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49. コーチに必要なスキル

効果的なコーチングをするためには、コーチとしてどんなスキルが必要なのでしょうか。
様々な文献で色んなことが主張されていますが、大きく整理すると以下の通りまとめることができるように思います。

  • 診断スキル

  • コミュニケーションスキル(聞く力、質問力など)

  • 観察力

  • 非評価的なフィードバックの提供(要約する技術も含む)

  • 共感力とEQ(Emotional Intelligence)を含む対人関係能力

キャリアコンサルティングの文脈においても、クライアントの話を要約して伝え返すだけでも、意外と話は展開するし、むしろクライアントが自ら解決策を導き出す、なんていうことがよくあります。

キャリコン養成講座でも「傾聴」が大事と叩き込まれますが、ここで言うところの傾聴には、クライアントへどんな言葉を返すか、といったフィードバック力も含まれています。

特に「要約」は、クライアントが話したことを改めて他者(キャリアコンサルタント)の口から聞きなおすことで、クライアント自身が自分の状況や気持ちを客観的に見つめ、内省を深めるきっかけになるという点で重要な役割を果たします。

私は、キャリアコンサルタント国家資格試験受験予定の方と面接練習をすることが時折ありますが、
キャリコン質問→クライアント回答→キャリコン質問→クライアント回答…
というように、一問一答のような会話になり、たくさんお話ししたようだけどなぜか話が展開していない、といったケースがよくあります。

こういったときには、一度自分のコミュニケーションやフィードバックの仕方を振り返ってみると、何か気づきがあるかもしれません。

参考文献:
Brockbank, A. & McGill, I. (2012) Facilitating reflective Learning: Coaching, Mentoring & Supervision. 2nd ed. London: Kogan Page.

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