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やっぱり読んだ方がいい「毒になる親」

「毒親」という言葉が、すっかり定着した

昔は、親が「アル中・働かない・借金・浮気・暴力」といった
誰が見ても「それはひどい」というケースしか
子どもが被害者であることを認められない社会でした。
「毒になる親」という本が、日本に入ってきて
人知れず苦しんでいる我々が手に取り、少しずつ広まっていき
いつの間にか「毒親ブーム」にまで発展しました。

定義の一人歩き → 親ガチャ

ブームになると、必ず起こるのが「拡大解釈」です。
ガチの毒親ではないのに、口うるさくされただけで
「毒親だ」
愛情を持って叱ってもらっているのに
「毒親だ」
特に若者の間で「親ガチャ」という言葉に変化していきました。

この本は、リトマス紙になる

読んだ人は分かると思いますが、ガチ毒親育ちが
この本を読むのには、とてつもない痛みを伴います。
私は読了するのに、数年を要しました。
自分の親(母)が、どんな人間で、子どもである私に対して
どんなに残酷で、愛情に欠ける行為をしていたか
ビッシリ書かれているからです。
当事者にとって、これほど辛いものはありません。

「普通育ち」「愛され育ち」は、スラスラ読める

普通育ちの知り合いが、この本を読んだのですが
「これって、決めつけやと思うわー。」
「読んでて、めっちゃムカついた。」と
渋り顔をしていました。しかも、たった3日で読破。
自分に経験のない、自分の親がそうじゃなかったから
スラスラ読めるし、こういう感想になるのです。
だから、自分の親が子供に愛情を持っている、まともな親なのか
そうでないのかは、この本を読めば一目瞭然なのです。

若い人に、読んで欲しい

52歳の私がこの本を読んだのは、36歳ぐらいの頃です。
当時は、早い方でした。まだ毒親という言葉もなかった。
我々世代は、苦しくて苦しくて、誰も分かってくれなくて
その苦しみの原因を、自分で探すしかなかった。
でも今は、ちょっとググれば「それは毒親です!」みたいなのが
どんどん出てきます。
デタラメな発信も多いです。

玉石混交の今だから

愛情のある良い親もいるのに、親ガチャブームに乗って
安易に自分の親を毒親扱いしないで欲しいのです。
ちゃんと自分で確かめて欲しい。
そして、ガチ毒親の場合もあるから
真偽を確かめる・理解を深める為にも
親のことでモヤモヤ悩んでいる人は
ネットの情報を鵜吞みにせず、まず読んでみて欲しいです。


治療費に充てさせて頂きます。応援よろしくお願い致します。