見を言う。ただ、それだけです。

心理学実験によりますと、会議の流れは「最初に発言された意見」に
大きく影響され、結果として「最初に発言された意見」に大きく影響され、結果として「最初に発言された意見」に決まることが分かっています。

⑩やっぱり「感謝」が大切!

「ありがとう」は自分が大好きな言葉です。
積極的に伝えていますが、意外な効果!があったので、もっともっと伝えていきたいと思いました。

感謝によって分泌する脳内物質

感謝がもたらすもの

アウトプットその2:書く

おすすめ記事:
【良書紹介】考える技術・書く技術 ー日本人のロジカルシンキング実践方法ー

⑪アウトプットする時、「手で書く」ってことが大切!

私は普段、「タイピング派」なのですが、
頭を整理したいと時には、ノートを引っ張り出して手書きをしています。
書くのはマインドマップやロジックツリーです。
その効果・効能について実験データを用いて解説がされていました。

スタヴァンゲル大学(ノルウェー)とマルセイユ大学(フランス)の
共同研究では、被験者を「手書き」群と「タイピング」群にわけ、
20文字のアルファベットの文字列を暗記
してもらい、
3週間後、6週間後に、その文字列をどれだけ記憶しているか
テスト
をしました。

結果は、タイピングよりも手書きのほうが暗記に
残りやすいことが示されました。

また、手書き中とタイピング中の脳の動きをMRI(磁気共鳴画像)でスキャンしたところ、手書き中のみ、ブローカ野という言語処理に関わる部位が活性化していることも明らかになりました。

⑫アウトプットするタイミングは?

アウトプットの最適なタイミングはいつなのか?
それは勿論「直後」が一番効果的だそうでした。

ビジネスパーソンですと、
次へ次へと予定や打ち合わせが入っている中で
会議中のメモに「気付き」などをアウトプットしておくこと
重要だと本書を読んで感じました。

⑬どう書く?:「落書き」が大切

学生時代、私はノートにめちゃめちゃ落書きをしていました。
それが思いも寄らない効果に繋がっていたことが解説されていました。

落書きについての興味深い研究があります。
プリマス大学(イギリス)で、40人の参加者に人と場所の名前を聞かせ、
あとでそれを書き出してもらうという実験を行いました。
実験の際、参加者の半数には紙に落書きをしながら聞いてもらいました。

結果、「落書きをした」参加者は、「しなかった」参加者より29%も多くの
名前を思い出すことができた
のです。

なんと、落書きは記憶力を高めるという、驚きの結果となりました。

【中略】

記憶の法則の一つに、「喜怒哀楽が刺激されると記憶が増強される」という
ものがあります。「とても楽しい出来事」「とても悲しい出来事」は
10年前のことでもよく覚えているはずです。

落書きで、かわいらしいイラストを描いたり、ハートマークを描いたりすると、それだけで感情が刺激され、記憶が強化されるというわけです。

⑭どう書く?アナログに「気付き」を書き留める方法

本書で私が、一番マネをしたい!と思ったのは、
著者のノートの取り方です。
ポイントは以下のように書かれていました。
特に「気付き」を書くスペースを設けているというのが
非常に参考になりました。

1)1冊のノートにすべてをまとめる
2)自分のこだわりのノートを持つ
3)見開き2ページに収める
4)レジュメにメモはしない
5)細かくノートに取りすぎない
6)気付きを3つ書く
7)TODOを3つ書く

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⑮どう書く?「設計図」を書こう

文章は「設計図」しだいで、文章が3倍早く書けるそうです。
ビジネスにおいて、文章を書くタイミングというのは多くあると思います。
「報告書」「プレゼンテーション」「チャットコミュニケーション」etc・・・
それらの「設計図」=「テンプレート」があることは文章完成の速さにつながることは大いに頷けます。

1:序論→本論→結論
2:起→承→転→結
3:結論→根拠・理由→まとめ
4:イントロダクション→コンテンツ1・2・3→まとめ

⑯どう書く?「設計図」を「構成」としてまとめる

本書では抽象化を「アナログ」し、「デジタル」で具体化していく
ということをおすすめされています。
大いに賛成でありましたが、それが言語化できていなかったので
その点が非常に参考になりました。

デジアナの違い

⑰どう書く?プレゼンする時、MS Wordの「アウトライン」が使える!

いよいよ本格的に、アナログで発散した内容を
デジタルに落とし込んで行きます。

本書では、MS Wordを使うことをオススメしていました。

  基本的に大賛成ですが、私はこの段階ではPowerPointのアウトライン
今まで行っていたので参考にしてみよう!と思っています。

⑱いよいよ「デジタル化」!一気に書いていきましょう!

PowerPointスライドへの落とし込みですが
ここでも著者Tipsが紹介されていました。
とても興味深い内容ですので、これも是非真似してみたいと思っています。

Step1:ノートを使ってアイデアを出す
Step2:アウトラインを使って構成を決める
Step3:PowerPointを使ってスライドを作る

中でも本書で紹介されていた「Step1」のノートの書き方が秀逸でした。
主題を中央に配置し、ノートを4分割し、「プレゼンの時間枠の中で その4つをどのように話していくのか?」を書き記すのだそうでした。
これはすぐTTP(徹底的にパクる)をやろうと思いました。

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⑲何を書く?「目標」を見えるようにしよう!

書き方を学びました!では、何を書きましょう!
本書ではいくつか、「書くべきこと」を紹介されていましたが
ビジネスに軸足を置く私としては、「目標」をしっかりと明文化することを同じようにこれからビジネスで挑戦をされたい方にはオススメしたいと思っています。
書き方のポイントは以下のように紹介されています。

1)難易度を「ちょい難」に設定する
2)期限をつける
3)To Doに落とし込む
4)客観的に評価できるようにする

私で言うと以下のようなイメージです。

1)Twitterのフォロワー1,000名を目指す!
2)2020年12月末迄
3)1日3回の投稿を続ける/Tweetの分析をし傾向を掴む
4)Tweetの状況を仲間に見てもらい、出来ていなかったら罰ゲーム

⑳何を書く?更に高いレベルへ「企画書」を書こう!

更に高いレベルのビジネスパーソンを目指されている方は
「企画書」を書くことは本当にオススメになります。
私は社内や業務課題を解決する時
「企画書」を用いて仲間を増やし実現
していきました。
それは、小さな課題解決から始まりました
「地方のオフィス設立」や「プロダクトの立ち上げ」まで 大きなチャレンジに繋がったという経験があります。
普段から企画書を書き慣れていると、いざという時に
本当に役に立つと思います。
本書では「企画書」を書くポイントとして
以下のような紹介
があります。

1)アナログからデジタルへ!で書く
2)普段から企画書を書く
3)普段から企画書のネタをさがす。
4)プリマーケティングをする

まとめ

結果として非常に長いnoteになってしまいました。。
ここまでお付き合い頂いた方、本当にありがとうございます。

とても読み応えがありにもかかわらず、
読みやすく一気に読了できる素敵な書籍でした。

「アウトプットすること」はビジネスにおいて必須のスキルだと思います。
かつて、表現することことが苦手だった自分と同じような表現が苦手だと思っている方。訓練次第で必ずできるようになりますので
ちょっとでも参考にしていだだけると嬉しいです!

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