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上の森 シハ|Uenomori Shiha
2018年12月11日 23:10
外に出ると、脚が二本の黄色い郵便ポストの前でミヤが居た。手には三つの封筒。中身を確認している。 アーディンの助手らしいが、落ち着き具合いは女房の立場にも似た佇まいがある。 何も知らない彼女はオリキスを見て人当たりの良い笑みを浮かべ、手を止めた。「話は済んだ?」 オリキスは己の胸板に右手を当て、ゆったりした動きでお辞儀するように一つ頷く。「はい。突然お邪魔して、すみませんでした。