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スモール・ステップでの成長を促す

上司としての立場から部下の仕事ぶりを見て、
「こうすれば、もっと仕事が速く進むのに」
「ああすれば、もっと適切に仕事を完成させられる
のに」というような思いにかられることはよく
あります。


でも、そこで待っていられなくなり、「もういい!
俺がやる!」と言って仕事を取り上げてしまったと
したら?


当然ながら、部下はやる気をなくしてしまうこと
でしょう。


そればかりか、以後は「私には無理です」と尻込み
するようになり、結果として上司である自分が
ひとりで仕事を抱え込むことになる可能性も否定
できません。


このことに関連し、「仕事ができる上司は、自分の
なかに「正解」を思い描いていることが多い」。


「あの仕事はこうしたほうがいい」「この仕事はこう
処理するともっと速くなる」というような「正解」と
ずれたことを部下がやっていると、つい「違う!
こうだ!」と叱り飛ばしてしまうということ。


とはいえ、厳しく叱らず、やさしく接しながら
「正解」を伝えようとしても、部下がどんどんやる気
をなくすこともあります。


なぜなら、「正解」といまの自分の技能との間に差が
あることを、部下が感じるから。


上司が抱く「正解」は、試行錯誤を経てたどりついた
ものであるはず。


そこにたどりつくまでに苦労をしたからこそ、
「部下には苦労させずにマスターしてもらおう」という
思いに基づいて「正解」を教えようとするのでしょう。


しかし私は、いわゆる「コツ」がコツであることを理解
するには、失敗体験が必要なのでは、と考えている。


もし仮に「正解」を部下が丸暗記したとしても、なぜ
それが「正解」なのか納得できず、なぜそれをそうしな
ければいけないのか理由も分からず、改良するつもり
で別の方法を加えてみたら大惨事、ということが
あるからです。


上司としては親切心から、「正解」に一気にたどりつ
かせたいという「思枠」を抱いているのかもしれません。


しかし、部下の真の成長を願うのであれば、致命的
ではない“小さな失敗”も経験してもらうべきだと
いうこと。


そうして地力を高めつつ、部下の現在の成長ステージ
から少しずつ、スモール・ステップで成長してもらう
しかない
ということです。


参考書籍:『思考の枠を超える 自分の「思い込み」
の外にある「アイデア」を見つける方法』
(篠原 信 著、日本実業出版社)


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#働き方

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