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ワクチン接種後のダルさを一番わかりやすく説明した「神記事」だと自負してます。ええ。

ダルい

昨日、ワクチン(ファイザー)2回目を打った。

こんなにダルいけど、まだ接種していない若者にどれくらいダルいかを大人として伝える使命を感じたので更新することにした。

さて、どのくらいダルいか。

この記事を開いた君は、これを知りたくて仕方がないのだろう。
やれ熱がどうだとか、やれ年齢はどうだとか、やれ関節痛がどうだとか。しかしそんなことは君たちは既に調べ尽くしているはずだ。

だから、僕はあえてそこにはふれずに「ダルい」一点にフォーカスしたいと思う。パイセンとして、例え話を織り交ぜながらわかりやすく定量的に説明してあげようか。

例えば僕が「SMAPファン」だったとしよう。
これを「やっぱりSMAP以上のアイドルって生まれないよね。スター感というかオーラというか。今のジャニーズって小さくまとまってるよね〜」

と、SNSで発信したとするでしょ。
すると今の若い子のジャニーズファンが何て言いますか。

「おじさんは黙っててもらっていいですか?」
「SMAPwwwオーラwww滲み出る昭和のおじさん臭ww」

とがっつり煽るでしょ。
その後も僕が
 「また変な発言をしていないかな?」
と執拗にパトロールしてくるでしょ。

はい、その監視を受けているくらいダルいです。


学校の休み時間に男同士でジャレ合っている時に急にヘッドロックかましてきて
「どう?ギブ?ギブ?ギブ?」

ってチャラけてきた時に
「やめろや、まじで!!ウザいんじゃ、お前!いい加減にしろ!」

ってマジギレすると
「そんなにマジになるなやぁ」

ってヘラヘラしながらガッチガチにきめてたヘッドロックをはずして、二人の間に流れる嫌な空気あるでしょ。

はい、そのくらいダルいです。


会社の飲み会で20〜30代がホロ酔い気分で賑やかにワイワイやっている時にやね、偉いんかどうか分からん中途半端な一人の先輩が真面目顔で

「将来どうなりたいん?」

って絡んでくる場面あるでしょ。

そこで
「やっぱり先輩みたいに大きな案件担当したり、経営プロジェクト委員会のメンバーに入ってやってみたいです」

って、一応先輩なんで持ち上げるでしょ。

すると
「で?言うのは簡単だけど、そのために何か努力や勉強をしてるん?俺が何もせずにここまできたと思ってるん?日経新聞読んだりできることから始めようや。」

って、飲み会の空気を悪くする調子こいた一撃を吐かれる場面あるでしょ。

はい、それくらいダルいです。

たぶん優秀な君たちには伝わったと思う。

あぁ、ダルい
まじダルビッシュ  ……え?古っ…

そもそも「ダルい」とはなんだろうか。

あくまで主観的な感覚でしかないが、言うなれば、
「物凄い不快というわけではないものの何となく何事に対してもやる気が起きず、だらだらだらだらだらだらだらだらしていたいという人間の怠け心の病のことであり、今の僕の状態である。」

そしてこの「ダルい」は負の状態を表すことに汎用性が高くて、都合よく使われてしまう。

たまに長女から
「パパ、だるいわ」

って言われるとドキっとする。
普通に考えると「パパ、体調悪いから助けて」とヘルプを求める声だ。

しかし皆さんも察するように
 「パパ面倒くさいから、アッチ行け」 
の意味でも使われる。

非常に奥の深い、判断の難しいこの言葉。 
ただでさえ判断が難しいこの言葉を更なる難問たらしめているのは、この言葉が一見シンプルに見えるという点だ。

相手は小学一年生である。
そんなに「複雑に」あるいは「意味深に」あるいは「悪気」をもって発するわけでもない。サラっとした会話の一コマである。

これが女子高生であれば

「パパ面倒くさいから、アッチ行け」

一択であることは僕は自覚している。

しかし相手が相手なだけに、この言葉の解釈に更なる難しさがある。普通にシンプルな言葉ゆえに、これを言われて少しでも反応に詰まってしまうと、やたら不気味なのだ。 

想像してみてほしい。 
子どもの保育園時代からの友達つながりで、仲良しといえども少し距離感のある3家族でタコ焼きパーティをしていたとしよう。

その時に、良いところみせようとセッセと僕が汗をかきながらクルリとひっくり返していると長女が言い放つ。

「パパ、だるいわ」

まさかの不意打ちである。
周りの大人達の視線が集まる。

 「え?お、おぅ。そうかダルいか。だ、大丈夫か?え〜っと、あれか?ちょっとお友達と遊びすぎたんじゃないか?が、学校ではコロナ流行ってないよな?」

と、病気を「ダルい」の原因にしてしまいたくて必死に言葉を唸り出すだろう。

このオドオドとした不自然なレスポンス。

「あ、このパパちょっと大人同士で話してても、ウザいし、話が長いし、胡散臭いし、物心ついたお子さんから既に嫌われてるんじゃない?」

と思わないだろうか。
いや、僕なら絶対にそう思う。

ん?もしかしておっさん臭がして嫌われているの?もしくは既に父親に対しての第一次反抗期?と勘ぐる。
これ以上の親子関係はふれないでおこう、と思うだろう。
 
つまり、まとめると、どういうことなのか。

言葉自体は超難問でありながら、それに対する反応には実質的に時間制限が設けられており、直ぐに、滑らかに、気軽に、ダルいと言ってきた相手に「病気の心配」反応をしないといけない。 

大変、繊細な言葉「ダルい」である。

そんな中、ダルいよりも判別がダルい単語があるとすれば、それは 「ヤバい」という単語だろう。

今やコロナがワクチンによって急激に収束してもヤバい、拡大してもヤバい。僕のフォロワーが少なくてもヤバいし、急増してもヤバい。
大谷翔平さんもガチヤバけりゃ、オリンピックもnoteもヤバい。 何もない日常もヤバけりゃ、汗臭いのもヤバけりゃ、おっさんの長文LINEもヤバい。

もうこの「ヤバい」が存在する限り、この世のあらゆる状況を全て、正確に描写できたも同然である。

そしてこの「ヤバい」を制する者は今後の人間関係におけるコミュニケーションを制すのだ。
次の場面をイメージしてほしい。

ママ友「うちの子ども、本人がやりたいって言うから習いごとを5つ行かせてるのよ」

あなた「ええ?それだと、結構お金かかって大変よねえ」

こんな風に具体的に独自の感想を述べるのは、ママ友の世界では「アウト」である。

もしかしたら
「我が子は何をさせてもセンスがあるから英才教育しているのザマスよ。子どもの習いごと5つくらい何ともないほど旦那は経済力あるのよ、おほほほほほ〜」

と自慢したかったかもしれないからだ。 ママ友との関係性はピンキリではあるが、マウントを取り合う関係性の間柄では、こういう「コミュニケーション事故」を起こさないために「ヤバい」を便利に使うと良い。 
 
ママ友「うちの子ども、本人がやりたいってうるさいから習いごとを5つ行かせてるのよ」 

あなた「え〜、やっばーい」

この「やっばーい」で一旦、立場を曖昧にして様子見するのだ。

「やっばーい」と言われた相手は、 勝手に「プラスの意味」にも「マイナスの意味」にも解釈してくれて、自分の本心を次に言ってくれるだろう。

「そうなのよ。うちの子、あんな落ち着きなさそうに見えて頑張り屋さんで、色んなことに興味があるみたい。旦那も、子どもには甘くてね。子どものためなら全くお金を惜しみたくないみたい。あんなボケっとした顔して会社では今年から昇進して給料あがったみたいだし。でも私には還元されないのって不平等よね、へへへ(笑) 」

こうして多くの 「差し障りのない会話スキル」として 「ヤバい」という進化を続ける汎用性の高い究極の言葉は有効に使われるのだ。 

で、、、、
僕はそもそも何の話してたんだっけ?

あ、ワクチン2回目接種の話だった。

ダルいね。
そうダルい。

あれ?ちょっと待てよ。
色々と深く考えてきたたけど、今日は日曜日か。なんだ。ダルいのはいつものごとく「サザエさん症候群」かもな。

月曜日の朝、時計が運命の時刻を刻んでアラームを鳴らす。その時あの瞬間に感じる、あの絶望感。世界の終わり感。それも信じられないくらいの……

起きた瞬間に、あと5日もあるのか、だりーな。そう思うだろう。なんだ、その気分の重さのダルさか……

ということで、若者の皆さん、ダルさを恐れずに是非ワクチン接種を!

あぁ、ばりダルいわ。

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