見出し画像

大人へ絵本memo ~不満へのお返し~

悪口を言っちゃうときがある。

どうしてこんな家に生まれたんだ。
もっと優しさに溢れた家庭で育ちたかった。
毎日苦労ばかりだ。
私ばかり悲しいことがある。
勝手に産んで知らん顔かよ。
つまらない人生。

それは

神様のせい。親のせい。友達のせい。上司のせい。

悪口ついでに

いじめてやる。

嫌いって言ってやる。


おっと、



悪口や悪事は自分に帰ってきますよ。

ましてや探せばあなたには幸せな部分もある。

友達はいる。住む場所はある。しゃべれる。食べられる。仕事がある。
数学は出来る。金だけはある。夢だけはある。

生きている。

だのにだのに、何かの悪口を言うなんて、

おまえはなんて腐ったやつなんだ!

悪さをして誰かを傷つけるなんて、、、


神に変わってお仕置きだー


当事者じゃない人たちが

ひどい仕打ちを考えて

ざまあみろと言ってくる。


と言うお話は

たくさんある。


神様がお仕置きをするお話も

たくさんある。


けれどこれは違う

画像1

『グリーンマン』
ゲイル・E. ヘイリー (著)  あしの あき (訳)
1981年 ほるぷ出版(1979 London)

大地主のわがまま息子クロードがグリーンマンの悪口を言った。目には目をだとしたら、そういった金持ちは痛い目に遭うお話になる。
わがまま放題、言いたい放題の息子に、居酒屋の主人は「古くからの言い伝えをバカになさるとよくないことがおこりますよ。」と言う。

けれど・・・

クロード王子は良くないことどころか、いつしか自分がグリーンマンになる道を辿る。それは新しい発見と充足を、自ら体験するものだった。そして自分が自然と共に満ち足りた毎日が送れることに、心から感謝するようになったのです。


悪いことをすれば自分に返ってくる

やったらやり返される

悪口を言えば悪いことが起こる。


そうかもしれない。

長い目で見れば。

そういう人格になってしまったなら・・・


だけれどまだ

自分が形成されていないときに

やったらやり返されていては

身が持ちません。


不満をこぼすって言うことは

不安なんだ。

そしてつまらないんだ。

実際に体験するのが怖くて

やりたいことが出来ていなくて。


だから

不満屋さんに

やり返してはいけない。


もっと大らかに

目くじら立てずに

その言葉を受け止めて

言い直してあげられる。

或いは

やりたいことへの

背中を押してあげる。


そんな人で

あろうかな。

この記事が参加している募集

推薦図書