マリオットグループとアメックスが仕掛けるマーケティング

POINT
・年に1回はホテル宿泊をする(旅行やプレゼントで)
・通常利用で還元率が高いもの(1%以上)
・年会費無料のカードしか持ってない(そろそろ有料欲しい)
全て当てはまったら利用者としてチャンス大

■キャンペーンを追うのに疲れた、クレカとQR決済問題

キャッシュレス・ポイント還元が終わったと同時に、友人から連絡がありました。

PayPayなどのQR決済の還元率がクレカと近くなり
「結局、一番コスパの高い決済ってなに?」という話です。

その友人は、クレジットカードを5枚所有していて、
さらにQR決済もPayPay、LINE Pay、メルペイの3つを使い分けていました。
ペイペイは一時期は還元率は最強でしたが、今では落ち着いてきています。
ペイペイの還元率7月現在

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友人が決済手段に望んでいることは、年間トータルの割引率が高いものです。
還元率だけではなく、キャンペーンを行っていたり
会員特典だったりなど、総合的に見た還元率を知りたがっていました。

価格コムで調べても
入会特典があるから最初はお得なんだけど、6ヶ月くらい使うと他とあんまり変わらなくなって、何がいいのかわからないみたいです。
そして、ランキング上位は楽天や三井住友などカード1枚目の人が作るであろうものは、本人は持っていました。

■マーケター目線で見た得するクレカ

チャロはマーケターとして、主にマーケティング戦略に携わっています。
マーケティングプロジェクトをやっていると
他社から顧客を自社へどう呼び込むか、競合会社は負けないような施策や製品改良を考えるのもマーケター仕事です。

今回は俺も消費者側として、今は違う状況になっているだろう、とマーケター目線で調べました。

調べた結果は
・年に1回はホテル宿泊をする(旅行やプレゼントで)
・通常利用で還元率が高いもの(1%以上)
・年会費無料のカードしか持ってない(そろそろ有料欲しい)

この3つの条件に当てはまる人なら
三井住友や楽天カード以外にも良いカードがあります。
アメックスのSPGカードです。

まずSPGカードの最大のマイナス点は
年会費が年会費34,100円(税込)します。涙

この高すぎる年会費が、このカードを保有を少ない人が少ない理由です。
周りでも利用している人は楽天カードやエポスカードに比べると格段に少ないです。でも少ない会員数でいい戦略になっているです。

まずアメックスジャパンの社員さんが保有してるカードでは、SPGが1位です。(参照URL:https://matsunosuke.jp/post-61909/)
保有率は50%以上だそうです。
アメックスといえば、グリーンカードやゴールドカードが有名ですが、
SPG保有割合が高いのは、もちろん強い理由があります。

■SPGは「投資型」クレジットカード

年会費34,100円(税込)は涙出るくらい高いんですけど、アメックス社の社員さんたちが選ぶ理由は、「34,100円を努力なしで回収できる」と知っているからです。しかも、全く頑張らずにです。

全く頑張らずに、
それも優雅に、回収できます。

SPGはマリオットグループという、世界的ホテルグループの王者のマーケティング プログラムの一つです。
リッツ・カールトンというホテルは聞いたことがある方もいるかと思います、リッツ・カールトンはマリオットグループ傘下のホテルです。
シェラトン、ウェスティンなんかもマリオットグループ傘下ブランドです。

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マリオットグループの高級ホテルの中から、
・好きなホテルに1年に1回宿泊できる
ことが、高すぎる年会費を優雅に回収できる仕組みです。
そして「宿泊はいつでもOK」です。GWでも年末でも正月でもお盆でも、もちろん土日でも、通常ホテル料金が高いイメージがある時期でも宿泊できます。

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リッツ・カールトン東京の2020年8月の料金を見てみると、3万円4000円以下の日はありません。お手軽な日で62600円、高価な日だと8万円を超える日もあります。
これなら「頑張らずに」年会費を回収できます。

東京以外にも、大阪、福岡、札幌、名古屋、至る所に
マリオットグループの高級ホテルがありますから
全国どこでも利用することができます。
#マリオットグループは世界ホテルブランドの王者

単にホテル宿泊だけでも十分元が取れていてお得さはありますが
それに加えて、還元率も1%あります。

■マリオットグループ、損してない?

マリオットグループが損じゃないか、と思う人もいると思います。
SPGはラグジュアリーホテルブランドを多く保有しているため、安いイメージは顧客につけたくありません。

そこでアメックスと組むことで高単価の顧客を取り組む戦略の一つがSPGカードだと推測します。
高い会員費を払える顧客だけがマリオットグループの顧客になり得ると、考えているはずです。

そしてこの特典を利用せずに年会費だけ支払う人もおそらく2割ほどいるはずですし。(#お金持ちは忙しい笑)

■通常利用のカードとしてもかなり優秀

還元率も年会費無料カードと比べて優良です。
SPGは1%〜の還元率です。
楽天カードの還元率は1%です。エポスカードは0.5%~、三井住友は0.5%~で、
年会費無料カードと比較しても、SPGは通常利用カードとして、ショッピングや飲食するカードとして優秀です。

・キャンペーンも充実しています。
例えば、今なら、アメックス利用者は30%オフの特典を得られます。

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こんな感じで、カードとしても優秀なので、特に頑張らなくても作ってあとは年に一回贅沢をするだけで元が取れるカードがSPGです。

・カップルなら年に一回の旅行で彼女/彼氏へのサプライズとしても使えます
・自分へのご褒美として大いにありだと思います。

■チャロもSPG使ってます

Apple Payで利用するときは「QUICPayで」といえば、SPGカードで支払うことができます。
アップルペイでも利用ができるので、モバイルSuicaへのチャージもできます。

年会費34000円もしますから、あたり前に年会費無料のクレジットカードに付帯してあるようなことはついています。
(#ゴールドカードと同等の付帯はあると思う)


■難関、作り方も一手間必要(笑)

①マリオットグループの会員になる(無料)←手間
②アメックスSPGへ入会手続きする


アメックスSPGの入会サイトへ行く前に、
マリオットグループの会員になりましょう。
Marriott Bonvoy

登録を終えると、マリオットグループの会員番号がメールで届きます。
こちらの会員番号がSPGカードを登録する際に必要になります。
(SPG入会手続きの前にまずこちらを登録)
以下から入会ができます。
https://www.marriott.co.jp/loyalty/createAccount/createAccountPage1.mi?yclid=YJAD.1595048595.94QAHNedcq2zJrNs1G8ClIvNRjlA9MH19fdPDX1x.tioT66ntQZ90HI62T5NZR7rmxWsZ2ex1e6WVjQ-

SPGの会員数がそれほど多くない理由はこの手間にも原因がありそうです。

■入会特典で締め

リファラルページからだと、入会特典で最大36,000のボーナスポイントがあります。
http://amex.jp/share/foVyu?CPID=100341017

こちらのリンクから飛ぶ前に、上のマリオット会員登録を済ませてから行くと、二度手間を避けられますよ。
上のリンクは通常入会よりも6000ポイント多いリファラルの登録ページです。


チャロもずいぶん利用している決済方法なので、マーケティングの話と絡めながら紹介しました。

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