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【140字/空想】大いなる始まりの唄

回してごらん。
その言葉に頷き黄金のハンドルを握る。
途端立ち上る炎。
けれど手を引くことは叶わなかった。
長く白い指が現れ絡みついたからだ。
師匠は声をあげて笑った。
熱烈だな。女神の愛の証か。
これでお前も唯一無二の聖なる作り手。
生きとし生けるものたちの源だ。
さあ、まずは何から始めようか。

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