オペラ座の怪人

先日、念願の劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』を観てきました。感動。本当に行ってよかったと心から感じた。キャストの皆さん、音楽、舞台、すべてが圧巻でした。感動した私は2004年版の映画も自宅で鑑賞、感じたことをnoteにまとめます。

小学5年生くらいの時に、招待券をもらったんだけど所属していた合唱団の公演と被ってしまい......。青空コンサートだったので全力で雨ごいしたけどくもりにしかならず、私は置いてきぼり、両親が観に行っていました。その時から10年以上観たいと思い続けてきて、今回、チケットを買いました!2階のB席でしたが、素晴らしかった。もっといい席で見たいけど。シャンデリアの真下とか。死ぬまでには。

あらすじ

舞台は19世紀パリのオペラ座。プリマドンナはカルロッタだった。だけど怪異が続いてカルロッタは出演をやめ、代わりにクリスティーヌがヒロインを演じる。そのクリスティーヌに恋をするオペラ座の怪人、そして幼馴染でありオペラ座のパトロンであるラウロ。この3人を中心に物語は進んでいく。クリスティーヌの友達のメグ、メグの母親でありオペラ座のバレエ講師であるマダムジリー。
詳しくはwikiを読んでください。

劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』

以下ネタバレや舞台の仕掛けについて触れます。悪しからず。

キャストの方々


まず始まりがオークションで、メインの出品物が例のシャンデリア。それが紹介され灯りがついて、客席の上へ。そして舞台は一気に19世紀オペラ座に。世界の転換に驚いている間にハンニバルのリハーサルが始まる。カルロッタ役の河村さんの歌声に圧倒。
クリスティーヌは2階の後ろの方の席からみても可愛いし。メグも愛嬌たっぷり。マダムジリーのただモノではない感じもとても良かった。キャストの方々の声量、繊細な声の使い分け、等感動するばかりだった。舞台のここも使うんだ!という驚きもあり、物語も知らなかったのでドキドキしながらシャンデリアのシーンに。そう落ちるのか!と感動。ここで一幕は終わり。
二幕はマスカレードパーティーから。華やかでとても良かった。

もう最後は怪人が切なくて、愛したくて愛されたくてでもどちらも方法がわからない。クリスティーヌからの愛情を受け止められないし。でも、ラウルを助けるためにクリスティーヌが自分を愛そうとしたように、クリスティーヌを愛するからこそラウルと共に逃がしたんじゃないか、クリスティーヌもそれが分かったんじゃないかと思うと、更に泣けてしまう。最後の光る仮面が美しかった。
カーテンコールでメグ役の松尾さんが毎回すごく深くお辞儀をしていたのが印象的だった。

2004年映画版オペラ座の怪人

ということで感動した私は家に帰ってネトフリで見ました。
正直いって序盤は思ったほどではなかった。舞台に引っ張られすぎているような印象を受けた。勉強しているわけではないので素人の推測でしかないのだが、演劇での世界の作り方と映画での世界の作り方は違うのに演劇のものを映画に持ってきているような感じがして、違和感があった。

こんなもんか~と思ってみていたら、後半がめちゃくちゃ面白い!マスカレードから一気に面白くなった。やっぱりエキストラを使って広い場所で撮れるからかすごい楽しそうだし華やかなパーティーだ。

映画はミュージカルよりも細部を描けるのに描いていないのが前半だとしたら、後半はそれをしっかりとできていた。一例がマダムジリーと怪人の関係だ(そもそもの関係がミュージカルと変わっているが)。マダムジリーが怪人を知っているような素振りを前々から見せていた理由がわかる。

映画版の一番の特徴は、怪人を「一人の人間」として描いているところだと思う。イルムートでカルロッタの声が出なくなるのも、人を殺すのも、シャンデリアを落とすのも手順が描かれているし、墓地でラウルと戦うのも魔法ではなく剣を使っている。「奇術を使う不気味な男」ではなく、「一人の人間」だからこそ、愛されないことの辛さ、人を好きになる気持ち、愛ゆえの憎悪、美しさへの憧れといった感情に説得力が出てくるのだろう。この点はとても素敵だと感じた。最後、オルゴールを見ながらつぶやくように歌うシーンで大号泣でした。幸せになってほしい。映画のラストシーンで生きていることが示唆されているし。クリスティーヌは彼の心をわかったと思うからきっと、もう少し前を向いて生きられたんじゃないかなと希望を持って推測する。

おわりに

観に行って本当によかった!迷っているなら行くべきだと思う!!!大阪公演もう一回、行きたい!今回はマチネだったのでソワレで観たいなあと思いました。お金貯めてS席買います。


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