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カウンセリングにおける解決/認知行動療法カウンセリングセンター広島店

広島の認知行動療法カウンセリングセンターの代表岡村は今回、カウンセリングにおける解決の考え方について話していきます。カウンセリングはさまざまな療法がありますが、認知行動療法カウンセリングセンター広島店では認知行動療法を主に行っていることを説明しています。なるべく専門用語を使わずに解説致します。

カウンセリングにおける解決とは

カウンセリングにおける解決とは、クライアントが抱える問題や困り事を解決することを指します。この解決には、クライアント自身が目標とする状態に到達することが含まれています。例えば、一目を気にしているという問題を持つ人がいたとしましょう。カウンセリングでは、その人が一目を気にせずに過ごせるようになることを目指すことがあります。具体的には、他の人に話しかける勇気を持つことなどが含まれる場合もあります。これが達成されると、それは一種の解決になるのです。
カウンセリングでは、さまざまな手法がありますが、私は主に認知行動療法を行っています。この療法では、クライアント自身の思考や行動を変えることで、問題の解決を目指します。しかし、この記事では専門用語をあまり使わずに説明していきたいと思います。
解決とは、クライアントが抱える問題や困り事を解決することです。具体的な解決方法は、クライアントとの対話によって共有され、目標が設定されます。そして、その目標が達成されるかどうかが解決のポイントとなります。カウンセリングの目的は、クライアントが自身の問題を解決し、より良い状態になることです。それぞれの人によって問題や目標は異なるため、カウンセラーはクライアントの声に耳を傾け、共に解決策を見つけ出す必要があります。
このように、カウンセリングにおける解決は、クライアントが抱える問題を克服し、望ましい状態に到達することです。カウンセラーはクライアントの目標を理解し、共に努力して解決へと導く役割を果たします。

考え方もしくは行動

認知行動療法では、不安をなくすことよりも、不安に対する考え方や行動を変えることを重視しています。不安は人間の本能的な一部であり、完全に取り除くことはできないからです。例えば、人は不安を感じた時に自分の考え方や思い込みが影響していることがあります。認知行動療法では、クライアント自身が自分の考え方を客観的に見つめ直し、偏った思考パターンを修正することを促します。これにより、不安を引き起こすような不正確な考え方を改善し、より現実的な視点を持つことができるようになります。
また、行動面では、不安を引き起こす状況や刺激を回避することがあります。しかし、この回避行動は不安を一時的に軽減させるものの、根本的な解決にはなりません。認知行動療法では、クライアントが徐々に回避行動を克服し、挑戦しやすい状況に積極的に取り組むことを支援します。これにより、自信をつけることができ、不安をコントロールする力を身につけることができるようになります。
認知行動療法は、クライアント自身が自分の状況を変えることに向かって進むためのサポートを行うものです。カウンセラーはナビゲーターのような存在であり、目的地(クライアントの目標や希望する状態)を示して道案内をしますが、クライアント自身が車の運転をして進むのです。
ただし、認知行動療法が全ての問題を解決できるわけではありません。人間の心や行動は複雑であり、一度に全てを変えることは困難です。また、個人の問題や状況によっても効果は異なります。しかし、認知行動療法はクライアントの自己成長や健康な心の状態を促進するための効果的な手法の一つであり、多くの人々に助けを提供しています。

生きていく上で大切な機能

生きていく上で大切な機能を完全に失うと、非常に困難な状況に陥ってしまいます。しかし、この不安に対処する方法や考え方、行動方法は、比較的コントロール可能な範囲になります。この調整のお手伝いをすることで、不安を解消するお手伝いができます。
不安に対して受け止める方法の一つは、対話や情報収集です。理解を深めるために、自分自身や周囲の人々とコミュニケーションを図りましょう。意見交換や相談を通じて、新たな視点や解決策を見つけることができます。また、情報を収集することで不安を解消することも可能です。信頼できる情報源から正確な情報を得ることで、不確かさを減らすことができます。
さらに、不安を軽減するためには、自己ケアやメンタルヘルスの意識も大切です。適切な休息や睡眠をとること、バランスの取れた食事を摂ること、適度な運動やリラックス法を取り入れることが必要です。また、ストレスを感じた場合は、ストレス発散法を実践することも有効です。例えば、ヨガや瞑想、趣味の時間を持つことなど、自分自身を労わることが大切です。
同様に、行動方法も不安を軽減するために重要です。適切な対策や予防策を講じることでリスクを減らし、安心感を得ることができます。また、問題解決能力を向上させるために、計画的な行動や目標設定を行うことも有効です。自分がコントロールできる範囲において努力をし、前向きなアプローチを心がけましょう。
不安を抱えている場合には、専門家やカウンセラーの助けも活用することができます。彼らは適切なサポートやアドバイスを提供してくれますので、自分自身の健康状態を改善するために利用することができます。
生きていく上で大切な機能を失うことは大変なことですが、不安に対する受け止め方や考え方、行動方法を適切に調整していくことで、不安を軽減することができます。自分自身と向き合いながら、サポートすることで生活の質を向上させることができるでしょう。

抑うつ気分で困られている方がいた場合の例

例えば抑うつ気分で困っている方がいたとしましょう。抑うつ気分を何とかしたいと思った時、まずは抑うつ気分によって何ができなくなっているのか、もしくはやりすぎてしまっているのか、考えすぎてしまっているのかを考えてみることが重要です。このような問題を解決するためには、例えば本当は外に出たいのに、結局はソファーで過ごしてしまうといった行動を選択していることを理解することが大切です。
その人の目的が本当に億劫さを解消し、外出したいとなった場合、少しずつ動き出すことができるようにするためには、どうすればいいのか一緒に考えていきます。ここで重要なのは、これまで試したことがない全く新しいことをする必要はないということです。実は、悩みを相談に来られる方は、例外的な場面ではその目的を達成していることがあるのです。例えば、億劫さを解消したいためにカウンセリングに来られている方は、困難を乗り越えながらもカウンセリングに来ているわけです。このような体験をしている時には、どんな状況なのか考えて整理していきます。
そういった体験をどうやったら拡大していけるのか、という話し合いになってきます。全くやっていないことをやるわけではありません。不安への対処も同じです。もしも不安に従ってばかりいれば、外に出ることもできなくなってしまうでしょう。でも、その中でお仕事や学校に行ったり、買い物に行ったりすることができているのであれば、ある程度の不安があっても対処できていることがあります。つまり、自分自身の中には、すでにやれていることや可能性があるのです。ここを振り返りながら、それらを伸ばしていくことが重要です。
ですので、無理やり不安なものに直面する必要はありません。少しずつ自分の可能性を広げていく方向に進んでいきましょう。エキサイティングな気持ちで解決に向かって取り組んでいきましょう!みたいな感じというよりはね

苦手なこともできるような感じのお手伝い

「苦手なこともできるような感じのお手伝い」とは、すでにできていることを積み重ねることで、結果的に苦手なこともできるようになるということです。例えば、雷恐怖の方ならば、少しだけ雷が怖いけれども、生活が振り回されなくなるようになるとか、母子分離不安の方ならば、1秒たりとも一人でいることが不安ではない状態を目指すことです。そのためには、一人で過ごせる時間を増やすことや、嫌なことが起きなかったという体験を積み重ねることが大切です。自信が増えると、いろんなことができるようになっていきます。
困りごとを解決するためには、その困りごとを行動や考えに置き換えてみて、どのような変化が必要なのかを把握し、変えやすい部分を自分で変えていくことが重要です。しかし、実際には怖さや不安、どうしていいかわからないという場合もあるでしょう。そのような場合には、専門家の力を頼ることも重要です。自分自身の力だけでなく、他の人に頼ることも大切な力の一つです。コメント欄でアドバイスをもらうこともありますが、情報が不足していると無神経なアドバイスになってしまうこともあるため、返事が難しいこともあります。真剣に解決したい場合は、私たちではなく、信頼できる相談機関に相談して一緒に解決することをおすすめします。
このカウンセリングは完全に解決するものではありませんし、一回ですぐに変わるものでもありません。変化にはしんどさや痛みも伴うことがあります。しかし、既にできていることがあることを信じて、何とか乗り越えられると信じています。もしこのようなカウンセリングが必要な方がいらっしゃれば、ぜひご利用ください。




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