善意の搾取

ネットサーフィン(このフレーズ最近聞かないな…まさか死語?)していたらこんな記事を見つけました。

人手不足を無償のボランティアを募集して賄おうとしたら批判の的となり、撤回したというお話です。

最近こういう無償ボランティアで物事をなんとかしようとする話はけっこう目にします。ただ、今回のケースは労働の搾取という意味合いがあからさま過ぎて矢面に立ってしまったという印象です。

そもそも無償ボランティアをアテにする仕組みがおかしな話で、何か事業をやるとしたらきちんと人件費を計上してやるべきだと私は考えます。
仮に、事業の目的や趣旨に賛同する方が出てきた段階で、ボランティアを募るのが望ましく、最初からボランティアを計算に入れるのはなんとも上から目線な話だと思います。

そこで我が市役所の状況を見てみますと、ボランティアをアテにしているイベントの多いこと多いこと…。
ボランティアで人が集まるならまだいいですが、実態は動員という名の強制労働を押し付けているところもチラホラ…。
そして、ボランティアを募る側はしっかりお金をもらって働いているという構図。
「こっちは半ば強制的にタダ働きなのに、そっちはお金出てるのおかしくない?」…おっしゃる通りです。みなさまの善意につけ込んでおります。
おそらく最初の頃は本当に善意のボランティアで参加いただいていたこともあったかもしれないですが、いつからかボランティアをしてくれるのは当たり前という風潮が蔓延っているような気がします。

今回のニュースを見て、図らずも自治体のイベント運営の在り方を考えさせられました。
時代も時代ですし、やるなら払うものは払ってやる、払わないならやらないというような交通整理が必要になっていますし、むしろやらなくてはならないと感じます。疎かにしていると負担は増えるばかりです。

さて…どう手を入れていくのがいいのだろうか…育休中の私じゃどうしようもできないのかな…うーん、無力…。でも、何か行動はしたいと思うところです。とにもかくにもこういう問題意識は常に持ち続けていきたいです。

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