テレビがつまらなくなったのは「過激な表現が減ったから」ではない?
近年よく聞くのがこの「テレビがつまらなくなった!」という嘆きの言葉なのですが、確かに以前と比べるとテレビの力は落ち以前のようなパワーは見られなくなったように思うのですね^^;
そしてこのような変化に関して必ず言われるのが「過激な表現が減ったから」ということなのではないかと思うのです。
要はテレビでは以前と比べて主にバラエティ番組での過激な表現が減ったからこそ以前のような輝きが失われテレビが面白くなくなってしまったということなのですが、それでも私が思うのはテレビが面白くなくなった理由は必ずしもこのような過激な表現が減ったことにあるわけではないのではないかと思うのですね。
それでは私が思う「テレビが面白くなくなった!」と言われる最大の原因は一体何なのかということなのですが、それは「映像コンテンツが世間にウケにくくなってきたから」ということなのではないかと考えているのです。
要は私はテレビという映像系のコンテンツが世間にウケにくくなってきたからこそテレビ番組の視聴率が軒並み落ちているのではないかと考えているのですが、それでは一体なぜ私はこのように主張しているのでしょうか?
その理由は「バラエティ番組だけでなくドラマの視聴率も落ちてきているから」であり、仮にテレビが面白くなくなったと言われる理由が過激な表現が減ったからであるというのであれば、基本的に視聴率が落ちるのはバラエティ番組だけになるのではないかと思うのですね。
しかしよく知られているように近年は決してバラエティ番組だけではなく、ドラマの視聴率も落ちてきているのです。
そしてそのような経緯から私はテレビが面白くなくなったと言われる原因は過激な表現が減ったことにあるわけではなく、テレビという映像系コンテンツそのものが世間にウケにくくなってきたことが最大の原因なのではないかと考えているのですね。
今回の記事ではそんな『テレビがつまらなくなったのは「過激な表現が減ったから」ではない?』ということをテーマに見ていきたいと思います^^
バラエティ番組だけでなくドラマの視聴率も大幅に落ちている?
それでは早速「テレビがつまらなくなった!」と言われる理由について見ていきたいと思うのですが、皆さんのなかにもこのようにテレビに関して「面白くなくなった!」「つまらなくなった!」などというふうに思われている方もいるかもしれません。
確かに私の周囲を見渡してもこのように主張されている方は多いような気がするのですが、それでは一体なぜ『エンタメ界のトップ』に君臨してきたテレビが以前と比べて面白くなくなったと言われることになっているのでしょうか?
このようなことに関してよく言われるのが「以前と比べて過激な表現が減ったから」ということであり、テレビ局がクレーマーを気にし過剰に視聴者に配慮するような番組を作るようになったからこそ、テレビの番組が以前と比べて面白くなくなったのではないかと言われているのですね。
確かに私としてもこれはよく分かり、以前と比べてテレビでは過激な表現が減ったような気がするのですが、それでも実は私が思うにはテレビが面白くなくなったと言われる最大の原因はこの部分にあるわけではないのではないかと思うのです。
それでは私の思うテレビが面白くなくなったと言われる最大の原因は一体何なのかということなのですが、それが「映像系コンテンツが世間にウケにくくなってきたから」というものなのではないかと思うのですね。
要はテレビが面白くなくなったと言われる原因はそのなかで放送される番組にあるわけではなく、テレビという映像系コンテンツそのものが世間にウケにくくなってきたということが最大の原因なのではないかと思うのです。
それでは一体なぜ私がこのように考えているのかということなのですが、その理由は「バラエティ番組だけでなくドラマの視聴率も落ちてきているから」となっているのですね。
仮にテレビが面白くなくなった最大の理由が過激な表現が減ったことであるというのであれば、バラエティ番組だけでなくドラマの視聴率も落ちてきていることは非常におかしな話ということになるのではないかと思うのです。
しかし実際にはテレビではバラエティ番組だけではなくドラマの視聴率も大幅に落ちてきてると言われていることから、やはりテレビが面白くなくなったと言われる最大の原因は「過激な表現が減ったから」ということではないことだと思うのですね。
人気ドラマが軒並み25%~35%の高視聴率を誇った1990年代と比べると、現在のドラマの平均視聴率はシーズン最高でも20%前後、15%を越えればヒット作という状況まで下がっている。テレビドラマの質の低下、そして視聴率低落の背景には何があるのかーー。
引用元:日本のドラマがこの10年で急速につまらなくなった、本当の理由
ドラマ全体の視聴率は(むかしと比べれば)ずいぶんと低い。
夜の9時か10時に始まる連続ドラマで、放送期間が3ヵ月のもの(だいたい11話くらい)、2017年はそれが44本あったが(私の数え方による)、全ドラマ全回の視聴率を平均すると9.5%だった。
いまは10%越えれば、まあドラマとしてはそこそこ見られた、という時代なのである。
引用元:いま視聴率が取れるテレビドラマの傾向と「時代の気分」
皆さんのなかにも「ドラマの視聴率は昔と比べて随分落ちた」というふうに思われている方は多いのではないかと思うのですが、やはりこのような引用記事から考えるにドラマの視聴率は以前と比べて軒並み落ちていることが分かるのですね。
特定のドラマだけが視聴率が低いというのであれば決して『ドラマ全体』という話にはならないことだと思うのですが、やはり近年では昔と比べてドラマの平均的な視聴率が大きく落ちているのではないかと思うのです。
そして私は先ほどから何度も「テレビが面白くなったと言われる最大の原因は過激な表現が減ったからではない」というふうに主張していたのですが、このように主張する最大の理由はバラエティ番組だけでなくドラマの視聴率も落ちてきているからなのですね。
仮にテレビが面白くなくなったと言われる最大の原因が過激な表現が減ったことであるというのであれば、基本的には視聴率が落ちるのはバラエティ番組だけでありドラマはそこまで影響を受けないのではないかと思うのです。
そのような経緯から考えるにバラエティ番組だけでなくドラマの視聴率も軒並み落ちていることを考えると、やはりテレビが面白くなったと言われる最大の理由は過激な表現が以前と比べて少なくなったことではなく、単純にテレビという映像系コンテンツそのものが世間にウケにくくなってきただけなのではないかと思うのですね。
ちなみにこのように書くと皆さんのなかには「じゃあ映画はどうなの?」というふうに思われる方もいるかもしれないのですが、実は映画は興行収入自体は好調を維持しているのです。
実は2019年は映画の興行収入では過去最高の2,611億円を記録しており、興行収入だけを見ると非常に順調のように思えるのですね。
しかし実は映画の興行収入は入場料の総額であることから、一概に『興行収入が増えた=映画が好調である』と言うことはできないのです。
当然ながら映画の上映本数が増えればその分入場者数は増えるものであることから、興行収入が増えたと言ってもただ単に上映される映画の本数が増し、その分興行収入が増えたという見方をすることもできるからなのですね。
ちなみに日本の映画業界は2019年は興行収入で過去最高を記録したと書いたのですが、実は映画の上映本数でも過去最高を記録しており、2019年には邦画、洋画を合わせて1,278本(邦画689本、洋画589本)もの映画が上映されているのです。
そのような経緯から考えるに一概に興行収入が過去最高だからと言って映画業界が好調とは言えないのですが、それでも映画の場合はドラマにおける視聴率のような明確な基準がないことから、一概に「昔と比べて人気が上がった」「人気が落ちた」と言うことはできないのですね。
興行収入が増えたと言っても以前と比べて上映本数、スクリーン数が増していることからある意味当然と言うこともできますし、逆に現代では『Netflix』や『Amazonプライム』のような動画配信サービスも充実していることから興行収入が落ちたからと言って映画の人気がなくなったと言うこともできないのです。
前述したように興行収入とは入場料の総額となることから、「映画は映画館に行って観るのではなく、動画配信サービスで観ようと思う」という方たちもいるということを考えると、映画の人気そのものは落ちなくとも興行収入が落ちる可能性はあるということになるのですね。
そのような経緯から映画というのは一概に昔と比べて人気が上がった、下がったと判断することはできないのですが、それでも個人的には何となく昔と比べて人気は落ちているのではないかと思うのです。
その理由は以前と比べて『実写映画』が非常に増えたからであり、近年では実写映画に頼らなければなかなかヒット作品を作るのは難しいという状況になってきたのではないかと思うからなのですね。
これはテレビにしても同様の傾向が見受けられるのですが、やはり近年では漫画や小説の人気に頼った実写作品がどんどん製作されているのではないかと思うのです。
そしてドラマの人気は昔と比べて下がりつつあるということは先ほど見ていったのですが、同様の傾向が映画にもあるということを考えるとやはり以前と比べて映画もなかなか人気が出なくなってしまっているのではないかと個人的には思うのですね。
とは言え明確な根拠がないことから現時点では映画は以前と比べて人気が上がっているのか、落ちているのかは分からないのですが、それでも実写作品がどんどん製作されている近年の傾向を見ると個人的には直感的に映画の人気も徐々に落ちてきているのではないかと感じているのです(-_-;)
テレビがウケなくなった仕組みは出版物がウケなくなった仕組みと同じ?
ここまでテレビが面白くなくなったと言われる最大の原因は「映像系コンテンツそのものが世間にウケにくくなってきたから」という私の考え方について見ていったのですが、私がこのように考える最大の理由は「ドラマの視聴率も落ちてきているから」というものとなっているのですね。
国民の多くが以前と比べてテレビに面白さを感じなくなってしまった原因としてよく指摘されるのが「過激な表現がなくなったから」ということなのではないかと思うのですが、それでも私が思うには本当にそれが原因だというのであればドラマの視聴率が大幅に落ちるのは考えにくいのではないかと思うのです。
そしてそのような経緯から私はテレビが以前と比べて「面白くなくなった!」「つまらなくなった!」と言われる原因はバラエティ番組やドラマ、映画などの映像系コンテンツそのものが世間にウケにくくなってきたからなのではないかと思うのですね。
過激な表現がなくなったからテレビが面白くなくなったというのであれば、ドラマの視聴率が落ちるわけがないことから、私が思うには国民の多くがテレビに魅力を感じることができなくなった最大の原因は映像系コンテンツそのものが世間にウケにくくなってきたことなのではないかと思うのです。
そして実は私はこのような若者を中心とする『テレビ離れ』は、若者を中心とする『読書離れ』に似ているのではないかと思うのですね。
これはご存知の方も多いことだと思うのですが、日本国内では出版業界の市場規模はどんどん小さくなっており、近年では出版業界の紙の市場規模はピークの頃の半分ほどとも言われているのです。
それでは、全国出版協会が出している最新(2019年度分まで)の出版業界の市場規模をみていきましょう。
電子出版がやや拡大傾向にありますが、紙の市場は年々縮小しています。
2019年こそ微増していますが、業界全体として縮小傾向にあります。
では、この紙の市場規模の推移についてもう少し詳しく見てみましょう。
<中略>
1996~7年の出版全盛期以降、20年間減少傾向にあり、市場規模は半分になりつつあります。
引用元:【業界研究】出版業界最新(2020)の市場規模と現状を徹底解説!
紙の市場規模はピークだった1996年、97年以降20年間減少傾向にあり近年では市場規模は半分になりつつあるとすら言われているのですね。
これに関してはすでにご存知の方も多いことだと思うのですが、やはり私の周りでも小説などの書籍を読んでいるような方はほとんどいないことからやはり出版業界は不況にあえいでいるのではないかと思うのです。
そして実際に『月刊コロコロコミック』や『週刊少年マガジン』、さらには『週刊少年ジャンプ』などのコミック誌も軒並み販売額が落ちているということなので、分野によって差はあれど出版業界ではあらゆる分野で販売額が落ちているのではないかと思うのですね。
しかしここで考えてみてほしいのは現代の若者が小説を中心とする書籍を読まなくなった理由が「小説が以前と比べて面白くなくなったから」というものであるのかと言われれば、決してそのようなことはないのではないかと思うのです。
私が思うに現代の若者に小説を初めとする様々な出版物がウケにくくなってきた理由は、決して出版業界のほうが変わったからではなく国民のほうが変わったからなのではないかと思うのですね。
その背景には出版物以外のエンタメの存在や若者の活字離れなどの存在があるのではないかと思うのですが、大事なのは出版物の人気が落ち販売額が落ちてきた理由は出版業界側にあるのではなく国民のほうにあるのではないかということなのです。
そして私が思うにはテレビが以前と比べて面白くなくなったと言われる原因も決してテレビ業界側にあるのではなく、それを見る視聴者のほうにあるのではないかと思うのですね。
それでは一体なぜ国民の多くが以前と比べてテレビに魅力を感じなくなったのかということなのですが、私が思うにその最大の理由はテレビは娯楽は娯楽でも『受動的なコンテンツ』だからなのではないかと思うのです。
私が思うに大抵のテレビ番組は放送の時間中ずっと面白いというわけではなく、なかには面白いシーンもあればなかにはそれほど面白くないシーンもあるのではないかと思うのですね。
そのような経緯から考えるにテレビ番組を楽しもうと思えばそれほど面白くないシーンがありながらもある程度は我慢して見続けなければならないシーンもあることだと思うのですが、近年の若者はこのような我慢が苦手な方が多いのではないかと思うのです。
例えば映画を観る際にも最初のほうは面白くないものの15分、20分と観続けていくうちに徐々に面白くなっていくというケースが割とあることだと思うのですが、映画が好きであるという方はこのような映画の面白くないシーンでもじっと我慢して観ることができるからこそ映画を楽しむことができるのではないかと思うのですね。
しかし近年の若い人はこのようなあまり面白くないシーンが続くとすぐに「面白くないから観るのをやめよう!」というふうに思うことになることから、映画やドラマ、バラエティ番組などにも以前と比べて魅力を見いだすことができないのではないかと思うのです。
そしてそれほど刺激のない受動的なコンテンツであるテレビを見ているよりも大して面白いことはないもののスマホをガチャガチャとかまっているほうがまだ刺激があり楽しいと思えることからテレビに魅力を感じることができず、一応能動的な娯楽と言えるスマホをガチャガチャとかまい続けることになるのではないかと思うのですね。
そもそも近年のテレビを見た方のなかには「昔のテレビは今とは違い面白かった!」というふうに主張される方が多いのですが、現時点で昔のバラエティ番組の映像を見ても笑うことができるのでしょうか?
個人的にはそのような方は少ないというふうに考えており、結局は現代のテレビを面白くないというふうに主張される方は過去のテレビを見ても面白くないと主張することになるのではないかと思うのですね。
それでは一体なぜこのようなタイプの方は「昔のテレビは面白かった!」というふうに主張するのかということなのですが、私が思うにその理由は昔のテレビに対するイメージを引きずったままだからなのではないかと思うのです。
要は昔の「テレビは面白い!」という印象を今でも抱いており、そして現代のテレビと昔のテレビをイメージのなかで比較することから現代のテレビには昔ほど「面白い!」という印象を抱くことができないことから、「昔と比べて今のテレビは面白くなくなった!」というふうに感じてしまうことになるのではないかと思うのですね。
しかし私が思うには大きく変わったのは決してテレビ業界のほうではなく視聴者のほうなのではないかと思うのです。
その理由は何度も繰り返すようですが決してバラエティ番組だけでなくドラマの視聴率も落ちてきており、さらに個人的な感覚としては映画業界も苦戦していると考えているからなのですね。
バラエティ番組かドラマどちらかだけが極端に視聴率が落ちてきているというのであれば内容に問題がある、ないしは内容が日本国民にウケなくなってきたということになるのではないかと思うのですが、両方とも一気に視聴率が落ちてきているということはテレビというコンテンツそのものが世間にウケにくくなってきているのではないかと思うのです。
そして私はこの傾向は出版業界においても同じことが言えるというふうに考えており、例えば過去には653万部という驚異的な発行部数を記録した週刊少年ジャンプも近年は苦戦が続いており、2019年では同誌の印刷証明付発行部数は160万部強にまで落ち込んだというのですね。
皆さんのなかにも以前と比べて週刊少年ジャンプの人気が落ちたというふうに思われている方もいるかもしれないのですが、実際にはこのような傾向は決して週刊少年ジャンプにおいてのみ言えることではなく、あらゆる少年向けコミック誌に同じような傾向があると言われているのです。
かつては複数誌が100万部を超えていたが、「週刊少年マガジン」が2016年7~9月期に100万部を割り込んだことで、少年向けコミック誌で100万部超えの雑誌は「週刊少年ジャンプ」だけとなってしまった。
引用元:ジャンプ一強だが200万部割れ状態…少年向けコミック誌の部数動向をさぐる(2019年10~12月)
皆さんのなかには週刊少年ジャンプが以前と比べて面白くなくなったというふうに思われている方も多いかもしれないのですが、しかし漫画において人気がなくなってきたのは決して同誌だけではなくやはり『週刊少年マガジン』『週刊少年サンデー』などのコミック誌もどんどんと人気が落ちているのではないかと思うのですね。
そしてそのような経緯から考えるに漫画業界全体の人気が落ちているということは間違いないのではないかと思うのですが、私が思うにはこれもまた漫画業界のほうが変化したのではなくそれを手に取る日本国民の感性のほうがどんどんと変わっていったからなののではないかと思うのです。
もちろん漫画の人気がなくなった理由としては「成長する主人公が強い敵を倒すという展開に飽きてきた」という方や「どの作品も展開が似ていて面白くない」という方など漫画そのものに原因があるというふうに考える方も少なくないかもしれないのですが、それでも私が思うにはこの漫画全般の人気の落ち方とテレビの人気の落ち方は似ているのではないかと思うのですね。
そもそも「昔のテレビは面白かった!」というふうに主張される方は多いことだと思うのですが、昔と同じような企画の番組がどんどん放送されれば多くの国民はテレビを見ることになるのでしょうか?
個人的にはその可能性は低いというふうに考えており、例えば『SASUKE』や『ダウンタウンDX』、『ジャンクSPORTS』などのような割と昔からあるような番組もやはりじわじわと視聴率が下がってきているのではないかと思うのです。
もちろん番組の視聴率が下がる理由はたくさんあることから一概に『視聴率が落ちた=番組の企画が面白くない』ということにはならないことだと思うのですが、それでもやはり昔放送されていた番組と同じような企画の番組を今放送したところでそれほど視聴率をとることはできないのではないかと思うのですね。
私が思うに「昔はテレビが面白かった!」というふうに主張される方の多くは昔の「テレビは面白い!」という印象を持ったまま今のテレビを見るからこそ「昔と比べて面白くなくなった!」というふうに主張されるだけであり、実際にはテレビの面白さはそれほど変わっていないのではないかと思うのです。
しかし我々日本人のテレビに対する感じ方が大きく変化しているからこそ、昔は面白いと思えていたテレビにもそれほど満足することができなくなり、その結果「面白くなくなった!」というふうに主張することになるのではないかと思うのですね。
その背景には当然ながらスマホの普及などの存在もあることだと思うのですが、このようなモバイル端末などの普及によりテレビに関して以前と比べて「面白くない」というふうに感じるようになった方が続出しているのではないでしょうか?
おそらく大半の方は幼い頃からテレビを見て生活してたことからどうしても頭のなかにある昔の『テレビ』のイメージと、現状のテレビのイメージを比較してしまうことからテレビのほうが以前と比べて面白くなくなったというふうに感じてしまうのではないかと思うのですが、それでも私が思うには変わったのはテレビのほうではなく我々視聴者のほうなのではないかと思うのですね。
様々な娯楽の登場により我々視聴者のほうが徐々にテレビという映像系コンテンツに魅力を感じることができなくなったからこそ、バラエティ番組の視聴率もドラマの視聴率も落ちてきているのではないかと思うのです。
要は本当は自分たちの感じ方のほうが変わってきたからこそ以前と比べてテレビに魅力を感じることができなくなったにもかかわらず、我々は自分たちのほうが変わったという自覚がないからこそテレビのほうが面白くなくなったというふうに感じてしまっているだけなのではないかと思うのですね。
その結果「昔のテレビは面白かった!」「今のテレビは面白くなくなった!」というふうに感じることになってしまうのではないかと思うのです。
もちろん昔と比べてテレビが面白くなったと感じる理由としてはSNSが発達したこと、テレビがネットで手に入れることができるような情報ばかりを番組で放送していることなどもあるとは思うのですが、それでも多くの方がテレビに関して面白くなくなったというふうに感じる理由はやはり我々視聴者の感性がどんどんと変わっているからなのではないでしょうか?
そのような経緯から私はテレビが面白くなくなった理由が「過激な表現が減ったから!」という考え方は間違いなのではないかと考えているのですね^^
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