大人へ絵本memo ~理想の場所~
居場所が違うような気がする友達を目で追ったことがある。
ここにずっといなくても良いのにと心で思ったことがある。
口に出せない虚無感を、その子の代わりに表現したことがある。
そしてそっと声をかけ
一緒に
集合体の中から抜け出したこともある。
『ロスト・シング』
ショーン タン (著) 岸本 佐知子 (訳)
2012年 河出書房新社
表紙の見返し部分がこの本の意味を伝えているので、そのまま書かせて頂きました。ショーンタンの愛が伝わってきます。
自分の今いる場所は
もしかしたら
もう、
扉の向こうかもしれない。
これだけの人が他者を認め合っているのだから
その場所にいると言えないだろうか。