既出かもしれない、元コピーライターの寄り添う宣伝文のつくり方
私は記事作成のwebライターをしていましたが、中小から最大手の企業案件を受注するコピーライターの職にも就いていたことがあります。こう見えて(?)教える側になってみないか誘われたり、クライアントに気に入られて指名を受けるくらいの、そこそこのチカラは持っていました。
ゲーム学科に通っていた頃にゲームとは無関係の企画書作成も学んでいましたので、発想の部分はその経験も役立ったように感じます。
◆ターゲットに寄り添い、より明確に
さて。今回、頭の中にパッと浮かんできた情報の中でヘアサロンが1番参考にしやすいため、これを題材と致しますね。
皆さんは、どんなときに髪を切りたくなりますか?答えは千差万別です。
「どんな気持ち」を優先的に思い浮かべた場合、例えばオシャレをしたいとします。彼氏に見せたい。可愛くなって好きな人に喜んでもらいたい。いつ会おう?どんなとき?
デートをする「とき」に設定してみましょう。
"好きな人に見せたい"が目的で、「喜び」や「楽しさ」といった反応はターゲットが得られる報酬のようなものです。
此処でターゲットの気持ちをアゲて貰うには、もう少しひと工夫があって良いと私は考えます。
ヘアカラーに焦点を当てると、
・今年流行りの春コーデにはこのヘアカラーが合います。
・このヘアカラーを使えば、醸し出す雰囲気がやわらかくなります。など
組み合わせてみると、違って見えませんか?
上記2つは、お出掛け時のファッションやメイクとの組み合わせがポイントです。どんな印象を彼氏に与えたいか、どんな理想の結果に結びつけるか、ターゲットに想像してもらうのです。
細かいことを言うなら、このリップの色にはこのカラーが映えますなども嬉しいかな。
さらにもうちょっとプラッシュアップ。これは今度食べに行きます野口製麺所さんの広告から浮かんだのですが、
・3月14日のホワイトデー、彼氏と会う前に綺麗になってから行きませんか?
という、イベント指定を付け足すのもアリです。あ、製麺所さんに行けってことじゃないですよ(笑)
他に「デート」がいつ振りか示す言葉を入れても良いでしょう。初めてのデートか、久し振りに会うのか、これもターゲットの気持ちに寄り添う言葉です。初めてと久し振りでは緊張の度合いって違いますもん。
これが既婚者なら、
・結婚記念日をより特別に。
・ご夫婦で来店しませんか?そのあと、ご夫婦で美味しいディナーを食べに行っては如何でしょう。
という物語を付けたアプローチもできます。
お次はヘアスタイル。これは批評じゃなくてコピーライターの視点なのですが、このヘアスタイルで可愛くなりますよ、とか、綺麗になりますよ、も悪くないですが、
どんなときに可愛く見えるのか、どんな部分が可愛く見せるのか、そちらのほうが私は気になります。
ヘアスタイルを変えた彼女のどこに魅力を感じますか?うなじが見えてドキっとするのか、前髪分けていて自信みなぎってる感じが明るくていいねとか。見ている人の視点に注目して文を考えることもできます。
宣伝文って心理戦だと思うのですよ。ターゲットを限定すると狭まりますが、パターンを変えて宣伝したい人におすすめです。参考にしてみてください。
今後も何かしら発信します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?