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猫×2のための猫柵④/寝室のベランダへの掃き出し窓[再利用]

日曜大工(DIY)をしていて一番ショックなのは、せっかく作ったものが役に立たなかった時だ。

それが、単に想像よりもデキが悪い、とか、家族に受けが悪くて利用されない、というならまだ我慢もできる(心で泣くが)。

だが、完成前に壊れてしまったりすると、かけた時間と手間と予算と、加えてこちらの情熱とか意地とか日曜大工魂とかそういうメンタルな部分も含めて、かなりのマイナスを食らう。

そういう意味では、今回の『玄関用の格子扉が作ってる最中に壊れてしまったけれど、その扉が別の場所の格子柵として再生した』という案件は、日曜大工三級の私としては、かなり救われた話しなのだ。

というわけで今回の猫柵は、「寝室のベランダへの掃き出し窓」用に作成した格子柵!

■寝室の掃出し窓の猫柵。完成した図

まずは実際の完成写真。

ブラインド越しに見える格子柵。ハメ殺しにしてある。
ブラインドを開けたところ。出られないよ!


■寝室の掃出し窓の猫柵は「ハメ殺し」でいい

もともと寝室のベランダは、普段ほとんど使用しておらず、ここの窓を開けるのは空気の入れ替え時のみだ。

なのでこの窓の猫柵は、網戸のある窓側に、ハメ殺し(開け閉めできない固定状態)で付けてしまおう、と考えていた。
※ベランダへの出入りは、寝室から猫達を追い出して、猫柵が付いてない側の窓からすればいいという判断。

ただ、その空気入れ替えを行うのは、主に夏になってからだったので、当初ここの猫柵は「後日ゆっくり用意する」プランであった。

そんな時である。
一番はじめに作成していた猫柵である玄関格子扉が、作成途中で木枠の一部が割れてしまい、全部を作り直すことになった。

この壊れた格子扉だが、割れた部分を含む箇所をカットして少し小さくすると、この寝室窓にピッタリの格子柵になることに気がついた。

しかもハメ殺しにして良いので、多少の歪みなどは気にならない!

これは行ける、と思った。
作ったものが無駄にならず、そのまま再利用できるのであれば、こんなに嬉しい事はない!

捨てる神あれば拾う猫ありである。
大抵の場合、こういう幸運は後でひっくり返されるのが私の猫柵道なのだが、今回はすでに一度、格子扉の破損というマイナス方向にひっくり返っているので、流石にさらなるドンデン返しはナシである(楽しみにされていた方がいたら申し訳ない)。


■壊れた玄関格子扉のリメイク方法

当時のメモ/破トビラの赤い×が壊れたところ

窓枠の大きさは、横81.2cm×縦189cm。
破損した格子扉の大きさは、横80.5cm×縦188cm。

ドンピシャで入るのだが、逆にドンピシャ過ぎて、固定が難しい。
縦に関しては、固定するアジャスター(後述)の都合上、180cmくらいになるのが望ましい。

横に関しても、ちょっと余裕を持たせて、柵の左側の縦棒を5mmほど中に(右に)寄せたほうが良さそうであった。

猫柵を縦180cmにするには、全体を12cmほどカットして、上部の横棒(高さ4cm)を付け直してやればいい。

188(元の高さ)-12(カット)+4(付け直す横棒)=180cmということだ。

格子扉の破損箇所は、柵の枠の上部、縦棒の上から5cmくらいの部分だったので、12cmのカットの中に含まれる。

格子扉は壊れてリカバリーが難しいことがわかった時点で、木ねじを緩めて木工ボンドも完全にくっつかない内に拭っておいた。
なので、横棒の付け替えもなんとかなりそう。

横棒の木ねじのネジ穴がだいぶバカになってしまうが、扉とは違いハメ殺しの柵にするので、多少ガタが来ても固定さえしっかりしてればいけると踏んだ。

計算で通り行けば、これでいけるはず。

■リメイク作業

リメイクの手順は以下。


  1. 柵をカット

  2. 枠の左側の縦棒と上部の横棒を付け替え

  3. アジャスターの取り付け&設置



◎1.柵をカット

柵は完全にバラした訳では無いので、柵の形状のままカットしたい。
柵の上部、左右の枠を入れると合計13本の縦棒のカットだ。
柵の大きさからなかなか固定が難しく、ノコギリを使ってのカットするのが大変そう。

そこで実家の日曜大工師匠の父に相談し、父が所有している電ノコを借りる事にした。※たまたま、実家に戻る予定があったのが幸いした。

いやはや、電ノコすごいな!
ものの数分で、13本もの木材のカットが終了。
これは是非、私の道具箱にもお迎えしたいメンバーである。

固定が難しいのは変わらないが、とりあえず手で押さえて勢いでカットしてしまった。ちょっと切り口が曲がっても、どうせハメ殺しにしてしまうので気にしない。

2.枠の左側の縦棒と上部の横棒を付け替え
上部をカットした柵は、下の横棒だけで縦棒が支えられている状態。
このまま、枠の左の縦棒を下の横棒からも外して、5mmほど内側(右側)に移動させて付け直す。

その後、カットした部分から上の横棒を外し、そのまま柵に付け替える。
切った後の縦棒にドリルで下穴をあけ、電動ドライバーで瞬殺である。

木ねじがちょっと曲がって入った気もするし、横棒と縦棒の接点に隙間があったり、色々と雑になってしまったが、ここも「ハメ殺しだし」の魔法の言葉で、全部オッケーにした。

というわけで、これで格子柵の完成である。


3.アジャスターの取り付け&設置
サイズ調整が終わった格子柵を、窓枠に固定するのは、アジャスターを使用した。

今回選んだのは、日曜大工&DIYの聖地、カインズが出しているオリジナルのアジャスター「Kumimoku 1×4材アジャスター ブラック」だ。

Kumimoku 1×4材アジャスター ブラック

柵の奥行きが3cmなので2×4材サイズのものだとちょっと大きい。そこで1×4材のものを。これを柵の上部の左右に取り付けた。
今回新規で購入したものは、このアジャスターのみだ。

設置に関しては特筆することはない。
取り付けは付属の付属の六角スパナでぎゅっぎゅっと締め上げた。

アジャスターで固定。木枠の隙間は「ハメ殺しにだから」勘弁


計算通り窓枠に入り、計算通りアジャスターで固定できた。
トラブルの後のリカバリーとしては、非常にスムーズに進み、ちょっと肩透かしである。
とはいえ、これで作業は完了した。

これで窓を開けても大丈夫。

■まとめ

本当に偶然、壊れた格子扉が再利用できた訳で、大変助かった。
もし一から作成していたら、色々と試してみたいこともあったのだが、それよりもなお、自分の失敗をリカバリーできたことが嬉しい。

寝室には、もう一つ腰高窓への猫柵設置が残っているのだが、これはまだ手付かずのまま。夏が来る前に作成したい。

いつかここに猫柵が付く予定。


さて。

これで、保護猫が来る前に設置する必要のあった、脱走防止策としての「外へ通じる窓・扉」への猫柵作りは、いったんの目処がついた。

だが。

今度は、猫と一緒に生活を始めてから、新たな猫柵の必要性が生まれた。
つまり、私の猫柵道と作成レポートは、まだ続くのだ!



自作の猫柵作成レポート




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