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「洗剤ってどれも同じじゃないの?」 洗濯のプロによる洗濯講座を開催しました!Save the Ocean

みなさんこんにちは。
隠岐サーキュラーデザインラボの佐藤です。

今回は8月29日に海士町と西ノ島町にて開催した洗濯講座の様子をお届けします。

「海をまもる洗剤」を販売している洗濯のプロ、Save the Oceanの方々に来島いただき、ワークショップを開催。

講座では、そもそも洗濯とは何か?という根本に立ち返り、洗濯が環境に与える影響などを、熱い想いと共にお話しいただきました。




「この汚れの行き先はどこだろう?」 そんな疑問から始まった

今回来島いただいた洗濯講座の先生 東本さんと犬飼さんは「海をまもる洗剤」を製造販売している会社 Save the Oceanの方々です。

Save the Ocean :
愛知県春日井市にて、約70年続くクリーニング店とコインランドリーを経営する株式会社勝川ランドリーから生まれた会社、Save the Ocean。
ある時、定期的に実施しているクリーニング工場の排水パイプ清掃の際に「この汚れの行き先はどこだろう?」と疑問が湧きます。調べてみると、これらが海を汚すきっかけになっていたことに気づく。そこで使用していた業務用洗剤を一から見直し。洗剤の成分だけでなく、排水が環境に与える影響についても細かく調べ、汚水をキレイな水にしてくれているのは微生物による分解であるという点に着目し「海をまもる洗剤」を開発するに至る。



Save the Oceanは「洗濯で海を汚す時代を終わらせる」という理念のもと、環境に配慮しつつも洗浄力を保った洗剤の製造販売、全国各地で正しい洗い方を広める講座や、多くの事業所へのアドバイスをしています。



洗濯講座 in 西ノ島町 & 海士町


本土からフェリーで3時間。
日本海に囲まれた隠岐諸島。離島だからこそ、自然や暮らしの循環がわかりやすく見える場所であり、そこに住まう私たちの暮らしにおいて海はとても密接な存在です。

「だからこそ、少しでも暮らしを見つめ洗剤について考えたい。」

そんな思いで、8月29日 西ノ島町では図書館いかあ屋にて、そして海士町では隠岐國学習センターにて洗濯講座を行いました。

洗濯講座 (西ノ島町 いかあ屋にて)


講座では、キッチンや洗濯機などから出る生活排水はどのように処理され海に行くのか?といった意外と知らない水の浄化過程や、日常で実践できる洗い方のコツなど、洗濯にまつわることを一つ一つ丁寧に教えていただき、その上で洗剤の違いや正しい使い方を皆さんと一緒に学びました。



生分解性89.2%の実力とは?


そもそも「海をまもる洗剤」は他の洗剤と何が違うのでしょうか?
大きな違いは「生分解性」にあります。

生分解性とは…?
土中や水中の微生物の働きによって最終的に分子レベルまで分解し、最終的には無機物(水と二酸化炭素)となり自然界へ循環してゆく性質のこと。

WWD JAPAN

生分解によって、汚れが水と二酸化炭素に分解され、自然に還っていくのです。
この生分解性が高いほど、環境への負荷が低くなります。

「海をまもる洗剤」は、OECD基準DOC法という国際的な生分解性試験において、生分解性89.2%という高い水準を証明しました。


一般的な合成洗剤の界面活性剤 (出典:Save the Ocean)


海をまもる洗剤の界面活性剤(出典:Save the Ocean)


「食器や洋服の汚れが落ちれば良い。」と、普段暮らしの中で、これらの汚れの行き先についてはあまり考えないかもしれません。

実は一般的に知られている洗剤を使うだけでは、単にお皿や衣類の汚れを浮かせて排水パイプや海へ移動させているという事実があります。

ですので汚れは目の前からは見えなくなりますが、決してなくなっているわけではなく、別の場所で環境に負荷をかけています。

実際に参加者のみなさんと一緒に、洗剤を使ったある実験を行いました。

それは油汚れに見立てた口紅をお皿に塗り、市販の食器用洗剤と海をまもる洗剤を用いて、汚れの落ち方を比べるというものです。

汚れの落ち方の違いを検証

市販の食器用洗剤を塗った場合、洗剤と汚れが混ざり合ったのですが、「海をまもる洗剤」はお皿から汚れを浮かせたのち、驚くほどに汚れを細かく分解していきました。


これが生分解性の違いによるものです。


生分解性が高い「海をまもる洗剤」を使うことで、汚れが細かく分解され、微生物の力で二酸化炭素と水になり、使えば使うほど排水溝や海がきれいになるのです。



会場からのQ&A

当日はワークショップに参加された方々からの疑問に答える質問タイムを設け、Save the Oceanのお二人にお答えいただきました。
そこでは知っているようで実は知らなかった、とってもためになる質問ばかりで、今回はその一部をご紹介します。

Q. 洗濯はマグネシウムだけじゃダメですか?
A. マグネシウムと海をまもる洗剤を併用すると良いです!マグネシウムで汚れを浮かすことはできるのですが、分解することはできません。ですので、汚れはそのまま配水管や海へ流れてしまう可能性があります。併用することで分解することが可能です。またその際は、洗剤量を減らすことができます。

Q. 食器をお湯だけで洗うのはどうですか?
A. 油を使わないお食事でしたら、それでも大半の汚れを落とすことができます。けれど、油汚れはお湯だけでは落とすことができませんし、分解することができません。ですので洗剤を使用することをおすすめします。

Q. 洗濯時にお風呂の残り湯を使っていますが、それはどうなんでしょうか?
A. 洗濯物を綺麗にする、という観点からするときれいなお水を使うことをおすすめしています。また、お水はたっぷりの量で洗うことで、より汚れを落とすことができます。

Q.洗剤をつくる過程においてCO2 がでますが、そのあたりはどうお考えですか?
A.おっしゃる通り、製品をつくることは必ずCO2を排出してしまいます。また残念ながら、まだまだそこまで力をまわせてないことが現状です。

Q. 量り売りはどこでしていますか?
A. 海士町ではEntôで量り売りをしています。通常お買い求めいただくよりも、お安くなりますのでぜひご利用ください。

Q. 柔軟剤は使った方が良いのですか?
A. 柔軟剤の目的は「静電気の抑制」にあります。その観点から、海をまもる洗剤をお使いの場合は柔軟剤を使う必要がありませんので、全体でのお洗濯コストをさげることができます。

Q. 希釈の割合は?
A. 海をまもる洗剤はよりお安くお買い求めいただくため「原液」でお渡ししておりますので、それぞれの用途に合わせて希釈してご使用ください。

希釈4倍:ひどい油よごれ、換気扇、レンジまわり
希釈10倍:お風呂、布のうわぐつ、プレウォッシュ、フライパンの油、食器の拭き取り
希釈20倍:テーブル拭き、フローリング

より詳しい情報は下記Webサイトをご覧下さい。




参加者からの感想

今回の洗濯講座にご参加いただいた方々からは、たくさんの嬉しい感想が寄せられました。いくつかご紹介致します。

「環境に、肌に優しい洗剤を使えばいいと思ってましたが、まず洗い方が重要ということが聞けて良かったです。環境にいい!ってだけで成分など調べたりしてなかったので改めようと思いました。」

汚れの行き先までをイメージすることで地球全体の視野で物事を考えられるようになると感じました。」

「柔軟剤を使わないとか、先に洗剤をつけて部分洗いするとか、洗濯について気にしてきた方だとは思いますが、最近洗剤迷子だったので、全てのものに使える、分化できる洗剤を知ることができて、とても良かったし、是非他の人にもすすめたいと思いました。」

「環境にいい洗剤は価格が高く、手が出しにくかったので、こちらの海をまもる洗剤は消費者としてもとてもありがたいなあと感じました。」


今後の活動

今回はSave the Oceanの方々をお招きし、洗濯講座を開催致しました。
改めて、Save the Oceanの東本さん、犬飼さん、そして講座にお越しいただいた島内の皆さま、ありがとうございます。

今後隠岐サーキュラーデザインラボでは、海をまもる洗剤を活用して隠岐の事業所や島の方々にご協力いただきながら、海の豊さをまもる活動を進めていきます。





Entôにて「海をまもる洗剤」販売中

「海をまもる洗剤」は洗濯でもキッチンでも使用可能です。また、海士町のホテル Entô内にある、Entô Shopにて量り売り販売をしています。


Entôにて販売しております。


300mlボトルでの販売もしていますが、量り売りですと、よりリーズナブルにお買い求めいただけます。
量り売りの洗剤をいれる容器はご持参ください。
Entô Shopの営業時間は7:00~22:00です。




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