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スペイン旅行(3)

トレドでの途中下車を終えて、たろうの昼寝に合わせてさらに南下。グラナダへ。移動時間は大体3時間。
田園風景を車窓から眺めることができるのも、車旅の魅力。そして、時間に縛られずに柔軟に移動ができるのも、子連れ旅の強い味方。

早速この夜景。とにかく、アップダウンが激しいこの街。ベビーカーはオススメしません。

旅行4日目は、アルハンブラ宮殿へ。
イスラム建築の壮麗さに圧感。庭園も含めて、一日潰せてしまった。

よく歩いたので、ちゃっかりチーズケーキのお店にもいき、この日はAirbnbに戻ってUber eatsにすることに。

スペイン旅行で少し大変だったのが、夕ご飯調達。シエスタで、20:00頃にならないとお店が開かない。時差2時間を無視し、カーボベルデ時間で過ごしていたのでなんとかなったものの(たろうの夕食は通常18:00なので、スペインでは20:00)、ここはヨーロッパなので、サービスもゆっくり。
ということで、この日はだんなはモロッコ料理を、私と三男坊はラーメンを頼むことに。グラナダは、地理的にモロッコに近く、マドリードとは全然違うイスラム文化が強く漂う。だんなの判断大正解。
ただ、海外生活が長くなると、都市に行くたびに、和食を求めがち。…カーボベルデにラーメン屋などないわけで。このズボラな私が自分で寿司を作るくらいである。なぜか、この日、このタイミングでラーメンが食べたくなってしまった私。

20:00の開店を狙ってオーダー。
アプリ曰く、最も遅くても、21:00には配達されるとのこと。
なかなか日本の出前のようにはいかないけれど、それでも麺が伸びきる前に食べられるかなとお腹を空かせて待つことに。


けれども、アプリが全く更新されない。
レストランでドライバーにピックアップされた痕跡がない。

時はすでに21:00。おやつのチーズケーキも消費されてしまったのか、お腹がだいぶ空いてきた。
アプリが、予想よりも遅延していると伝えてくる。
予想配達時刻は21:10に。

けれども、21:10になっても、届かない。届かないどころか、ドライバーが動いていない。


その後10分ずつ10分ずつ遅延していくこと40 分。
ここでやっとドライバーにピックアップされた。


一体、何が起きているのだろうか。
美味しい夕ご飯を食べて満たされているだんなと、待ちぼうけを喰らって、お腹が空きすぎイライラの私。

ドライバーのプロファイルを見て、気がついてしまった。
今日、初出勤。しかも、めちゃくちゃおばあちゃん。
きっと普段携帯をこんなにも使ったことがないから、Uberドライバーをしていると充電が格段に早く減ることも知らず、充電器も持っていなかったのだろうか。だから、アプリで、彼女の動きが表示されなかったのだろうか。

さらに待つこと30分。やっとドライバーが家の外に。
ラーメンを受け取り、グラシアスを伝えるのだが、どうやらアプリの使い方がよく分からず、いろいろ質問をされているようだ。

ーおばあちゃん、ごめん。私スペイン語わからないです。

そうこうアプリをいじっている間に、おばあちゃんドライバー、何も考えず次の配達を承諾しているのを見てしまう。

ーあ、次の人も、食事にありつけるまでに2時間かかってしまうのだろうか。おばあちゃん、あと2時間も働かなくてはならなくなってしまったのか。とても寒いのに。
この歳になって、Uberドライバーをしなくてはならないおばあちゃんと、たった今食事を注文した人のことを想うが、何もできない。

そんな不甲斐なさを感じつつ、お待ちかねのラーメンをあけると、出来上がってから相当の時間が経ってしまっていたのだろう。麺がスープを吸い切って、もはやスープがなくなっていた。


まあ、そうなるよね。(苦笑)

というわけで、すでに22:30を過ぎていたけれど、近所のレストランにステーキを食べに行きました。すでに寝ている子供をだんなに預け、素敵なレストランに行く口実ができてしまった。どこのレストランも、遅くまでやっていてくれてありがとう。スペイン。

美味しかった


5日目は、折り返しということで、自然を求め、グラナダ市から車で30分ほどのところにハイキングに。

高所恐怖症の両親の心配を余所に、橋を行ったり来たり、楽しむたろう。
本当に頼もしいぞ。


一般的にイメージされるスペインのイメージとは異なるかもしれないけれど、異国の匂い漂うグラナダ。この機会に行けてよかった。(続く)

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