無駄づくりがいっぱい詰まった『考える術』は、ムリなくしの書だった(前編)
新規事業担当として、電子部品企業の一員として。
いまの時代に、藤原麻里奈さんほど、強く惹かれる人はいない。
そう言っても過言ではないくらい、勝手に憧れ、信者となっているにも関わらず、著書を1年以上遅れて拝読することになったので、誠心誠意パワポにさせていただきました。
無駄づくりのラインナップから
藤原さんの無駄づくりから、お気に入りのものをご紹介。しんにょうバイクとか風に舞うビニール袋とか、なんか切なくてしょうもなくて、いい。
ぜひHPやYouTube動画から、お気に入りをみつけてほしい。
ユニークなアイディアは、どこから生まれるのか
本書は、8章構成。ユニークなアイディアを発想しつづける藤原流のワザが余すことなく披露されている。タイトルも「半径1m」や「ひねくれ」あたりが、藤原さんらしさがはみ出している。
マシーンとかコンテストとか
「ビジネスで使えるパンチングマシーン」という合体キーワードが一発目。人はマシーンとか、コンテストという言葉をきくと、ついついそれがどんなかたちをしてるかとか、何を競ってるのかとか、想像が膨らんでしまう。
そういったアイディアが湧くワードを常備しておくと、いざというとき役に立つ。祭りとかも、そのたぐい。テンション上がる要素があるのがポイントなのかも。
口にするまでもないことを、ものにする
「オンライン飲み会は、お開きのタイミングがないから退出しづらい」というささいなストレス。そうした誰しもが見落としていく半径1mの出来事をすくいあげ、脱出マシーンをつくる。その目の付け所と、努力の成果のアンバランスさたるや。
ルールとマナーを破る、というのも、社会人(というか会社人)にはなかなかできない芸当だからこそ、見る人を解放してくれる。孤独のグルメにかわる、現代人の究極の癒やしなのではなかろうか。
【必読】無駄をつくり、ムリをなくす
いま残されている問題の多くは、すぐには解決ができないものばかり。けれどもそこで「ムリだ」と諦めてしまうことを、藤原さんはゆるさない。
「スーパーモデルになりたい」という夢も、身近なもので実現する。ドライヤーの下にスマホを装着できるマウントを取り付け自撮りする。髪をなびかせる動画を撮ることで、スーパーモデルになった気分を味わうのだ。
過去に起こってしまった出来事も、もう元には戻せない。冷蔵庫のプリンをだれかに食べられてしまった怒りも、行き場を失う。。けれど藤原さんはゆるさない。冷蔵庫を開けたら、眉間にスナイパーのレーザーポイントが当たるようにしかけておくことで、犯人に恐怖を与えるのだ。
まじめに真正面から正攻法で問題を解こうとしてはいけない。まずは無駄づくりから始めて、「ムリなことなんてない」という全能感を味わおう。すべてを解決することは出来ずとも、そのアクションが次につながる。
後編に、つづきます。そちらにパワポもつけてあるので、よかったらご覧ください。