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やる気と売る気。

 先日、地域のお祭りがあるとのことで、
最初に就職した職場に機織りの反物を加工した製品を納品しました。
まぁまぁの売り上げだったようです。
報告をいただくまでの間も、製品の製作をしていました。
と言っても不器用なので、できることは限られる中ですが、
くるみボタンでできる、ブローチ86個・ヘアゴム大35 個・ヘアゴム小13個を作っていました。納品に行こうかと思ったところ、メールをもらいました。
「販売の機会がないので次回の納品は夏ごろにしてほしい」

・・・ええええええええええええええええええええええええええええええええ。
まぁ勝手に大量に作ったのは私ですけれど。
「反物を持ち帰っていいですよー、加工する人がいないので助かる」と言われたので持ち帰ったのですが。
なんでこんなに作りまくったかというと、最初の納品で利用者さんの笑顔だったからでした。「これ私・僕・俺が織ったやつだ!販売で買ってもらいたい!」と。
そして、利用者さんがそれぞれの思いで選んだ縦糸と横糸を紡いだ作品が溜まりに溜まって、ダニが付いたり、廃棄していたということを聞いた為でした。
世界に一つしか編み出せない作品を捨てる!?!?!?!?!?
きええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!
下手の横好きで絵を描いてる自分でも勝手に作品を捨てられたらキレると思うんです。

 確かに、現場にいると自主製品製作時間を作ることはなかなか難しい現状も理解しています。自分も現場に居るときは利用者さんの支援や事務などがあり、
作りたいけれど手が全く回りませんでした。

また、なんでも便利なものが安価に手に入るこのご時世、機織りの反物に対しての価値、どの年代や性別をターゲットにするかを考えなければ中々販売の結果を見出すことは難しいのは事実です。

そして販売の機会を失わないこと。
コロナ禍でその機会は一気に減りましたが、だんだんと元に戻ってきています。
その機会を一方的な理由で断ち切ってしまうのは勿体無いと感じます。
たくさんのアイデアや素敵なセンスで販売することを続けた前職場の同僚や
「利用者さんの魅力ある作品や製品を広めたい」「みんなの作品を無駄にしない」
販売活動は利用者さんのやる気アップや工賃アップにも繋がる。
という考えを培った自分にとって初職場は、「利用者さんの努力や時間は知らんが帰宅時間までにただ流れてくれれば良い」と感じました。

あと…制作した人に対価を…ボランティアじゃ勿体無いし、やる気もなくします…

 さ、近いうちに納品と材料費の請求に行ってこよ…嫌がらせかい。

#創作大賞2023 #エッセイ部門


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