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値札の無い古着屋さんがあります。
しかも置いてある古着が質の良いモノばかり。

そんなサービスを提供しているのが"服を売らないアパレルブランド"energy closetです。

そのenergy closetが提供するCLOSETtoCLOSET(通称:クロクロ)というサービスです。

クロクロは、クローゼットに眠っている洋服を3着持っていくと、お店にある洋服を3着持って帰れるというサービスです。
そのお店への入店料が3,000円です。

クロクロは素敵な顧客体験があります。

① 値札が無いので純粋に「気にいった」で洋服を選ぶ事が出来る
これはとても不思議な感覚なのですが、欲しいものを「欲しい」という最終判断で手に入れる事が出来るんです。ちょっと意味不明ですよね。

普段は「欲しい」があっても最終的な判断は「値段」で決まります。
どんなに欲しくても、値段が高かったら買わないです。それはそのモノが経済的な価値と照らし合わせて、価値に見合うかの判断にしているからです。

クロクロは、それが無いんです。純粋に「その服が気にいったかどうか」で判断できるんです。これが本当にスゴイ体験だなと思いました。

② いつも着ない服を気軽にチャレンジできる
これも値札が無いから成せる業です。「これって似合うかなぁ」みたいな服って、お金払ってまで挑戦したいと思わないですよね。
それがクロクロでは出来ちゃうんです。

例えば、3着持って帰るのに、出会いがあったのは2着だった時。あと1着をどうしようかな・・・という時に、自分が普段着ないけどちょっと気になる服に出会う。

何を持っていっていいから気軽に選ぶ事が出来る。しかも「やっぱり合わないや」となってもまたクロクロに持って来ればよい。
そんな気軽さも良き体験です。

これが値札の無い古着屋のすごさです。

もともとなぜこういう仕組みにしたかというと、古着にはいろいろなストーリーが詰まっている事から、古着の価値はその古着を手に取る人にしかわからない為、第三者が値段をつける事は理論上不可能・・・という事からのようです。

なので、どうやったら値段をつけずに古着を販売できるか・・・と考えた時に、物々交換的な仕組みが良いとなり、今の仕組みに行きついたそうです。

ビジネスモデルとしても、自らが仕入れをしないC2Cプラットフォームをリアルの場で実現しているところもスゴイなと思います。


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