鎧をとれる世界 そして私の知る社会的養護が必要な子どもたちの進路のこと
子どもって素直だなぁ
息子といると逆に私が自分の気持ちを誤魔化していたことに気付かされることがある。
大人になればなるほど役割も増えるし、我慢もできるようになるかもしれない。
それは一方で自分自身の気持ちを見ないでおくことにも繋がることもあるのかなと思う時がある。
だから子どもといると、必然的に私の心も洗われて、私が何を考えているのかを逆に教えてもらうことが多い。
それなのに、子ども自身がもう大人のようにたくさんの鎧をつけないとやり過ごせない場合もあるのかなと思うこともある。
それは私が勤めていた児童養護施設でもよく感じた想いだった。
子どもが自分の可能性を見つけてぐんぐん成長していくという以前に、
自分のことを守らないといけない環境
というのは、
ある意味で大人になっておかれる環境と類似するのではないかなぁと思う。
時には鎧をつけておかないと、その場をやり過ごせない。
子どもと大人の境目はここ数年、日本でも見直されている問題なのかもしれないけれど、
成人になったからといって、その人の中身が変わるわけではないし、その社会に対応していくうちにいつしか大人と呼ばれることに違和感がなくなっていくのかもしれないけれど、
どうか、せめて社会からも子どもと見られるうちには、そんなにたくさんの鎧をつけなくてもいいよと言える環境に子どもたちを連れて行きたくなることがあった。
それは私にとっては児童養護施設の子どもたち、特に高校生に感じることだった。
ある意味、彼らは私なんかよりもとても逞しかった。
早くから自分の置かれた状況を把握して、数年後の退寮、その多くは1人暮らしをして、正社員として勤めるという目標に向けて、リアルに動いていかなくてはいけない子たちだった。
18歳まで長年施設に残っているということは、
それまでに頼る先に帰れなかった状況にある子も多いから、
必然的に逆算して、その子がその後、生活していけるように具体的に動いていかなくてはいけなかった。
それは部活をしているヒマはなく、バイトをして資金を貯めることでもあった。
卒業までに数百万貯めておかないと、
頼る先のない子どもたちはその後、生活が成り立たなくなってしまうかもしれない、、
それが現実問題として直面するのだから、
どうしたって子どもも、そしてその子をこれまで見てきた職員も、その目標のために自分自身を変化させてやっていくしかなかったのだと思う。
そうした子どもたちを見ながら、
私はピースボートという世界一周ができる船🚢に乗った。
もう本当に私の知る、高校生たちを乗せてみたくなった。
一度、彼らが置かれた現実問題から離れて、
たくさん身につけてきただろう鎧を全てとって、
その先に何を感じるか
彼らのそうした部分を見てみたかった。
もちろんそれは実際難しかったし、
もしそんなことができたとしても、彼らには帰ったら現実問題が待っているし、
そのギャップに苛まれないよう、そこは細心の注意をしながら、しばらくは見守る必要があると思うけれど、
彼らが早くから身につけてきた、ある意味での置かれた環境へ対応する能力は、
彼らの強みとしてその後の彼らの人生で生かせるところで生かしながらも、
もう少し自分の身を置く場所は自分で選べるように、
大人が選択肢を増やしてもいいのかなと思うし、
さらには、
自分は何を感じていて
何をしたくて何をしたくないのか
何に喜びを感じるのか、何を嫌だと思うのか
そうしたことに気づく場として、
私はピースボートは最適なんじゃないかと今でも思う。
やっぱり、海や空、地平線に沈む夕日、星座がどこにあるのかも分からないくらいの満天の星空、風、波の音…
それらを感じるだけでも心は緩むし
涙が出てきたって誰もそれを止めないくらい
その気持ちを分かち合える環境がそこにはあるから
いつの間にか自然体の自分が顔をだす。
だから、環境って本当に大事だなぁと思ったし、
それは洋上だけじゃなくて、私が行ったタイの児童養護施設でも感じたけれど、
雄大な自然の力って凄い。
その中で一緒に様々なことを体感した仲間がもし彼らにできたのなら、、
なんて、少し思ってしまう。
***
そして実際、施設を退所した子どもたちのことを考えると
必然的に
アフターケア、リービングケアと呼ばれる問題を考えさせられることになるのかなと思う。
こちらにも書いてあるような問題を、、
実際、私も感じたことだったけれど、
何とかしたくても施設の中の対応で職員も手一杯になってしまう状況もあるのだと思うし、
退所した子どもたちの受け皿が少ない、、
それが8年前も課題として感じられた。
実際、退所後の子どもたちともメールしたりする機会はあった。
だけれど、歳が近ければ近いほどそうなのかもしれないけれど、それは1人に頼ると依存心にも繋がってしまう場合もあって難しいと感じることがあった。
だから、アフターケア、リービングケアができる開かれた居場所は必要だなぁととても感じていた。
***
そんな中、今回のコロナ渦にもクラファンを立ち上げられた児童養護施設の元職員の方がいらっしゃった。
その方が作られた児童養護施設を退所した子どもたちの居場所はアフターケアができる場としても本当に必要だなぁと感じるし、それを1人の元職員さんがカタチにされていて本当にすごいなぁと思う。
もうこちらのクラファンは終了していますが、内容だけでも読んでいただけると、
もし自分や大切な人がこうした状況に置かれたら?
どうするだろうか?
誰に助けを求めるだろうか?
そう考えた時に、まりっぺさん始めとする全国のこうした方々の取り組みが、
頼り先のない状況にある子どもたちが助けを求る場として必要になってくることは自然なことで必然的なことなのかなと感じる。
ジブンゴト
として考えることってなかなか難しい。
だけれど、今のこのコロナ渦の中では
そうした捉え方が必須になってくる場面も多いし、
こうした取り組みをされている方々を私は応援したいし、少しは携わってきた人間として本当に頭が上がりません。
まりっぺさんが作られた法人に込められた想いも好きだなぁ。
そしてどうしても私が見てきた子どもたちのこと、さらにはそうした子たちだけでなくても環境を変えたり何らかのサポートがあってもいいよなぁと感じる時に、
ピースボートが思い浮かんでしまう。
別にピースボートじゃなくてもこんな場所があればいいし、そうした場所に行かなくても人生を自分で切り開いていける子どもたちもいるかもしれない。
そして必ずしも子どもだけとは限らなくて、例えば私にとっても、ピースボートの体験は、それまで過ごした環境を少し俯瞰して見つめるいい機会となったし、
私が今後、子どもたちに関わる仕事について考える中で、
必然的にピースボートでの体感やそれ以前の経験が思い出される。
本当にピースボートの回し者のように何度もピースボートのことを書いているのが自分でも不思議なくらい、私が見てきたことや考えることをの先にピースボートが浮かんできてしまう、、、
***
そしてピースボートの環境は
雄大な自然や様々な異文化に触れることができるというだけでなく、
子どもたちの為のプログラムもたくさん用意されていた。
洋上のモンテッソーリ保育園
そして、
また元ひきこもり、不登校児が考案したという洋上のフリースクール
私は不覚にも、自分が癒されて楽しみすぎて当時関わりに行けなかったから、詳しくは言えないけれど、
私の知る子どもたちのような境遇の子どもたちだって船に乗ったら色々なことを体感できるはずだし、
そうした子どもたちが船旅を終えてからも
児童養護施設で言うアフターケア、リービングケアのような場所として
ピースボートやそこで出会った仲間と繋がっていたら、
本当に心強いだろうなぁと思う。
実際、ピースボートにはピースボートセンター、通称ピーセンと呼ばれる場所が主に大都市?にはあって、
開かれた集まる居場所はある、、
けれど私はあまり行かなかったな、、
距離的なこともあるかな、、
児童養護施設でいうアフターケア、リービングケアができるような居場所としても、ピースボート内に何かあるのかな?
ちょっとその辺はわからないけれど、とにかく開かれた居場所があるのはいいよなぁと思う。
***
そして、児童養護施設に勤めていた時に、他の先生に言われてハッとしたのは、
児童養護施設の子どもたちは保護されただけまだ救いで、もっと言えば保護されていない大変な思いをしている子がいるかもしれないし、
見えない所でそうした大変なことが起きて、命までおとしてしまうケースもある。
その一歩手前で保護された子どもたち
保護されないで頑張っている子どもたち
色々考えると自分にできることをとにかくやっていくしかないよなぁと言葉が出てこなくてなる、、
そしてもちろん、ピースボート乗船のような経験をして、いい仲間ができたとしても、日々の生活はあるしみんな全国に散らばるし、私だって日々そうした仲間に頼れるわけではないけれど、
何があった時、例えばその子が住んでる地域で災害があればやっぱりジブンゴトのように心配で連絡する。
逆も然りで、ジブンゴトのように心配してくれる仲間がいてくれるのは、私にとっても大きい。
十人十色の感じ方があると思うから一概には言えないけれど、
頼る先がたくさんあって、頼ってくださいねと間口を広げている場所や人がいれば
心強く感じる人だっていると思うから、
ピースボートという
そんな場所がどうかなくなってほしくないなぁ🛳
本当に感じ方は十人十色だと思うんだけれど、それでもあの環境は貴重だと思う。
***
それはピースボートもだし、私の好きな彼女の会社もそう。
世界中の子どもたちのスマイルクリエイターであり続けたいと動ける彼女
それを理念に会社を立ち上げて頑張っている彼女
私は子どもの頃の彼女から知っているけれど、彼女の信念は変わらない。
そうしたことを原動力に動いている彼女のフィールドもこのコロナ渦でなくして欲しくない。だから今後も私は応援したい📣
ただ、彼女自身は保育士の資格ももってるし、もし会社が潰れたら保育士として働くと言っている!
そうした彼女のタフな部分も好き。笑
そんな彼女の会社では昨日、こんな動画が出来上がったらしい。
シルクドソレイユに専属で出られていた方が監修したそう。
彼女のFacebookより
【ラボラトワール ド シルク
新しい作品紹介ムービーが完成しました🌸
拡散喜びます✨】
私も出演してます、ラボの作品のご紹介です。
シルクドソレイユにレギュラー出演していた
粕尾 将一の監修・出演作品です。
私はストーリーバージョンの
青年「ラング」の心に近づき
行動を共にする 「エマ」を演じています。
様々な身体表現で日本や世界で活躍する
アーティスト達が出演しています。
ぜひご覧ください😊
早く子どもたちに直接お届けできるといいね😌
何だか私の関わらせて頂いた分野のコアな部分を考えていくと、どんどん暑苦しくなる私がいますので、この辺で🙌🏻
スイカ🍉でクールダウン
今年初めて、彼女と息子と食べました😂
あぁ、頭をクールダウンしてやることやろう!
みなさんはスイカ🍉はもう食べられましたか?😆
あ、そういえばうちは昨日、餃子でした🥟
あれ、スイカでクールダウンしたはずが餃子でまた暑苦しい、、😂
まぁいっか。笑
終わり方が強引ですが、色々考えると終われないのでスイカと餃子で終わらせてください🍉🥟🙌🏻😌
さぁ、私は息子も昼寝から起きたので、母業ゆるーくまた頑張ります。笑
長いのに、最後までお読みいただきありがとうございました🙌🏻🌸
ピースボートはクラファン中です📣
私の大好きな応援したい彼女、クラウンみっきー🤡の会社📣
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一緒に生まれた家族の死をきっかけに、人生を楽しんでやりたいことやろうと過ごしてきた私の日常や思い出を、優しさの伝染を心がけて記事にしていきます☺︎今の夢は子どもに絵本を書くことです。あなたから頂いたサポートは優しさにかえて記事にしたり夢を叶える為に使わせていただきます☺︎