「上にものが言えない」空気が重い企業風土でもやれること(その1)
「正直者がバカを見る」職場カルチャー異常問題
これは、システム開発の仕事をしている方の相談です。
私は、詳細をききながら
自分が痛い目に遭うことが気になって
率直な意見を述べたり、問題点を表明することが
怖くなっているYさんを感じました。
彼女は常に重い空気が漂う職場で
仕事をしてるのが分かりました。
「Yさん、おかしいと思ったことを
誰かに話したらどうですか?」
こう提案すると
彼女は
「誰に話しても、なんらか火の粉がかかる。
自分が痛い目を見るのは避けたいものでしょう?」
「だから、何もしません。
これまでも、これから先も。」
そう言い切りました。
Yさんのやりきれない表情が
問題の本質をついているように見えました。
実は、「何もしない」が一番ダメな選択…
Yさんも分かっているのです。
「何もしない」が正しい選択ではないことを
何となく感じているけれど
どうしたらいいか分からない。
だから、
あたりさわりのない現状維持を続け
「それしかできない」という一択になり
苦しくてここに相談に来ているのです。
”だんまり”を続ける以外の、正しい選択が必ず存在する
私がいいたいのは、
どこか他人事で
長いモノに巻かれるように
現状維持でいても
職場の空気は変わらない
ということ。
「何もしない」意外の選択肢を
手放さないで、探してほしいのです。
そもそも仕事とは
それを必要としている顧客企業や
サービスを利用するエンドユーザーに
誠実であるべきです。
それを基礎に
自分の仕事に間違いがあったら
自分でリカバリーできます。
何かきっかけがないと
是正できません。
きっかけを作る人が
自分なのか他者なのかの違いだけ。
そして、
自分がきっかけを作る人になる場合
ちょっとしたコツがあります。
例えば、報告のしかた。
「話す人」ではなく「聞く人」で
かかわります。
具体的には
相手に質問するように投げかけてください。
と質問してください。
これは、
相手に問題を当事者として受け取り
考えさせるかかわりです。
まず、相手と話題を共有して
直視する課題の前に立つ。
このスタートラインに立って欲しいのです。
声を上げたことで
本心に蓋をすることで生まれてきた
ストレスは確実に減ります。