不規則な生活リズム
やっと、あの頃の自分と向き合うことができている気がする。
2019年の12月25日、転職して6ヶ月経ったクリスマスの日に、私は無職になった。
新卒で入った会社を3年勤め、すきなことに携わりたいと思い未経験の業界に飛び込み転職を果たした。
が、結果は惨敗。意気込んでやりたいと思って進んだ道に、いとも簡単にへし折れて、逃げる選択をした自分は、自分で思っていたよりもはるかに弱くて情けない人間だったんだと気づいた。
楽しいこともやりがいもたくさんあったのに、それを上回れなかったことがすごく悔しく、でも何より、まだ頑張れるって踏ん張ることができなかった自分に悔しくて吐き気がした。
そうやってこれまでわずかながらに得てきた自信を、私はこの6ヶ月をかけて失い、無職になった。
そんな出来事から約1年半経とうとしている今、やっと冷静にあの頃を振り返ることができそうなのだ。
その理由はきっと、今の新しい職場で充実した時間を過ごすことができているから。
そしてもう一つは前職場の方々と、良い関係を保ったまま辞めることができたからだと考えている。
先日、前職場の社長副社長と久しぶりにお会いする機会があり、ご挨拶をさせていただいた。
あの頃の話をするわけでも、今の私について深掘りするわけでもなく、ただ淡々と最近の職場についてお話をしてくださった。
その瞬間すごく懐かしくなって。
そして後悔が込み上がってきた。
憧れた職業に、自らの選択で飛び込み、憧れた空間で仕事ができていたあの貴重な時間を、もっと大事にできたんじゃないかと。もう少し、もう少し頑張れたんじゃないかと。
別に辞めて後悔しているわけじゃないしむしろ辞めて良かったと心から思うし、今の職場と生活にものすごい幸せを感じている。
そう、後悔なんてないつもりでいたけど、でもやっぱりあの時もっとこうしていれば…と思う自分が存在していた。
大切にしたいと思えるものがそこにあったはずなのに、自分を守るために逃げる選択をした自分はまだまだ未熟者だと痛感する。
ただ、久しぶりに社長副社長とお会いして、後悔と同時にもう一つの感情が込み上がった。
恥じぬよう、胸を張って自分のために生きていかねばと。
自分のために逃げたのなら、これからも胸を張って自分のために生きていきたい。
あの時の選択にやっぱり後悔はあった。
でもこうやってたまにうしろを振り返りつつ、不規則なリズムでまた前に進んでいきたい。
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