栄養士ライターとは?どうやってなる?
管理栄養士や栄養士がライターになる方法を、私せんばの体験談と共にお話します。
栄養士ライターとは?
まず初めに、栄養士ライターについて解説します。
一般的なWebライターや記者、ライターは特別な資格は必要ありません。出版社やウェブ制作会社などに所属したり、フリーでお仕事をしている方もいます。
管理栄養士・栄養士ライター(以下、栄養士ライター)は、管理栄養士または栄養士免許を持っていることが仕事を受ける条件として多く、専門性の高い記事の執筆、記事監修などが中心となります。
栄養士は、国家資格であり食と栄養のプロフェッショナルです。管理栄養士で臨床知識に明るい方なら、医療系の記事の執筆依頼も受けられます。
栄養士ライターの場合は、出版社などの会社よりもwebライターとして活躍されている方が多く見られます。もしくは、副業としてお仕事を受注している方も見られますね。
▼ポイント💡
栄養士ライターは、栄養士または管理栄養士免許があればなれる。
必要なスキル
ここからは、実際に栄養士ライターとしてお仕事をする時に、必要なスキルについてご紹介します。私が副業としてお仕事を受注した経験も交えつつ、ここではwebライターについてお話します。
ライターになるために
まず、ライターとしての基礎知識やスキルが必要です。
資格の有無に関わらず、「文章を書く」という仕事に就くために必要なことは以下の通り。
国語力、読解力
情報を正確に捉えて整理する能力
分かりやすい文章を書く能力
正確で素早いタイピング
PCスキル
それぞれ補足します。
国語力や読解力
始めに持ってきた理由としては、お仕事を受注する際に、多いケースとして「記事のテーマ」「キーワード」「ターゲット」(読み手)がクライアントから渡されます。また、記事を書く上での注意点やルールをレギュレーションとして渡され、それらに沿って執筆していきます。
掲載先にもよりますが、ジャンルによってはルールや注意点が多いこともあり、正しく理解して執筆しないと修正する手間も増えてしまいます。
また、執筆する際に正しい情報を伝えるために、誤った表記や表現をしないことも重要です。
情報を正しく捉える
記事執筆の際に、情報を調べることは必須の作業と言えます。この時に、誤った情報を書いてしまうと、読者に誤解を招いてしまう恐れもあります。虚偽の記事は、メディアへの信用問題にも影響を与えてしまう可能性があるため、やはり情報を伝える者として正しい情報を伝えることが務めでしょう。
取材記事の場合は、話者の意向を正しく汲み取ることも大切です。
解釈が違ってしまったら、正しい情報とは言えません。
分かりやすい文章を書く
専門用語が多い文章は、理解するのに時間がかかってしまうこともあります。専門書は専門家に向けて書かれていることも多いのですが、ターゲットが一般の方など定まっている場合は、言葉をかみ砕いたり言い換えたりしてわかりやすく書く必要があります。
オリジナリティの高い記事にすることで、記事全体の質も向上するでしょう。
正確で素早いタイピング
タイピングの速さや正確性は、お仕事をする上での効率を上げるために必要です。誤字脱字を防ぎ、1時間当たりに書ける文字数が増えることで、生産性も上がります。
PCスキル
執筆にしようするソフトウェアやツールの他、クライアントとの連絡に使うツールも、全てがPC一台で完結してしまいます。
Wordの基本的な操作やチャットツール、クライアント独自のシステムに記事を提出することもあります。PCやそういったITツールの扱いに慣れていると、お仕事を受ける際でも安心です。
仕事はどうやって探す?
webでお仕事を受ける場所としては、以下のような方法があります。
求人サイト
クラウドソーシング・スキルマーケット
栄養士関連サイト等
求人サイト
大まかに求人サイトとしましたが、雇用形態としては正社員からパートアルバイト、副業としてなら業務委託が多く見られました。
ただ、「栄養士ライター」と検索しても、あまりない…というのが現状。
クラウドソーシング・スキルマーケット
クラウドソーシングは、単発での案件から長期継続でお仕事を受注できる案件まで多数あります。有名なところでは「ランサーズ」「クラウドワークス」など。ライターとしての実績がない方や実際にやってみて考えたい方は、タスクや単発で数記事書いてみるのも良いかもしれません。
スキルマーケットもクラウドソーシングと同様、お仕事を依頼したい人が「栄養系記事のライター募集」を出していたり、ワーカーが「栄養系記事を書きます」と提案することもできます。
提案型では実績がある方がお仕事を獲得しやすいので、初めは実績や経験を積むためにやってみるのがよいでしょう。
栄養士関連サイト
栄養士向けのコミュニティサイトや栄養士特化型求人サイトでも、栄養士ライターの求人を見かけることがあります。
ただ、こちらもあまり多くはありません。ライター特化のサイトの方が見つけやすいかもです。
栄養士ライターの強みとは?
私が栄養士ライターを志したのは、「働く場所に縛られない栄養士」が実現できることが大きな魅力でした。現場ありきの職業で社会になくてはならない存在でしたが、私には負担が大きく適正がなかったように感じていました。
もともとPCで文章を書いたり、便利なツールや電子機器が好きだった私にとって、ライターはとても魅力的でした。しかし、時代がまだまだ追いついていない時で、まずは勉強から始めようと一歩踏み出したのがきっかけです。
栄養士ライターと一般ライターとの違いはやはり「資格」。専門性において差別化できる点でしょう。また、栄養士として勉強してきた知識量が違います。大学生の時にアルバイトで初めていたら、国試対策にもなったかも…?なんて思います。
案件は少ないかもしれませんが、資格を活かしながら場所に縛られない働き方ができる点は良いのではないでしょうか?
さいごに
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
振り返ってみると、あの時栄養士の働き方について悩んで、考えていなかったら、この記事は生まれていなかったかもしれません。
過去の自分に向けて、同じ悩みを抱えている人へ、少し希望になれば幸いです。
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