見出し画像

強みの自己分析をして「コーチは適職だ」と言える根拠が見つかった話

自己理解はすべての始まり。
ちまたで人気のストレングス・ファインダー(現在はクリフトンストレングス)。
2016年の無料診断から数年経って環境も仕事も変化してきたので、せっかくだから有料診断してみるか、と思い立ち診断をしてみた。

ここで「衝撃の結果が!」と言えばインパクトがあるのだろうが、「ああ、やっぱりな」と思える方が大きかったのは事実。そんな「やっぱりな」と思うに至る診断結果から、1つの資質に焦点を当てて強みの自己分析をしてみた。

これがすべてだとは思わないけれども特性をよく表していると感じるので、自己紹介がわりにnoteにまとめておく。これを読んでもらえれば、私を手のひらで転がすことができるよ。



ストレングスファインダーとは

ストレングス・ファインダー(以下SFと略する)が注目を浴びたのは「さあ、才能に目覚めよう」という書籍がきっかけだと記憶している。著者の1人は、SFの発明者でありギャラップ社(SFを提供する会社)の元会長ドナルド・O・クリフトン氏。

最新版はこちら

公式サイトからの説明はこちら。

このオンライン才能テスト(以前のクリフトンストレングス・ファインダー)を受けることで、以下のことが可能になります。
・自分が本来得意とすることを発見する
・自分の最も優れた才能を強みにする方法を学ぶ
・個別化された結果とレポートを使用して、潜在能力を最大限発揮する
https://www.gallup.com/cliftonstrengths/ja/253634/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0.aspx

Gallup, Inc.

177の質問に答えることで、34の資質の順位が明らかになる。
私はSFの専門家ではないので詳細は割愛し、ここからは私の結果を紐解く形で進めていく。

不動の1位「個別化」から自己分析をしてみる

個別化つよすぎ

2016年と2022年のどちらの診断でも1位に出てきたのが「個別化」である。私の中に強くある「個別化」とはなんぞや?

なんだかとても納得がいく説明

「ひとりひとりが持つユニークな個性に興味を惹かれます」とある。
おそらく、この「ひとりひとり」の中に「自分」も含まれ、自分らしさや独自性、人との違いにこだわる部分や、会社に所属せずフリーで仕事をしているところなどにつながるのだろう。

読めば読むほど思い当たることばかり。さすが、不動の1位。
さらにこんな説明もある。


コミュニティをビルド&スクラップしてきた歴史


「生産性の高いチーム」かどうかは別として、コミュニティの立ち上げ経験は多い。
これは「着想」のなせる技かもしれないが「ないなら作ればいいじゃない」とコミュニティや企画を立ち上げるのが好きだ。
目的達成のために仲間を集める形が多く、チームの役割が終われば解散することも多い。

過去を振り返ると、コミュニティの中で、自分の役割が発揮できない、または、もう存分に発揮した、と思った時点でスクラップする。前向きなものもあれば後ろ向きなものもある。
すべてがすべて「終わりよし」ではないが、立ち上げたものすべてに責任を持って続けていくのも無理な話かもしれない。

始めるのは得意だが、メンテナンスや終わらせるのは苦手かも、という自覚をしている。

みんなでワイワイよりサシ飲みが好き

コミュニティをつくるわりに、大勢の飲み会や、パーティなどの場は苦手だったりする。
周りのことを考えすぎて、どう振る舞えばいいか見失う。
だから、できるだけ少人数で、全員の顔が見えて話ができる範囲が安心だし、なんならサシ飲みが好きだ。

これはプライベートに限らず、仕事でも当てはまる。

例えばセミナーを主催する時に、不特定多数に向けて「⚪︎⚪️セミナー」をやるのが苦手だ。
もちろん、テーマやターゲットを決めるわけだが、誰が来るかわからない、その人がどんな悩みや期待を持っているのかわからないという状態で、何を伝えるかを決められないのだ。
研修がすべてオーダーメイドな理由もそこにある。
「管理者向け⚪︎⚪️研修」などのテンプレは存在しない。依頼者の話や社員のヒアリングを経て、リクエストされた範囲から、何を伝えるか選んで構成する。時間はかかるがやりがいがある。
強みでもあり弱みでもあるのだが、顔が見えない仕事は、あまり発揮ができないと感じている。

相手を想像して選んだり決めたりする

「友達にぴったりのプレゼントを選んだり」という件について、プレゼントに限らず、コンパのお店やデートのお店、あの人と行くならココ、映画見るならコレ、といった一種の千里眼のようなものが昔から働く

逆に、クリスマス会のプレゼント交換用に1000円までで好きなものを買ってくる、みたいなものは私にとって罰ゲームのようだった。万人受けするものを選ぶセンスがない。その場に着ていく服すら選びづらい。

千里眼は「モノ」以外にも発揮する場面がある。
それは「ヒト」だ。

AさんにBさんを会わせたい、とか、あの場にはCさんを呼んだら絶対いいだろう、とか。こういう鼻利きでマッチングしたカップルも数組。きっと晩年は、仲人業で生計を立てていることだろうと自分の未来を想像する。

個別化が悪さをする時

ここまで、不動の1位「個別化」をヨイショしまくってきたが、強すぎる資質ゆえに、悪い方に働く場合もある。

相手にも「個別化」を求めてしまうのだ。
ストレングスファインダーは34の資質があり、人それぞれに順位があるわけで、「個別化」を1位にもつ人ばかりではない。
そんなことは当たり前だけれど、あまりに自分にとって自然な価値観であればあるほど、「周りもそうだ」「そうあるべき」が出てくる。

自分が「個別化」を重要視した扱いをされないと、さまざまな感情が湧いてくる。まったく困ったもんだ。

この資質をうまく活かしたい

先ほど紹介したこちらについても、うまく噛み合えば最高のチームをつくれるのだが、私のこだわりが強くでたり、各人の強みがケンカする場合、最悪のチーム(そもそも成り立たず崩壊)となる。
みんな違ってみんな良い、を形にできるのが理想。
 
強く持っている資質は諸刃の剣でもあることを自覚しておきたい。


コーチは天職か?

今となっては、2016年に無料診断で上位5個しか調べていなかったのが悔やまれるが、2022年の順位を見ると、上位10個は大きくは変わっていないのだろうと予想される。

個人的には、「最上志向」がお気に入りだったので、11位にランクダウンしてしまったのが悲しいが、「慎重さ」が上位にあることなどから、年齢や経験に伴い強いこだわりを手放してきているのかもと想像する。

ストレングスファインダーは、4つのカテゴリのなかで34の資質が振り分けられている。
「実行力」「影響力」 「人間関係構築力」「戦略的思考力」

対人支援の仕事でいうと「人間関係構築力」が上位にあると安心な気がするが、私の場合は1位の「個別化」と10位の「ポジティブ」の2つが「人間関係構築力」で、他に多く占めているのは「戦略的思考力」である。これを見ると、私のコーチングやキャリアコンサルティングが、傾聴や寄り添いといったカウンセリング要素を多く含むものではなく、目標達成型のコンサルティングに近い理由が紐解ける。
達成型とはいえ、もちろんちゃんと聴くし、ちゃんと寄り添うので安心してご依頼ください。

私の背中を後押ししてくれる「個別化」

以上、強みの自己分析をしてみたが、この仕事を10年続けてこれたということは、「コーチは適職だ」と言えそうだ。ホッ。
ちなみに「天職か」という問いにはまだちょっと答えられない気がしている。人生100年時代ですからね。先は長い。

強みを知ることと、資質を活かすこと

こういった診断は好き・嫌いが分かれる。信じる・信じないも自由。
一つ言えるのは、「知ってどうするか?」が大事ということ。結果を知っても一喜一憂していればただそれだけだし、強みを持っていてもそれが活かせていなければ宝の持ち腐れ。
自分の宝や可能性に気づき、活きる場所に身を置くこと。
今回の自己分析で、今の仕事を10年続けている根拠が分かって良かった。



あなたのサポートのおかげで作家活動に力が入ります🔥。ありがとうございます。