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ビタミンDが新型コロナに効くって本当?

新型コロナウイルスの感染予防対策として、ビタミンDの摂取が有効であるとの報告が、数多く挙がっています。そこで今回は、その報告例とサイトをいくつか紹介したいと思います。

ビタミンDが有効という報告内容

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各サイトの主張は、多少の違いはあれど、ほぼ同じ内容です。要約すると次の4点になります。

1.ビタミンDが不足している人は、COVID-19の感染リスクや重症化リスクが高い
2.逆にビタミンDが足りている人は、COVID-19にほとんど感染せず、さらに重症化もしない
3.ビタミンD不足にならないよう、食事に注意し日光浴を十分行う
4.ビタミンDをより効率よく摂取するにはサプリメントを活用

報告サイト一覧

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ド素人の私があーだこーだ言っても、信ぴょう性がありませんので、詳しくは直接サイトをご覧いただければと思います。主なサイトを以下にまとめました。

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一般社団法人 日本オーソモレキュラー医学会(JSOM)

◆どうすれば新型コロナウイルス感染のパンデミックを1カ月で収められるか
https://isom-japan.org/news/detail?uid=04NbR1603084633

【上記サイトより引用】
仮に、たった今、新型コロナウイルスが体内に入った場合でも、ビタミンDのサプリメントをすでに摂っていて状態が良ければ、感染症の発症、重症化や死亡のリスクは大幅に低くなります。ビタミンDは、炎症反応を軽くし、抗酸化活性をサポートしながら、自然免疫の働きを高めます。ビタミンDが欠乏すると、ARDS(急性呼吸窮迫症候群)および敗血症の発症リスク、それによる死亡のリスクとの相関が見られています。日当たりの良い場所に住むだけでも何らかの予防効果はあります。さらに良いのは、ビタミンDが充分に摂取できるような食環境の場所に住むことです。

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一般社団法人 日本スポーツ栄養協会

◆新型コロナウイルスの罹患率、死亡率とビタミンDに関連性 欧州20カ国のデータを比較検討
https://sndj-web.jp/news/000813.php

【上記サイトより引用】
本研究が横断研究であり、COVID-19への罹患やCOVID-19による死亡はビタミンDレベルの影響だけでなく、他のさまざまな要因に左右され、本研究ではそれらを考慮していないことなどを限界点として挙げたうえで、「ビタミンDレベルとCOVID-19の罹患率、とくにその感染によって引き起こされる死亡率との間には、重要な関係があることがわかった。ビタミンDレベルが最も低い高齢者は、COVID-19の最も脆弱な集団である」と結論し、「ビタミンDはすでに急性呼吸器感染症から保護的に働き、安全であることが示されている。COVID-19とビタミンDレベルの関連について、より積極的な研究が必要」と述べている。

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医学博士、満尾クリニック院長 満尾 正

◆新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体
https://president.jp/articles/-/40384

【上記サイトより引用】
 2新型コロナウイルス感染症では、サイトカインストームから急性呼吸窮迫症候群(肺炎や敗血症などにより重症の呼吸不全をきたす病気、ARDS)を合併し、致死的な経過をたどることが報告されています。
 一方で、ビタミンD欠乏症はARDSの一因となることもわかっています。そして、その致死率は、年齢と慢性疾患の併存とともに増加し、どちらも血中ビタミンD濃度の低下に関連すると報告されています。
 現時点では、ビタミンDが新型コロナを予防するという確固たるデータはありません。しかし、ビタミンDの持つ免疫調整作用が維持されていれば、サイトカインストームによる致死的な合併症を予防する可能性は十分にあると考えられます。

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日本手外科学会認定研修病院 ごとう整形外科

◆新型コロナ対策にビタミンDとマグネシウム摂取を
https://karyukai.jp/column/2999

【上記サイトより引用】
サウスイースタン・フィリピン大学から2020.4.15に『ビタミンD補給は新型コロナウィルス感染患者の臨床転帰を改善する可能性があるー212名の解析』という論文が発表されました。症状が進行するにつれて、ビタミンD濃度が低下していることが判明し、血清ビタミンD濃度と臨床転帰と有意に関連していました。

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Victoria Forster postdoctoral research scientist at The Hospital for Sick Children, Toronto

◆コロナ入院患者の82%がビタミンD欠乏症、重症化要因の可能性
https://forbesjapan.com/articles/detail/37968https://forbesjapan.com/articles/detail/37968

【上記サイトより引用】
・9月に米ボストンの研究チームが発表した論文では、ビタミンDが十分に足りていれば、40歳以上の患者が感染症で死亡する確率が50%以上も下がることが明らかになった
・スペインの研究では、ビタミンD欠乏症と病気の重症度のあいだに何らかのつながりがあると結論づけることはできなかった。従って、新型コロナに対するビタミンDの効果についての知見はまだ決定的とは言えない

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健康産業新聞

◆ビタミンD欠乏が新型コロナ被害を増大、世界各国から研究報告相次ぐ
https://www.kenko-media.com/health_idst/archives/14685

【上記サイトより引用】
ビタミンD 欠乏と新型コロナ感染症の重症化の関係性について、世界各国から続々と研究結果が報告されている。米国シカゴ大学医学部が行った調査結果では、ビタミンD欠乏者は、そうでない人に対して陽性となるリスクが1.77 倍に上昇したほか、イスラエルの研究では、ビタミンD欠乏者は感染後に入院となるリスクが1.95 倍だった。さらにインドネシアの研究では、患者の内、ビタミンD 欠乏者の99% が犠牲者となった。研究者は「巣ごもり」で日照不足の人などに注意を呼び掛けている。

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一般社団法人 日本生活習慣病予防協会

◆新型コロナウイルスービタミンDによるCOVID-19対策
http://www.seikatsusyukanbyo.com/main/opinion/009.php

【上記サイトより引用】
COVID-19では、炎症反応が亢進し、肺炎や急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、心不全、敗血症のリスクが高くなります。そして、心血管疾患や慢性呼吸器疾患、糖尿病、高血圧といった基礎疾患を有する人で、高い死亡率が示されています。また、これらの生活習慣病患者では、ビタミンDの不足や欠乏が多いこともわかっています。

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医療法人 中村博整形外科医院

◆新型コロナウイルスとビタミンD
http://fukuoka.nakamurahiroshiseikei.com/pickup/korona/01-4/

【上記サイトより引用】
新型コロナウイルスによる重症肺炎は免疫細胞の暴走から来るサイトカインストームで亡くなっている。ビタミン D はこのサイトカインストームを防ぐ効能もある。まずは外に出て日の光を十分浴びビタミン D の血中濃度を上げることは新型コロナウイルス感染の予防策としてかなり重要な印象である。まだ新型コロナウイルスにビタミン D が効くなどとの確定した報告はない

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よく読まないと間違いやすい

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一通り読んでいただくと分かると思いますが、ビタミン D が、直接、新型コロナウイルスに効く(やっつける)訳ではありません。ビタミン D を摂ると免疫力が上がるため新型コロナウイルスを含むウイルスの感染防止に効果的なことと、新型コロナウイルスによるサイトカインストームを防ぐ効果があるということです。

要約するとこんな感じです。

・ビタミン D が新型コロナウイルスをやっつけてくれる訳ではない
・しかし感染への予防効果はある
・もし感染したとしても、発症・重症化・死亡のリスクを大幅に下げる

直接ではなく間接的に効果があるということですね。

ビタミンD摂取の目安量

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では、ビタミンDって何からどれぐらい得たらいいの?と疑問に思われるかもしれません。そんな方は以下をご覧ください。

ビタミンDを得るには2つの方法があります。食べ物から摂る方法(食事)と、日光を浴びて紫外線にビタミンDをつくってもらう方法(日光浴)です。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、1日に必要なビタミンDの目安量は、8.5 µg(340 IU)とされています。ただし、この目安量は「ある程度、日光浴をしていること」という前提があるため、食事で8.5 µg(340 IU)を取っていても、日光浴をしていなければ「ビタミンD不足」となります。

食べ物で得る

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ビタミンDが多く含まれている食べ物は、魚肉、肝臓、鶏卵、天日干しシイタケ、きのこ、海藻類などがあります。

含有量の詳細については、掲載元によってまちまちのため、ここでは省略しますが、基本、魚(鮭、いわし、さんま、さば、ブリ、他)を食べていれば、1日に必要なビタミンDの目安量 8.5 µg(340 IU)は、おおよそ摂取することができます。さばの水煮缶で10 µg(400 IU)ぐらいです。鮭の切り身(100g)にいたっては、30µg(1200 IU)前後あるといわれています。

日光浴で得る

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日光浴で得られるビタミンDは、紫外線の量は季節や場所、時間帯によって変動し、皮膚のタイプによっても変わります。日光照射によって5.5 µg(220 IU)産生する場合、正午の時間で、夏場の那覇ならば3分で済みますが、冬場の札幌ですと76分かかります。条件によって、これだけの違いが出てしまうため「ある程度、日光浴をしていること」といったフワフワした前提となっているようです。

ちなみに、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、アメリカ・カナダの研究では、1日に必要なビタミンDの目安量 は、日光浴込みで15 µg(600 IU)としています。それを考慮すると、日光浴で5 µgから7 µgぐらいは必要かもしれませんね。

一般的には10分~30分ぐらいが目安とされています。所感では「日焼けしない程度」と思っています。

夏場や南の方に住んでいる人は、あまり意識する必要はありませんが、冬場や北の方に住んでいる人は、日光浴不足のため、サプリメントによる摂取が推奨されています。

サプリメント

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私事ですが、コロナが流行る前の2019年の年末辺りから、免疫力UPのためにビタミンD(D2ではなくD3)のサプリメントを飲み始めました。主に風邪とインフルエンザ、それと花粉症予防を目的としていましたが、間接的とはいえ「コロナ対策にも有効」という思わぬ副産物となりました。

こちらのサプリをドンキホーテで1瓶900円弱で買って、夏場以外、毎日一粒飲み続けています。

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免疫力UPの効果にともない、花粉症対策にも有効です。私の場合、今年の春先の花粉の時期は、ほぼ無傷で過ごすことができました。

ドンキやドラッグストアに買いに行くのが面倒な方は、ネット(Amazon 楽天)でも購入することができます。送料がかかるところがほとんどですので、安いお店を探してみてください。

また、サプリメントを使用する前に、次の注意事項についてご確認ください。

薬を服用している方や持病をお持ちの方は、サプリメントを使用しないでください。

最後に

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いかがでしたか?

ビタミンDが新型コロナウイルスに対して、間接的には効果があるということがお分かりいただけたかと思います。

また、ビタミンDは魚中心の食事と日光浴で摂取することができます。それが難しい場合はサプリメントで補うこともできます。

新型コロナウイルス感染症対策として、政府・自治体の指導に従うことはもちろんのこと、個人としてできることにも積極的に取り組み、医療体制の崩壊等を防ぎましょう。

みなさんの健康ライフを願っています。


当noteについて

いつも読んで👀いただきまして、ありがとうございます🙇まさか、いない👋とは思いますが、万が一サポートしてくれる🌞神様🌞がいらっしゃいましたらば、バチ😣が当たらぬよう、もう少しだけnote📗に対して真摯に取り組もうと思います💪