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数年後にあんなことあったなと、ふと懐かしくなるひと時をお届けするための備忘録として書い…

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数年後にあんなことあったなと、ふと懐かしくなるひと時をお届けするための備忘録として書いてます。 素人ライターが書く雑誌の「レアル・マドリー特集」を読むような感覚でいらしてください。

マガジン

  • オフシーズンのマドリー

    2022年夏から始めた個人的企画。2023年もやります。

  • フォーカス

    数多くいるサッカー選手のうち、ある1人の選手についてじっくり書きます。

  • 21/22 選手別講評

    21/22に在籍していた全選手の講評です

最近の記事

23/24・(ちょっとテキトーな)選手名鑑

レアル・マドリー公式HPに掲載されている23名(8月10日時点)を対象とした。 #1 Thibaut Courtois 31歳・6シーズン目 #2 Daniel Carvajal 31歳・11シーズン目 #3 Éder Militão 25歳・5シーズン目 #4 David Alaba 31歳・3シーズン目 #5 Jude Bellingham 20歳・1シーズン目 #6 Nacho Fernández (C) 33歳・12シーズン目 #7 Vini

    • 【随時更新】オフシーズンのマドリー(2023ver.)

      短いようで長いオフシーズン。国を跨いだビッグディールや大きな変遷が起こりやすい夏。試合は少ないものの、そんなオフシーズンにもメモリに残しておきたい出来事は起こる。 ※日時はクラブ公式、選手本人による発表があった時点 / 日本時間 ※[O] : マドリー公式 最終更新日:2023年8月1日 ◇Agosto(8月)8.1 [O] メディカルレポート:メンディ ◇Julio(7月)7.30 [PSM] vs FC Barcelona 7.30 [O] メディカルレポート

      • 22/23 選手別講評

        ラリーガと欧州を制覇した夢のような5月は2022年の話。 ヴィニは凄まじい覚醒を遂げ、カマヴィンガもケロリとした顔でCL・ファイナルの地に立ち、老練家と若人の融合が成功した。 あれから、マルセロ、カゼミロ、イスコ、ベイルらが去り、リュディガーとチュアメニが加わった。 マドリーは、ロドリゴをヴィニと同じレールに乗せようと今季の裏テーマとし、カルロはフェデにテコを入れた。 W杯がシーズンの狭間に設けられ、できるはずもないのだが、日程と仲良くする必要があった。マドリーは、堂々と

        • 【長編】マドリーとバルベルデの初めの4年間を読み解く

          レアル・マドリーとウルグアイ人は久しく深いつながりがなかった。120年の歴史を持つマドリーで、過去に在籍経験のあるウルグアイ人はホセ・サンタマリアとパブロ・ガルシア、そしてフェデ・バルベルデの3人のみである。 ホセ・サンタマリアは聞いたことがある方も多いかもしれない。ディ・ステファノ、パコ・ヘント、フェレンツ・プスカッシュらを擁したマドリーを後方から支えた偉大なるセンターバックだ。 1957年から66年までの在籍の間、チャンピオンズリーグの旧略称であるチャンピオンズカップの

        23/24・(ちょっとテキトーな)選手名鑑

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        • オフシーズンのマドリー
          2本
        • フォーカス
          7本
        • 21/22 選手別講評
          3本

        記事

          別れの鐘はカゼミロから

          これは、私が6月に執筆した記事で、カゼミロを紹介した文だ。これが戯言になるとは思いもよらず、仰天して腰を抜かしている。 ◇ ◆ ◇ 2022年8月16日、ユナイテッドがカゼミロへオファーを出したと報道された。そして、マドリー側は「容認」という形でそのオファーをカゼミロ本人へ託し、今日現在まで物事はマッハ10で進んでいた。 公式発表がある前、カゼミロはマドリーでの最後のトレーニングを行った。10人ほどの輪を作り、ロンドをする。横にはモドリッチがおり、カゼミロには笑顔があっ

          別れの鐘はカゼミロから

          22/23・(テキトーすぎる)マドリー選手名鑑

          注記 ※レンタル期間を含む #1 ティボー・クルトワ 30歳・5シーズン目 #2 ダニ・カルバハル 30歳・10シーズン目 #3 エデル・ミリトン 24歳・4シーズン目 #4 ダヴィド・アラバ 30歳・2シーズン目 #5 ヘスス・バジェホ 25歳・6シーズン目※1 #6 ナチョ・フェルナンデス 32歳・11シーズン目 #7 エデン・アザール 31歳・4シーズン目 #8 トニ・クロース 32歳・9シーズン目 #9 カリム・ベンゼマ 34歳・1

          22/23・(テキトーすぎる)マドリー選手名鑑

          ミリトンの目覚め

          セルヒオ・ラモスを覚えていない人はいない。 エンブレムがマーキングされた腕章を、6シーズンもの間左腕に巻き、クラブの船頭を担った。両腕にはぎっしりとタトゥーが彫られ、腹部には美しいほどのシックスパックを持つ。その吠えた顔は「怪獣」という言葉が似合う。白色のユニフォームを着ていても、筋肉が浮き出て見えるほどの鋼のような肉体で幾度となくマドリーを守った。 クラブが大きくなればなるほど、主力選手の替えが効かなくなる。世代交代が頭を過りつつも、シーズンを戦っているうちに、ファンが

          ミリトンの目覚め

          21/22 選手別講評【FW編】

          この記事では「FW編」として選手別講評をしていく。 「GK・DF編」はこちらから 「MF編」はこちらから 7.エデン・アザール 昨年はスタンフォードブリッジでの談笑が話題性を生んだ。 そして今季は、優勝パレードにて大勢のマドリディスタの前で「来年は俺の年にする」と、やりすぎとも感じる宣誓をし、またもやゲームの外で話題をつくった。 来季活躍できれば賞賛の声は届くだろうし、出来なかったらまた批判される。だが、とりあえず今はマドリディスタはそう大口を叩いたアザールに期待

          21/22 選手別講評【FW編】

          21/22 選手別講評【MF編】

          この記事では「MF編」として選手別講評をしていく。 「GK・DF編」はこちらから 8.トニ・クロース シーズン開幕前に行われたEUROを最後に、ドイツ代表のユニフォームを脱いだ。 「今後数年はマドリーに集中したいと考えている。」と書かれたメッセージ画像を投稿したクロースに、多くのマドリディスタが恋をした。 ゲームコントロール、ファイナルサードへのパス成功率、畜生発言、圧倒的音痴(NEW!)。どれをとっても右に出る者はいない。 カルロは未だに、クロースはアンカーにも

          21/22 選手別講評【MF編】

          21/22 選手別講評【GK・DF編】

          我慢のシーズンと言われていた21/22シーズン。蓋を開けてみれば3つのトロフィーを獲得した。これほどの成績を残したのだから「成功のシーズン」と誇っていいだろう。 ジダンが残していった軌跡と、自身の過去の栄光を繋ぐべくしてスペインに戻ってきたカルロは、いきなりラモスとヴァランを失った。それでもレアル・マドリーを知る男たちによる自信と挑戦は、我々の想像をはるかに上回った。そんな彼らの1年間を3編に分けて振り返る。 この記事では「GK・DF編」として選手別講評をしていく。 1

          21/22 選手別講評【GK・DF編】

          【8.10更新】オフシーズンのマドリー(2022ver.)

          短いようで長いオフシーズン。国を跨いだビッグディールや大きな変遷が起こりやすい夏。試合は少ないものの、そんなオフシーズンにもメモリに残しておきたい出来事は起こる。 ※原則、日時はクラブ公式、選手本人からの発表があった時点 / 日本時間 最終更新日 2022.8.10 ◇August◇8.9【公式】スーパーカップ決勝に向けて出国 スーパーカップ決勝が行われるヘルシンキへ。 8.7【イスコ】新天地はセビージャ 8.6【公式】ミゲル・グティエレスの退団発表 ジローナへ

          【8.10更新】オフシーズンのマドリー(2022ver.)

          こんな記事を書くつもりはなかった。 「彼」とマドリーの、恋人になる前の”探り合い”が終わった。 恋愛のチューニングは突然狂い出し、それは音が鳴らなくなるまでに破壊された。 マドリーは、チャンピオンズの舞台でパリをなぎ倒し、次のステージへと歩んでいく勝者の姿を、「彼」の目の前で二度も見せつけてきた。 一度目は17/18シーズン。最終的にはラモスがキエフでトロフィーを掲げていた。 二度目は言わずもがなだ。明らかにあのパリは強かった。「彼」は速く、強く、恐怖だった。 今

          サクセスストーリー

          久しぶりの執筆で、エッセイの書き出し方に困っている。 今日は宴だ。とはいえ、今日も60分、あの日は90分みっちりと苦しめられた。 今の気持ちは、”解放感”というものか、”安心感”というものか。はたまた”義務感”か。 舞台は約1か月前のパリ。傷を負っているようで無傷のままスペインへ帰ろうとした一歩手前でエンバペ・ショーが始まった。クルトワを目の前にしても彼には普通のGKに見えているらしい。あっさりパルク・デ・フランスの沈黙をどよめきに変えてしまった。ただ、今季からアウェイ

          サクセスストーリー

          無冠の意味

          無冠だ。リーグもコパ・デル・レイもスーペルコパもCLも全部逃した。どこをどうみても無冠だ。  悔しい。ジダンがいる限り、何かしらタイトルは取れるものだと思っていたから。  ただ「無冠」と一括りにできるシーズンだっただろうか。私はそうは思わない。勢力が奮わず何もできないまま一年を終えたわけではなかったと。 前代未聞の過密日程に、手の回らない野戦病院。不利な判定に、不運な天候。それでも、ラリーガでは最終節まで、CLではチャンピオンまであと2試合というところまで上り詰めた。

          無冠の意味

          カクレに勝手に注目

          「イニエスタのプレースタイル、知性に感銘を受け、常に彼がフットボールのモデルだった」と語った21歳がフランスのリヨンにいる。 彼の名はマクサンス・カクレ。 ◇◆◇ 「走る。むちゃくちゃ走る。」  2020年8月に行われた19-20チャンピオンズリーグ・クォーターファイナル、マンチェスター・シティvsオリンピック・リヨンの試合を見ながら書いた、私の観戦ノートの「カクレ」の文字の下にはそうメモしてある。当時の私はそう書いたらしい。  オリンピック・リヨン(以下リヨン)の

          カクレに勝手に注目

          果報は寝て待て

           話題の尽きない日々が続くサッカー界。コロナ禍で選手の移動や試合規則には数多くの制限がかかるも、情報や噂は呑気に国を四方八方に往来し、自粛の2文字を知らないようだ。  レアルマドリーは良くも悪くも話題をつくるクラブ。主力の契約延長決裂に、病床が不足するまでに深刻化する野戦病院、ベイルやウーデゴーアのトランスファー問題。お題を上げようと思えば次々と出てくる。しかも、そこに果報が加わることが少ないのも現状だ。苦味8割、甘味2割のジュースのよう。苦味にあふれる口の中で、甘味を探そ

          果報は寝て待て