第3章【20】ひやひやの前期のオーケストラ演奏会①
注)写真は私が音大入学前にアフリカで働いていた時の写真です。沢山あるので毎回紹介しています。写真は村で井戸から水くみをする家族(撮影:いちあ)
7月には、オーケストラの授業の年に2回のうちの最初の演奏会があった。
どうにかこうにか、授業に出席し、演奏会には出してもらえるのだが、あいかわらず音程は定まらず、チェロのトップのEくんは、私には直接文句は言わないけれど、きっと、言いたくてしかたがないんだろうなーと、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
6月のちょうど今の季節、2017年の夏は暑く、そして暑さが厳しくなるのもはやく、チェロを持って、駅から大学構内まで10分程度あったので、かなりきつかった。それに、大学の構内というのは、無駄に広くて、オーケストラの授業のあるホールと、普通の授業が行われている教室棟の距離も結構あって、わざわざ移動するのは大変だった。6月、『暑い、つ、つらい、、、』と、かなり精神的にもきつかった。
7月には、オケの演奏会以外にも、同じ頃、前期の試験があり、1年生の頃はたくさんコマ数をとっていたので、試験の準備をするのも結構大変だった。
演奏会前の2週間くらいは、通常のオーケストラの週2回の授業のほか、臨時練習というのがあり、夜間8時過ぎまでの練習が2回程度、それに直前の土日の両方が各6時間くらいの練習にあてられていた。いくら好きなことをしているとはいえ、土日がそれぞれ6時間の練習というのは、なかなか体力的にもハードであった。
チェロはA先生がチェロパートに参加して一緒に弾いてくださった。
前期のオーケストラの授業では、ベートーヴェンの交響曲第5番『運命』の第1楽章のみと、スッペの『軽騎兵』、弦楽だけのモーツアルトのディベルティメントK.137、シベリウスの『フィンランディア』だった。それ以外は、吹奏楽のプログラムがあり、それらが一緒になって演奏会を構成していた。
なんといっても、最大のハイライトはベートーヴェンの交響曲第5番『運命』の第1楽章(後期では、全楽章を弾く予定になっていた)だったが、しかし、私が一番心配だったのは、弦楽のみのモーツアルトのディベルティメントK.137だった。なんたって、管楽器がいないので、私が音程をはずすと、隠れるところがないのだ。そして、それはみんなを裏切ることになってしまうのだ。。。!!!!
全体練習で、弦パートが悪いと言われると、すべて自分のせいのように思えた。なんとなく疑心暗鬼になり、あまり人目を気にしない私も、とてもこの頃、精神的に疲れていたように思う。
前期の演奏会では、コンサートマスターは、Oくんだった。Oくんは、演奏会でのお辞儀の仕方など、先生方に注意されながらやっていて、結構みんなは高校でもオケをやってきた人がほとんどなのだが、それでも緊張するんだな、と思った。
そして、緊張の当日、、、!!!
次回へつづく!!
チェロで大学院への進学を目指しています。 面白かったら、どうぞ宜しくお願い致します!!有難うございます!!