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一汁一菜で5年以上。続けている理由と変化あれこれ

●京都府の北部にある綾部市、その西の端っこ、西坂町の古民家(元村長の家)にて「一汁一菜の宿 ちゃぶダイニング」を夫婦で営んでいます。
小さな自給農(米、大豆、野菜)、小さなナリワイ(農家民宿プラスアルファ)をベースとして、一汁一菜の食事に象徴されるシンプルな暮らしの研究(実践)をしています。

私たちの日頃の食生活は土鍋で炊いた分づき米のご飯、手前味噌と地産地消の野菜がたっぷり入ったみそ汁、漬物やご飯の進むおかずが中心です。朝と晩はこういった食事で、昼は具がたっぷりのめん類(パスタ、うどん、そば、ラーメン)を作って食べることが多いです。

ある朝の一汁一菜。
自家製の炒りぬかふりかけ、ぬか漬け、いただきものの白菜漬けとたくあんに、地元産キムチ。
具だくさんみそ汁。
最近の昼ごはん
この日は野菜どっさりのしょうゆラーメン

若杉友子さん(若杉ばあちゃん)の「食養」の考え方をベースにしています。肉・卵・乳製品は基本的に摂りません。魚は時々いただきます。

外食するときもあります。「食養」にこだわると、外食のお店やメニューの選択肢が極端に限られ悲しくなるので、あまり考えすぎずに、応援したい店を選んでその時食べたいと思ったものを食べています。

東京で共働き会社員をしていた頃にこのような食生活を始めて、京都府綾部市に移住した今に至るまで、気がついたら5年以上経ちます。このシンプルな食事を「一汁一菜」ととらえて、今では小さな自給農をしながら小さな宿を営む生活を「一汁一菜の暮らし」と名づけ「一汁一菜の暮らし研究」をしています。宿のテーマは「今日の暮らしを一汁一菜に」。

なぜ5年以上も続いているのか、一汁一菜を始めてどんな変化があったのか、つらつらと続けます。

最初は、若杉ばあちゃんの教えを実践してみたらどうなるか試してみよう、という気持ちでした。卵や肉を買うのをやめ、家にあった土鍋を使ってご飯を炊くところから始めました。よく噛んで食べるようにしました。

それまでは卵は常に冷蔵庫にあり料理する上でも重宝していましたが、ご飯とみそ汁をしっかり食べるようにしたら、意外と卵・肉・乳製品は摂らなくても平気でした。むしろ、お肉を使わないと調理道具があまり汚れないため洗い物が楽になりました。また、飯碗と汁椀(とあってもプラス一皿くらい)で食卓が完結するので、洗い物の点数も減りました。調理の手順がシンプルでレシピがいりません。クックパッドを検索しなくても、あまり考えなくてもできます。というのも、ご飯を炊いて(土鍋も結構簡単ですし炊飯器も悪くありません)、野菜をいくつか適度に煮て味噌を入れたらみそ汁が完成(コクを出したいときは油揚げを入れる)、あとは梅干しでもあれば体裁がととのいます。常備菜があれば冷蔵庫から出して、時間があったらぬか漬けをかき混ぜて一品増やしてもよいし、疲れてたら無くてもOK。

料理は日常のことなので楽というのは大切です。私たち二人とも料理や片づけをしますが、家族のうち料理をする人が偏っていたら、もしかしたら料理しない方の人は食卓がわびしくなったと思ったかもしれません。バラエティに富んだ食卓は見た目は華やかで楽しいのですが、地味な食卓の方が続けるのは楽です。買い物もシンプル。今やスーパーで買うのは油揚げと豆腐と常備しているお気に入りのお菓子だけ。広いスーパーの中をあちこちさまよわずに短時間に済みます。クローゼットには服が1種類だけという、スティーブ・ジョブズに通じるものがあると思います。

それに地味な食卓にも意外と変化があって、旬の野菜が変わればみそ汁から季節を感じられるし、どの食材をどのくらいのバランスで入れるかは気分次第で、その日、その時の味をよく噛んで味わうのが楽しかったりします。白米よりも玄米寄りに精米した分づき米のご飯も、多種多様なおかずが並んでいたらそちらに気を取られてたぶん気づかないのですが、よく噛んで食べると甘いんです。

簡単で、おいしく、飽きない。

私がひとことで言うなら一汁一菜の良さはこれです。『一汁一菜でよいという提案』を書いた料理研究家の土井善晴さんもきっと似たようなことを言っていたはず(だいぶ適当に書きました。すみません。)

さて、一汁一菜の食事に切り替えてしばらくすると、外食などでお肉を食べた後に体臭が強くなるのに気づくようになりました。

顕さんは体重が15キロくらい減りました。見た目が若くなったと言われます。普通の食事と会社員をしていた頃(ビフォア)&一汁一菜6年目の現在(アフター)の写真はこちらの記事中ほどに↓

よく噛んで食べるので食事に集中するようになりました。会話しながら食事を進めるのは意外と大変です。噛むことに集中(優先)するとしゃべるのは後回しに。夫婦で食事する時間は結構静かで、どちらかが問いかけても答えがあるまでに妙な間があるのはザラです。ちょっと瞑想しているかも。

一汁一菜の世界は結構楽しい。
どんなものかまずは味わってみたい、本当においしいの?つまらないんでは?そんなに価値がある?ちょっとめんどくさそうだよね、無理そうと疑いつつ興味を持ったアナタ!
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一汁一菜の宿ちゃぶダイニングに宿泊したあゆむさんのブログも参考になりますよ。

ご予約・お問い合わせはウェブサイトから
お待ちしています!

(N)

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